事例紹介コラムです。
J1がそろそろ始まりますが、J2も熱いです。その中で愛媛さんのニュースがいくつか流れました。愛媛さんといえば、順位も数値的なものも望まれた状況ではないかもしれませんが、当ブログでは中四国の中で地域密着度においてトップクラスのクラブと認識しています。100年続く事を目指す中で、数字はすぐに忘れ去られますが、付加価値の高い記憶は永久に県民の記憶に残ると思います。
愛媛さんでは特に、行政と一体となった運営や「給食先生」に代表される選手による地域貢献活動がすぐに出てきます。こういう地域・社会貢献度ではJリーグ百年構想に合致しており、徳島さんに続いてJ1へ行って欲しいクラブのうちの一つですね。今回4つの事例を紹介します。以下、抜粋して紹介。
【育成サポートクラブ「愛夢」】
育成組織(ユース、ジュニアユース)をサポートすることを目的にした、育成サポートクラブ「愛夢」を設立。
目的:
育成組織をクラブとともに長期的にサポートすることが目的。育成組織で育った選手が、将来Jリーグで、日本代表で、さらには世界に活躍の場を広げていくことを目標にクラブがともに支えたい。
支援活動内容:
目的に賛同した会員より納めた会費で、育成組織の合宿や遠征、食事などの費用補助を実施。
会費:
1口:3,000円(税込)
有効期限:
入会日から2015年3月31日まで
会員の対象者:
個人・法人・団体・店舗
J2愛媛公式HP該当ページ:http://www.ehimefc.com/efc/topics.php?s|id=102740
【愛媛FCスポーツクラブ ヨガ教室】
総合型スポーツクラブである愛媛FCスポーツクラブは、㈲ASREの協力により健康活動の一環として、誰でも参加できるヨガ教室を開催。
<ヨガ教室概要>
・主催: 一般社団法人愛媛FCスポーツクラブ
・協力: ㈲ASRE
・会場: レインボーハイランド
・日時: 2014年6月~11月の第2、第4木曜日、12月11日(木) 19:00~20:15(75分間)
・費用: 1回500円・年会費500円
・講師: 金村 紀子先生
・定員: 20名
J2愛媛公式HP該当ページ:http://www.ehimefc.com/efc/topics.php?s|id=102726
㈲ASRE公式HP該当ページ:http://asre.jugem.jp/?eid=3
【ザンビア共和国ルサカ市の子ども達へサッカーボールを寄付】
今年1月に青年海外協力隊を通しまして、ザンビア共和国ルサカ市の子ども達へサッカーボールを寄付。受け取った小中学校から、お礼の手紙とボールを蹴って楽しんでいる子供たちの写真が到着。
<お礼状>
「立派なサッカーボールを頂き本当にありがとうございました。今まで使っていたサッカーボールが修理の後だらけで、ちょっとでも強く蹴ると、また縫い目が裂けてしまうという状態だったので強く蹴っても裂けないボールに子どもたちが大喜びでした」
J2愛媛公式HP該当ページ:https://www.facebook.com/ehimefc.efc/posts/635989989804744
【愛媛県プロスポーツ地域振興協議会】
プロスポーツを活用した地域振興事業として、愛媛県で、県内各種団体や行政機関など幅広い主体の参画を得て、プロスポーツの地域密着型活動を実施。地域活性化方策を推進するとともに、新たなファン層の掘り起こしなどプロスポーツ支援の拡大につなげることにより、元気な愛媛の創造に寄与することを目的として、平成18年2月に設立され、様々な活動を実施。
・応援イベント助成
地域密着型プロスポーツに対する県民の応援気運の盛り上げを図る観点から、愛媛FC及び愛媛マンダリンパイレーツのゲームにおいて、市町が行う各種応援イベント等に対して、その経費の一部を助成。
・自主企画イベント助成
愛媛FC及び愛媛マンダリンパイレーツの入場者数が増加するイベント等を広く公募し、優秀なイベントに対して経費の一部を助成。
・「PRIDE OF 中四国」連携事業
中四国のJ2所属の4クラブの対戦企画にあわせ、関係自治体が連携して、相互の試合を盛り上げるとともに、特産品や観光パンフレットの配布など、地域の情報発信について県・市町が連携して実施。
・地域特産品のPR活動(ホームゲーム開催時)
愛媛FC及び愛媛マンダリンパイレーツのホームゲームで、県内の市町や団体の協力を得て各地の地域特産品を販売することにより、地域の情報の発信を図るとともに、ホームゲームの魅力の向上に貢献。
愛媛県公式HP該当ページ:http://www.pref.ehime.jp/h13000/1194876_2276.html
という事で、一気に4つもの事例を紹介させていただきました。育成サポートクラブはセレッソさんが先駆者で、何でもかんでもトップクラブのスポンサードにしておけばいいという価値観とは正反対の、長い目で育成専門のスポンサードを設ける素晴らしい価値観です。本当に長い目で見ると、将来愛媛県からW杯に出場する日本代表選手が輩出されるかもしれません。
ヨガ教室ですが、他ではちょっと行政とサッカー以外のスポーツ活動に取り組んでみて、人が集まらないから消えてしまったという事例があったようですが、愛媛さんはいつの間にか総合型地域スポーツクラブを作られていたのですね。知りませんでした。愛媛県民は幸せですね。うらやましい限り。スポーツクラブについてはまた改めて紹介させていただきます。
ザンビアへの寄付は、某黄色いチームのSCJの逆スポンサードを思い出します。ぜひ、海外青年協力隊のPR活動も宣伝してあげてはいかがでしょうか。社会に貢献するまさに公共財の姿です。一般的な話ですが、単にスポーツ興行で儲ければいいんだという価値観とは大違いです。
県の協議会も素晴らしい。ちなみに前にも言いましたが、岡山県の東西南北すべての隣県で、行政主導等でこういう異競技連携が行われています。どうして岡山では何もないのでしょうか。前に岡山県の方に立ち話でお話した事がありますが・・・ ぜひ何か、香川のように実店舗もいいし、広島のトップス広島のようにユニフォームバナーも素晴らしい。本当に隣県は進んでいます。一見地味ですが、愛媛さんは本当に素晴らしい取り組みをされています。本当にうらやましいです。
J2愛媛関連⑪:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140319
〃 ⑩:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20131110
〃 ⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130522
〃 ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130512
〃 ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130511
〃 ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090426
〃 ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090222
〃 ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20080330
〃 ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20051112
〃 ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20051013
〃 ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20050920