今回26年ぶりの来日公演となるドレスデン国立歌劇場の演目と回数はこんな感じ。
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タンホイザー4回
ローゼンカヴァリエ3回
サロメ2回
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サロメの上演回数はたった2回だけ。それも土曜日と一日置いて月曜日。
約100分。1幕物ではあるが、最高席が5万5千円と他の公演演目とほぼ同じ価格帯。
人気演目だが、いつものように価格設定に難がある。
それは別にしてもたった2回しかできないのはスケジュールの都合か歌い手の都合なのかはたまた会場がとれなかったのか。いずれにしてもあまりにも味気ない。
たった2回だと行きたくても行けない人も結構いるのではないか。少なくとも4回は欲しい。
ということで別の演奏会とぶつかってしまい、サロメは11月24日(土)も26日(月)も行けない。
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ところで、一流どころ(高価格設定)の来日オペラ公演は、東京においては、ずーっと、東京文化会館とNHKホールだけ。それ以外の場所では決してやらない。新国立劇場ができてもあすこでは決してやらない。
スケジュール、稽古、舞台装置、利権、入場人数、いろいろと問題はあるかもしれないが、共同戦線でやれるようにしたらもう少し幅が広がると思われるのだが。
それにNHKホールでやるのはいい加減やめにしてほしい。
あのような多目的で、音響の悪いホールで一体いつまでやり続けなければならないのか。
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誰かホール作って。といってもどうしようもないのだが、地方自治体単位に乱立するホールは東京でも同じ発想。
ならば、国立と銘打ってたてたオペラパレスであるのだからもう少し利口な使い方が出来ないものか。
新国立劇場がレパートリー形式をとり、週7回、常にハイレベルの上演を行っていれば、オペラハウスが外国からわざわざ来なくてもいいし、逆に日本まで観にくる人までいるかもしれない。
現実はそんな状態ではないし、ひたすら来日する団体を順番に、あるいは同時期に音の悪いNHKホールか、昔ながらの東京文化会館で観続けるしかない。
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といっても、この来日ラッシュ、たとえ、来日団体専用オペラハウスを作ったとしても、たぶん、まわらない。
あまりにも多すぎる。
日本にはいくらでもカネを出す連中がウジャウジャといるわけか。
ならば、そのうちの一回をちょっと我慢してもらい、寄付して集めればオペラハウスの1個や2個簡単にできてしまう。それを来日団体専用オペラハウスにするって言うのは、どう?。
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