幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

ふてほどロス

2024-03-31 23:39:20 | テレビ・芸能
 先週金曜日に『不適切にもほどがある!』が最終回を迎えました。今クールドラマでは圧倒的にバズっていて、毎週ネットで話題になっていました。クドカンのドラマはどれもこれも視聴率よりもコアなファンに刺さるものですが、「ふてほど」はそれが結構幅広い視聴者に届いたようです。タイムリープありミュージカルありで、過去のクドカンドラマと比べてもそんなにわかりやすく一般化したわけでもないのに、こうやって広く受け入れられたのは、それだけ昔よりドラマ視聴者のリテラシーが向上したということでしょう。

 最終回はこれまでの登場人物が次々と出てきて、いかにも最終回らしかったことと、いくつかの伏線が回収されたり、意外なゲストが出てきたりと、まさに仕掛け満載でした。そしてラストでやはり『バック・トゥ・ザ・フューチャー』をオマージュしたような「未来のドク」の登場があったりして、まるでパート2、パート3と続くかのような明るい終わり方でした。「ふてほどロス」ではありませんが、もう一度初回から見直して細かいところまでチェックしたいと思わせるようなドラマでした。

 クドカンのこれまでの代表作と言えば『池袋ウエストゲートパーク』、『木更津キャッツアイ』、『あまちゃん』あたりが挙げられるでしょうが、間違いなく『不適切にもほどがある』も代表作になったことでしょう。ちなみに僕は『マンハッタンラブストーリ―』、『タイガー&ドラゴン』、『ごめんね青春!』、『監獄のお姫さま』も大好きです。旧ジャニーズと小泉今日子ばかりです。

 これだけヒットすると、二匹目のどじょう狙いの昭和をテーマにした似たような作品が後追いで出てくるかもしれませんが、「クドカン的なもの」は真似が難しいですから、変に意識するとかなり恥ずかしい作品になりかねません。各局がどんな知恵を絞っているのか、半年後あたりのドラマが楽しみです。
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足を寄せるかどうか

2024-03-30 23:59:04 | テニス
 テニスのサービスを打つ時に、後ろ足を寄せる派と寄せない派があります。フットアップかフットバックか、と言うと、少しカッコ良くなりますが、まあ言ってる内容は同じ。トッププロでもどちらもいて、当然我々アマチュアも派閥が分かれます。僕は今は寄せていますが、10年前くらいまではフェデラーに憧れていたので寄せない派でした。さらにその10年くらい前は寄せていました。要はフェデラーの真似をしていただけです。

 寄せるメリットは体重移動がしやすいのでスイングスピードが上がるとか、サーブ&ボレーに出やすいとか言われています。寄せないメリットはバランスが崩れにくいとか、体が開きにくいから回転がかけやすいと言われています。デメリットはその裏返しになります。まあプロのように技術が高くなれば、このあたりのメリットデメリットもカバーできるのでしょうが、アマチュアは自分のプレイスタイルや、自分にしっくりくるかどうかで決める場合が多いでしょう。

 で、今日の山本麻友美プロのレッスン会で「足を寄せると体が早く開く」ということを相談したら、山本プロから「足を寄せない昔の打ち方に戻したら」と言われました。まったくもって正論でぐうの音も出ません。そりゃそうだなと思ったので、10年以上もご無沙汰していたフットバックステップでサービスを打ってみました。そして、これが結構しっくりくるのです。

 体が開くというお悩み解決には一番効果的でした。しかも土台が安定していて、足を寄せるという工程が省略されるので、シンプルに打ちやすくなりました。結果としてラケットにきちんと当たる確率が増して、サービスのスピードアップにも役立ちそうです。良いことだらけのようですが、いざゲームで使うとダブルフォルトが多発しました。

 セカンドサービスになるとリズムが合わなくて逆にきちんと当たらないのです。ファーストよりもセカンドの方が追い込まれていますから、考えることが多く、リズムが違うと当たりが悪くなるみたいです。ただこれは慣れの問題も大きいので、徐々にリズムも合うようになるだろうと楽観視はしています。本来回転がかけやすいので、セカンド向きのはずですし。

 それにしても何十年もテニスをしているのに、未だにいろいろとフォームの改良を重ねています。ちょっとテニスの奥は深すぎるのではないかと最近感じています。

 
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今年も立浪の采配ミス

2024-03-29 23:56:24 | 野球
 中日は今日のヤクルトとの開幕戦をリードしながら逆転負けしました。立浪監督は「ミスが出たから次は取り返すつもりで」などと、相変わらず評論家のようなことを試合後に言っていますが、今日の敗戦は立浪の采配ミスです。この2年間ずっと彼は敗戦を選手のせいにしてきましたが、ファンはもう選手ではなく監督が悪いということを散々見てきて知っています。そしてやはり今年も変わらないのかと落胆した気持ちしか感じません。

 試合は中日がリードしてはヤクルトが追いつくという接戦でしたが、それでも3対2とリードして8回裏まで持ち込みました。完全に中日の勝ちパターンです。先頭の村上を2年目の松山が打ち取ったのにショートのロドリゲスがボールを見失ったのか落球。無死2塁のピンチを招いてしまいます。次の武岡が送りバントしようとしているのに、松山は力みまくってコントロールが定まらず歩かせます。

 もうここで投手を代えるべきでした。若い経験の浅い投手がこんな緊迫したところで平常心を失っているのですから、経験のあるベテラン投手を出すべきです。なのにそのまま続投させてしまい、サンタナにストライクを取りに行ってタイムリーを打たれて同点。せめてまだここで交代させれば傷が浅かったのに、まだ続投させてワイルドピッチで逆転、さらに中村をストレートの四球で歩かせたところでようやく松山を降板させましたが、時既に遅し。この回一挙5点を取られて完全に試合を決められてしまいました。

 なぜあそこまで松山を引っ張ったのか?若い投手を晒し物にするのが趣味の立浪ならではの独特の采配ですが、まだ勝つチャンスは十分あったのに大事な開幕戦をまるで諦めて投げ出してしまったかのような投げやりな続投でした。最低です。そもそもエラーしたロドリゲスは、その前にもダブルプレーを取れる場面でコケてエラーをしていました。あの時にさっさと代えておけば良かったのに起用し続けたのも謎です。これも選手の好き嫌いが激しいと言われる立浪の趣味ですから、もう見ているこちらが諦めるしかないのかも知れません。

 とにかくこの2年間、本当に投手の継投のタイミングが悪くて落とした試合がどれだけあったことか。2年連続最下位という球団史上最悪の成績を残してしまった最低の監督が3年目になっても相変わらず采配ミスを繰り返しているのを見ると、つくづく情けなくなります。立浪の首を切らなかったオーナーの責任も大きいです。名監督ではなくても、普通の監督がやれば、今の戦力ならAクラス争いくらいは十分にできることでしょう。選手たちは迷監督という大きなハンデを背負って今シーズンも戦わなくてはなりません。選手もファンも不憫です。
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ナレーター交代の『世界遺産』

2024-03-28 23:59:13 | テレビ・芸能
 TBS系列の『世界遺産』。30年近く続く長寿番組で、僕は毎週録画してじっくりと見ています。かつてはSONYの一社提供番組でしたが、今はCANONの一社提供になっています。SONYが降りた後にCANONがちゃんと引き継いでくれたことは感謝しかありません。こういう良質な番組を提供していること自体に高いマーケティング効果があると思います。

 この3月いっぱいでナレーターを務めてきた杏が降板し、4月からは鈴木亮平が9代目ナレーターとして担当します。鈴木は「世界遺産オタク」として有名なので、まさに満を持しての登板でしょう。早速自ら屋久島に足を運んだところが番組で予告映像として放送されていました。本人には趣味と実益を兼ねた仕事になるでしょうから、鈴木のライフワークとして長く続けてほしいものです。

 杏のナレーションも落ち着いていて好きでした。2017年秋から6年半ですからこれまでで一番長く担当したことになります。パリに移住した時に交代するのかと思ったら、そのままリモートで収録していたようです。ただ残念だったのは、この半年間、番組の最後に杏自身がパリの世界遺産を紹介するコーナーが新設されましたが、これは完全に蛇足でした。誰のアイデアかわかりませんが、それまで紹介していた本編の世界遺産と全く雰囲気が変わってしまい余韻が残りませんし、杏のプロモーションビデオみたいになっていて、それは違うだろうと感じました。半年で終わって良かったです。

 過去のナレーターで印象に残っているのは初代の緒形直人と5代目の深津絵里です。緒形はやはり最初だったので印象深く、「世界遺産と言えばこれ」という感じで、オリジナルメンバーの刷り込みというのは強いものだなと感じました。深津はさすが演技派の女優だけあってナレーションも上手いなと思いました。とは言え、他のナレーターたちも合っていないと思った人はいなかったので、そのあたりは演出家やプロデューサーがしっかり番組のテイストを守っているからでしょう。

 これだけ長く続けているとマンネリにもなりますし、何回も取り上げてきた世界遺産はもう新しい切り口が見つからないかも知れません。それでも変にいじらずに番組の空気感を大切に守って、これからも美しい映像と落ち着いたナレーションで淡々と続けていって欲しいと願っています。
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軽量安価なランドセル

2024-03-27 23:46:00 | 時事
 世の中には不合理なものが長年の慣習(伝統?)として罷り通っていることがあります。夏の甲子園なんてその最たるもので、なぜあんな酷暑の中で高校生に野球をさせているのか、健康被害があることは明らかなのに、根本的な解決策を講じずに小手先の変更でごまかし続けています。日本各地にあるドーム球場で開催すれば、暑さ対策も過密日程も解消できるのに、甲子園こそ聖地だというノスタルジーだけで選手や応援の観客を苦しめています。誰かが死ななければ変わらないのが日本社会のダメなところです。

 同様にずっと思っていたのが小学生のランドセルです。あの大きくて重いランドセルを背負っている小さな1年生が可愛い、という大人の勝手な思い込みだけで、まさに重荷を背負わされているわけで、「可愛い」より「可哀想」です。しかも近年はランドセルは祖父母がお祝いで購入するという変なしきたりができたせいで、高級化が進み価格が高騰しています。昔はランドセルなんて1万円~2万円くらいのもので、それでも高かったのに、今では5万円が最低線で10万円を超えるような高額なランドセルもあります。可愛い孫のために祖父母なら金を出すだろうという業者の商魂が見え見えで腹立たしいです。

 ところがここに来て流れが変わってきました。やはり重過ぎる、高過ぎるという声が多いのか、本革箱型ではなく合成皮革やナイロンなどを使った軽量のリュック型ランドセルが1万円~3万円程度で各社から発売されるようになりました。先日僕もニトリに行った時に実物を見ましたが、洗える超軽量ランドセルという触れ込みで、重さ840gと軽くて価格も約15000円でした。僕が子どもだったらこっちの方が絶対良いなと思いました。軽さは正義です。いま年少さんのうちの孫は2年後にどう思うことやら。
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ほぼ禁酒状態

2024-03-26 23:59:16 | 日記
 昔から紅茶党なので、コーヒーは滅多に飲みません。まだ20~30代の頃は仕事で取引先に行くと、コーヒーを出してくれる慣習が残っていた会社も多かったので、月に3杯くらいは出されたコーヒーを飲んでいましたが、今はそういう機会もありません。コーヒー以外に選択肢がないようなレストランでの食後のコーヒーくらいしか飲まなくなりました。今では年間に5杯も飲んでいないと思います。

 そして10年くらい前から家での晩酌をやめたので、酒もほとんど飲まなくなりました。外食の時にたまにビールかワインを軽く飲むらくいです。特にコロナ以降は宴会はもちろん、好きな食べ歩きもほとんどしなくなりましたし、家族で外食の時は車移動なので飲みません。結果として年間にビールを5杯くらい飲んだかな、くらいの状態になっています。ほぼ禁酒状態に近いです。

 酒を「ほぼ」やめた理由はいろいろありますが、まず「飲まない方が調子が良い」からです。健康診断の数値を考えてというよりも、自分のコンディションを良好に保ちたいから飲みません。付き合いで飲む時も多くてビール2杯まで。大抵は1杯飲んだらウーロン茶にしてしまいます。飲んで酔っ払って体調を悪くしてしまうことも若い頃は多かったので、毎日快適に過ごすには飲まないのが一番だと気づきました。

 次に「酔っぱらっている時間がもったいない」からです。やりたいことが多いので、酔っぱらってしまうとやりたいことができなくなります。僕にとって夜10時から2時までは家でやる趣味のゴールデンタイムです。その時間を酔って無為に過ごしたくはないので、飲んでも影響が出ないビール1杯程度までにしておきたいです。

 もちろん「お金がもったいない」ということもあります。家で晩酌をしないとビール代はかかりません。外でもアルコールが減れば安く上がります。もちろん「割り勘負けする」こともありますが、僕はその分しっかり食べますし、昭和と違って令和の今はそんなにガンガン浴びるように飲むような連中は少なくなりました。

 それもこれも僕が「飲まなくても全然平気」だからです。若い頃は周りに合わせて飲んでいましたが、実は大して酒を好きではなかったということに気づいてからは、徐々に飲むペースを落としていました。居酒屋での最初のビールや、フレンチやイタリアンの時の料理に合わせたワインは今でも欲しいですが、なにせそういう店に行くことが極端に減ってしまいました。コロナは本当に生活様式を大きく変えたなと思いますが、その多くは僕にとっては都合が良い変化だったので助かっています。
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尊富士の優勝

2024-03-25 23:51:42 | 大相撲
 新入幕の尊富士の優勝で終わった春場所。最後まで優勝を争ったのが入幕2場所目の大の里だったことで、ファンとしては有望な若手同士の争いが見られて面白かったと思いますが、反面大銀杏も結えないポッと出に主役の座をさらわれた上位陣の不甲斐なさが情けないし心配にもなります。番付の重みが全く感じられなかった場所に、きっと八角理事長も同じ思いをしていることでしょう。

 尊富士は110年ぶりとなる新入幕力士の優勝だけではなく、大鵬以来の新入幕力士の初日からの11連勝というタイ記録と、初土俵から10場所目での幕内優勝という新記録を作りました。さらに優勝に加えて三賞も独占。まさに記録尽くしの場所でした。とは言え、尊富士はもう24歳。大関豊昇龍と同い年です。単に角界入りが遅かっただけで、完成されたルーキーでした。これまで初土俵からの最速優勝記録を持っていた貴花田、朝青龍とは立場がちょっと違います。

 とは言え、これだけの記録を作ったのですから、将来が楽しみなことには変わりありません。何より今場所14日目の朝乃山との一番で負けた上に右足首を故障したにも関わらず、千秋楽に強行出場して勝利し優勝を自力で掴んだその気持ちの強さが、過去の強い力士たちに共通するものを感じます。もちろん怪我をおしての出場はリスクもあり見方によっては無謀とも言えますが、格闘技である相撲ではそれくらいのメンタルがないと大成はしないのではないかと思います。

 184センチ143キロという体格は、大型化が進む現在の相撲界では決して大きい方ではありませんが、馬力とスピードがあり一気に前に出る相撲は魅力的です。かつての記録保持者だった大鵬、貴乃花、朝青龍のような大横綱になれるかどうかはまだ未知数ですが、近い将来の大関候補としては有力でしょう。楽しみな力士がまた上がってきました。
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サービスの定期検診

2024-03-24 23:57:43 | テニス
 今日の山本麻友美プロのレッスン会ではサービスを見てもらいました。長年かけて少しずつ手直しをしてきたサービスですが、定期的にチェックしてもらわないと、すぐに楽をしようとしたり、昔の癖が出てきたりします。一度できるようになったからと言って油断してはダメです。それにそもそも「できるようになった」と言ったところで、最低限の修理ができたというくらいのことで、高速道路を突っ走るほどの完成度というわけでもありません。

 今日のチェックポイントは多岐にわたりましたが、基本はトロフィーポーズでの肘の角度が90度にという点。基本なのですが、いつの間にか形が崩れてしまっていたようで、90度にしているつもりが、130度くらいまで鈍角になっていたようです。言われて気づいて90度を意識して打つだけで、かなり当たりがハッキリしました。本当に基本は大事です。

 次にサービスの球種ごとの意識するポイント。フラット系は高い打点を意識。スライス系は思い切って右にトスを上げること。時間が足りずスピン系まではたどり着けませんでしたが、最近の課題はフラットサービスの当たりが悪いことと、スライスサービスの回転があまりかかっていないことだったので、その2点の解決の糸口が見つかっただけで十分でした。

 とは言え、いつものことながら練習では確率良く入るサービスも、実際のゲームの中では簡単にはいきません。やはりミスをしてしまいます。本当は毎日100球くらいサービス練習ができれば、早めにポイントが身について良いのですが、学生部活ではないので、そんな時間も体力もありません。「練習あるのみ」は何事によらず一面の真理なのですが、その練習がしたくてもできないのが60代の一番の問題だと痛感しています。
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アニメ『葬送のフリーレン』最終回

2024-03-23 23:42:12 | マンガ
 アニメ『葬送のフリーレン』が昨日の放送で最終回を迎えました。と言っても、ストーリーはまだ一級魔法使いの試験が終わったところで、マンガの方はその後もずっと続いていますので、いったんここで休止というところです。ただアニメ第2期の発表がなかったので、しばらくはアニメは放送されないと思われます。アニメファンとしては寂しい限りでしょう。

 何度も書いているように僕はマンガ好きであってアニメファンではないので、やらないならやらないでも良いのですが、とは言え、アニメを普段見ない僕が毎週ちゃんと見るほど、『葬送のフリーレン』のアニメ化は原作ファンも納得するほどの良い出来でした。アニメはマンガでは表現できない「動き」「音」「間」が表現できます。さらに週刊連載のマンガは全編カラー化は至難なので、アニメなら「色」もわかります。原作の改悪がされていない限りは、アニメ化は原作ファンとしても歓迎です。

 アニメ『葬送のフリーレン』はかなりのヒット作です。今の日本テレビでは全番組の中でもバズっていることではトップクラスですから、このまま終わりということはあり得ないでしょう。勝手な僕の憶測ですが、いったん最終回にして第2期の発表がないのは、いつから再開するかについて原作者もしくは小学館との調整がついていないだけなのではないかと考えるのが一番素直です。なにせオリジナルストーリーを入れ込んで引き延ばしをするようなことをしていませんから、原作をどんどん消化していってしまいました。第2期を始めるにしても、どこまで原作のストックがあれば良いのか計算する必要があります。

 もちろん次は劇場版ということもあり得ます。『鬼滅の刃』方式です。劇場版を作るとしたら恐らく「黄金郷のマハト」の話になるでしょう。テレビアニメからの流れとしても自然ですし、劇場版にするには適度な原作のボリュームがあり、さらにエピソードとしてもバトルもあり感動もありで盛り上げやすいです。理想としては夏に映画を公開して、秋からテレビアニメ第2期というのが良いところですが、原作の連載が最近滞っているので、そんなにトントンと進むかどうかはわかりません。全ては僕の憶測なので、全然当たらなかったとしてもスルーしていただければと思います。
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『龍と苺』の驚きの新展開

2024-03-22 23:47:44 | マンガ
 僕が少年サンデー連載中の作品で『葬送のフリーレン』とともに楽しみにしているのが将棋マンガの『龍と苺』(柳本光晴)です。フリーレンと連載開始時期も近く、どちらの作品もずっと面白いままのテンションをキープして続いています。『龍と苺』では女子中学生の藍田苺が将棋を覚えて天才的な才能を発揮して、異常なスピードで上達をして竜王位を目指すというストーリーでしたが、先月にはそれも達成してしまいました。

 マンガが始まった当初の目標がクリアされたとともに、苺の保護者役だった宮村がガンで死んでしまい、これはもう最終話になるのかと覚悟しました。新しい展開が難しいところまでストーリーが進んでしまいました。2020年5月から始まった作品だったので4年で終わるのは短いなとは思いましたが、これ以上はもう面白くしようがないだろうとも感じました。

 ところが今月に入って始まった新展開が想像の斜め上をいくものでした。理由は不明ながら、なぜか竜王になったはずの苺はいきなり100年後の世界にタイムリープしてしまうのです。今のマンガ界では流行の展開ですが、まさかこの作品でやるとは想像もしていませんでした。訳がわかりません。100年後の世界で新装された将棋会館に行き、そこで伝説の棋士である「藍田苺」と名乗り、奨励会の少年と対局して圧倒します。そして100年後のトップ棋士たちと出会って、というところまでが今週の連載分です。

 この展開からすると、新しく登場した100年後の棋士たちとまた戦っていくのかと思いますが、これはとても難しい展開を選んだものです。去年、羽生善治が七冠当時の羽生と今の藤井八冠が戦ったらどうなるのか、という記者の質問に笑って「勝てません」と答えましたが、それは時代が進んでいくにつれて過去の棋譜を研究して棋士たちは進化を続けているからです。今の最強が当然史上最強だということを羽生は言っています。

 そういう意味からしたら、苺がいきなり100年後に行ったら奨励会の三段相手でも苦戦していてもおかしくありません。当然トップ棋士には勝てないはずです。現時点で最強の棋士がより強い相手を望むなら、未来に飛ぶしかないとう発想からの新章だと思いますから、これからまた苺は苦心して100年後の進化した将棋を研究してそれを破っていくという展開になるのかなと思います。ただ100年後の将棋がどう進化しているのか、今の段階ではまるで想像がつかないだけに、本当に納得のいく棋譜を読者に提示できるのか、そこがポイントになってきそうです。

 そして苺が100年後の最強棋士にも勝ったら、次はどうするのでしょう。どこかで現代に戻ってこないと、苺の伝説は始まらないのですが、戻ってきても強すぎて苺としてはつまらないでしょう。じゃあさらに未来へとタイムリープするのか?まあそんな先のことまで読者が心配しなくても良いのかも知れませんが、あまりにも突飛な展開だっただけに、ファンとしては先がちょっと不安になっています。
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