河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

1444- マーラー 7番 デイヴィッド・ジンマン N響2013.01.12

2013-01-14 00:45:00 | インポート

2012-2013シーズン 聴いたコンサート観たオペラはこちらから。
2012-2013シーズン
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2013年1月12日(土)3:00pm
NHKホール
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マーラー 交響曲第7番
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デイヴィッド・ジンマン 指揮 NHK交響楽団
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第1楽章 22分
第2楽章 16分
第3楽章 10分
第4楽章 13分
第5楽章 19分
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30年40年前なら生で聴けるだけで幸せな時代だった。
今では曲よりも演奏解釈に焦点をあてるのがあたりまえになった。
だから今でこそ、
フラットで流れず、跳ねないで歌わない、そういう演奏でした。などと言えるのかもしれない。
でも、ジンマンのそういう解釈なのかもしれない。
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ジンマンは個々の楽器にあまり指示を出さない。ブラスは全く揺れない。ウィンドは少しだけ右左にたまに動く程度。
また、第1主題と第2主題の区別をあまりつけていないようにみうけられ平板な流れとなる。静かでアダージョな気分の方にウエイトをおいているようにも聴こえる。
第3楽章を中心とした対象型というより、第4楽章は終楽章の雰囲気を醸し出している感が強い。
インストゥルメントは不揃いというより、個別に正確に奏されていないところが散見。
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結局、例えば、昔、ヴァントがN響にブルックナーの演奏を植え付けに来たあの雰囲気。遠い過去のものだけれども、あれの全く逆のような演奏。
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マーラー解釈に確信があればプレイヤーに練習でなにか植え付けれたと思うのだが、N響のほうも楽器によっては、めったにやらない曲を練習不足気味というか、感覚を忘れたもしくは知らない、そのような感じだった。
もちろん、一流プレイヤーが多いので譜面面(ふめんづら)さえわかれば立派な演奏になるのだからその部分は恐れ入る。
しかし、それ以上のものはなかった。
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個人的には、もっとパースペクティブをつけて、楽器がしゃくりあげるような演奏が好み。
それか、方向が違うが、切った刺身をまな板に乗せて魚を作っていくような冷えた逆進性みたいな演奏でもいいかもしれない。クレンペラーのような。
クレンペラーには時代共有のような共感があると思うのだが、ジンマンのマーラーに関するスタンスは、わかりません。
おわり
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【参考】

マーラー 夜の歌 ミヒャエル・ギーレン N響 1977.4.8

マーラー 夜の歌 ミヒャエル・ギーレン N響 1977.4.9
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マーラー 夜の歌 音源 河童ライブラリー

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