幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

2004年と2010年のナダル

2022-01-31 23:06:01 | テニス
 全豪はラファエル・ナダルが5時間24分の激闘の末、メドベージェフを下して2回目の優勝を遂げました。これだけ書くと「あー、良かったね」ですが、これでナダルはキャリア・ダブルグランドスラム(4大大会全てを2回以上優勝)を達成し、そしてフェデラー、ジョコビッチと並んでいたグランドスラム通算優勝回数を21回に伸ばして単独トップに立ちました。まさに歴史的快挙です。しかもナダルは35歳。昨年8月から足の故障でツアーを欠場しており、今年に入って復帰したばかり。それでこの優勝ですからまさに「超人」だと言っても過言ではないでしょう。

 思い出すのは今から18年前の2004年。僕はテニスサークルの仲間4人連れでメルボルンまで全豪オープンを見に行きました(詳細こちら)。長年の夢だったグランドスラム観戦を初めて実現したのです。とにかく楽しく思い出深い旅でしたが、この時にスタンドで最初に見た試合が17歳の新鋭ナダルの試合でした。そしてナダルも初めての全豪出場だったのです。

 前年にプロ入りしたナダルはランキングをTOP50以内まで上げてきていましたが、まだ無名に近い存在でした。テニス雑誌を愛読していた僕はナダルのことは知っていましたが、もちろんプレーを見るのは初めて。若々しくて切れの良いテニスをするなと思って観戦していたら、あっさりと勝ちました。この年の全豪はフェデラーが第2シードで出場してサフィンとの決勝を制して全豪初優勝を遂げた大会でもあり、世代交代が大きく進んだ年でした。

 それから6年後の2010年10月。ナダルは初来日をしてジャパン・オープンに出場します。僕は友人に譲ってもらった有明コロシアムのロイヤルボックスでナダルの準決勝を観戦しました。ところがナダルはかなり苦しんでいて、トロイツキにマッチポイントを握られてしまいます。ナダルのセカンドサーブがネットに当たり辛うじて相手のサービスボックスに入りレットになりました。あれがフォルトになっていたらナダルの負けでしたが、そこからナダルは何とかマッチポイントを凌ぎタイブレークを制して勝利、そのままジャパン・オープン優勝を果たしました(詳細こちら)。

 ナダルの試合を生で観戦したのはこの2回だけですが、フェデラーだって直接試合を見たのはジャパン・オープンに来た時のヘンマンとの決勝だけですし(全豪では練習しているところは見ました)、ジョコビッチは一度も生で見たことがありません。フェデラーのテニスが大好きで彼の長年のファンですが、ナダルの人間性も好きですし、何より2回も試合を見ていることで親近感を持っています。フェデラーの記録を抜いたのがナダルで良かったと思っています。おめでとう、ラファ!
(下の写真は僕が撮った2004年全豪2回戦のナダル)

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

センバツの選抜問題

2022-01-30 23:06:00 | 野球
 センバツ高校野球大会の出場校が発表されましたが、その選考で論議が起きています。東海地区の出場枠は2校、通常なら秋の東海大会で決勝を戦った優勝&準優勝校が選ばれるのですが、なんと準優勝の静岡・聖隷クリストファーが落選し、ベスト4だった岐阜・大垣日大が選ばれたのです。なぜこんなことになったのか選考委員は「個人の力量で(大垣日大が)勝っていた」と発言したことで、さらに「そりゃおかしいだろ」という話になっています。

 そもそも秋季大会の結果を元に選んでいるのですから、上位2校が選ばれないと何のために戦っているのかわかりません。3校枠で上位2校に加えて準決勝で敗れた2校からどちらかを選ぶというのなら、いろいろ議論を重ねてより強いと思われる方を選ぶのは当然ですが、前提である結果を敢えて覆すというのならば、相当に納得性の高い理由を示さない限りは問題になるに決まっています。

 しかも理由が「個人の力量」という団体競技である野球の存在意義自体を引っくり返すような話では納得できるはずもありません。個々の力量が劣っていても、チームとして勝てるように工夫して戦うのが団体競技の目的であり醍醐味であり面白さです。江川や松坂クラスの超高校級のエースがいて、その選手が死球を受けて途中退場したために逆転負けを喫した、というくらいの理由なら「個人の力量」を理由に結果を引っくり返すのも理解できなくはありませんが、それとて結局は「競技のうち」です。

 もしそういう事情があってどうしても負けた学校を選びたいなら、上位2校を選んだ上で特別枠として追加で選ぶべきでしょう。でなければ落選した学校の生徒が可哀想ですし、何よりそんな曖昧で恣意的な選考をしている委員会を今後は信頼できなくなります。無理筋の横車を押すような裏で怪しい動きがあるのではと勘繰られても仕方ありません。また選ばれた学校の選手も素直に喜べなくなってしまいます。

 高校野球も高野連もすっかり時代に取り残された昭和の遺物的な存在になっていて問題を多く抱えていますが、今回もまたそうした問題点の一部を露呈した感があります。高校生の部活動に過ぎない高校野球をビジネスコンテンツとして長年にわたり食い物にしてきた朝日と毎日の両新聞社も含めて、いい加減高校野球のあり方はアップデートした方が良いんじゃないかと思います。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1979年の竹富島

2022-01-29 22:50:43 | 旅行
 今日の「ブラタモリ」は竹富島でした。ご存知の方も多いかと思いますが、沖縄の八重山諸島、石垣島と西表島の間にあるサンゴ礁でできた小さな島です。350人ほどの人が住んでいるそうですが、年間の観光客は50万人という有名な観光地です。ブラタモリでも紹介していましたが、古い沖縄の風景が色濃く残っている島です。

 僕が竹富島に初めて行ったのは大学1年の夏休みですから1979年7月。もう43年近く前のことになります。高校からの友人の親戚が沖縄本島の北谷にいるので、そこに泊めてもらえば良いからと誘われて男3人で沖縄旅行に行きました。生まれて初めて飛行機に乗っての旅行でした。まだ沖縄が返還されてから7年。アメリカ領だった痕跡がいたるところに残っていた時代で、コザの街に行くと英語の看板やネオンサインばかり並んでいて「日本じゃない!」とショックを受けました。

 その旅行中に沖縄本島をくまなく回っただけでは飽き足らず、2泊3日で石垣島に行き、さらに石垣から船に乗って竹富島まで足を延ばしました。当時は竹富島の知名度はかなり低く、星砂のビーチがあるということで辛うじて認識されているくらいでした。実際、僕も星砂の入ったカプセルをお土産で買って帰ってきました。ただ星砂よりも感動したのは、白い道、赤い瓦屋根、そして美しいコンドイビーチでした。

 観光シーズンの7月半ばでしたが、石垣島やましてや竹富島まで行く観光客は少なく、コンドイビーチも人影はまばら。あの美しいビーチを悠々と独占していたのですから「ここまさに南の楽園だ」と大感動。その後、旅行と言えば沖縄、グアム、サイパン、パタヤ、プーケット、ケアンズ、ハワイと南の島ばかり巡るようになってしまいましたが、未だにコンドイビーチを超える感動を味わったことはありません。この時、石垣島の底地ビーチにも行きやはり感動して、八重山諸島の海が世界で一番美しいと未だに思っています。

 40年以上の時が経ち、今では竹富島も星野リゾートが開発したりしてすっかり観光地と化していますが、まだ素朴な離島だった時代に訪れることができたことは本当に幸運だったと思います。ブラタモリを見ながら、また行きたいという思いもよぎりますが、1979年の夏の竹富島の思い出だけで十分という気もまたしています。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

芸能人が続々感染

2022-01-28 23:51:10 | テレビ・芸能
 これだけ感染が広がってくると、周りにも感染者が続々と出てきます。とは言え、一般人はそれほど感染したことを言い広めたりはしませんし、そもそも無症状なら検査も受けていなかったりしますが、テレビに出るような著名な人はそうもいきません。と言うことで、毎日のように続々と芸能人の感染が報告されていて、そのうちテレビに出る人がいなくなってしまうのではないかと思うほどです。

 ここ一週間くらいだけでも女優の深田恭子、佐々木希、吉岡里帆、芳根京子、山田杏奈、竹下景子、俳優のディーン・フジオカ、速水もこみち、中村芝翫、杉良太郎、ジャニーズの亀梨和也、知念侑李、ラウール、伊野尾慧、岸優太、48&46グループの柏木由紀、須田亜香里、白石麻衣、西野七瀬、高山一実、タレントの小島瑠璃子、みちょぱ、SHELLY、ファーストサマーウイカ、ベッキー、安田美沙子、南明奈、そして何といっても多いのがお笑い芸人で、オードリーの若林と春日、タカアンドトシのタカとトシ、霜降り明星の粗品とせいや、EXIT兼近、よゐこの濱口、アンガールズの田中、ナイツの塙、ミルクボーイの駒場、笑い飯の西田、ニューヨークの嶋佐、大久保佳代子、千原ジュニア、春風亭昇太などなど売れっ子が続々と感染しています。

 次々と出演者が倒れていって「めざましテレビ」や「ラヴィット」のようなワイドショーではピンチヒッターばかりで番組が成立するかどうか瀬戸際のところまで出てきています。芸能人は人との接触が多いことは間違いありませんが、それだけではなくテレビ局の現場が感染対策をきちんとしていなかったという証拠でしょう。あの申し訳程度のアクリル板で仕切ったところで感染を本気で防げるとはとても思えません。バラエティやワイドショーなどは特に危険だと思いますし、だからお笑い芸人やタレントが多く感染しているのでしょう。

 メイク室や楽屋でもお互いの距離は近いでしょうし、換気もそれほど良いはずがありません。まして密閉したスタジオにあれだけの人数を集めて収録していたら、感染が広がって当たり前です。幸いなことに志村けんや千葉真一のように命を落とすほど重症化している芸能人は今はほとんどいないようですが、それはオミクロン株の特性とワクチン接種が進んでいるからです。テレビ局はこれほど感染が広がっていても、相変わらずスタジオ収録を続けているのもそのあたりの判断があるのだろうと思われます。

 そしてこれは一般人の「感染はするかも知れないけど大したことないんでしょ」という感覚に近いです。だからまん延防止措置を出そうが、この先に緊急事態宣言を出そうが、もう以前のような抑制効果は薄いと思います。それより今は一刻も早く経口薬を出すことです。感染したら経口薬を飲んで家で寝ていれば数日で治るということにならないと、いつまで経っても社会が回るようになりません。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

全豪オープン準決勝

2022-01-27 23:06:50 | テニス
 全豪オープンテニスもいよいよ準決勝まで進んできました。男子シングルスは第7シードのベレッティーニvs第6シードのナダル、第4シードのチチパスvs第2シードのメドベージェフという実力者が揃った組み合わせになりました。シードダウンと言えるのは第3シードのズべレフくらいで、後は第1シードのジョコビッチが欠場になりましたが、その代わりがナダルとベレッティーニですから順当と言って良いでしょう。

 ベレッティーニは昨年ことごとくグランドスラムでジョコビッチに阻まれてきました。今回こそ「鬼の居ぬ間」なのですが、ここでナダルという別のレジェンドとの対決になります。全豪無双のジョコビッチよりはナダルの方が相手としてはやりやすいでしょうが、とは言えナダル。どちらが有利とか言えないくらい拮抗した戦いになりそうです。

 チチパスとメドベージェフはランキングや実績だけではなく、過去の対戦成績やコートの相性からしてもメドベージェフが有利でしょう。ただチチパスも心配されたコンディションも良さそうですし、どちらに転んでも不思議はありません。この準決勝が事実上の決勝戦かもとさえ思えます。ただメドベージェフの方がチチパスよりも勝負強さで上回っている感はありますから順当ならメドベージェフかなと予想しています。

 女子シングルスはすでに準決勝が今日終わって決勝はバーティvsコリンズとなりました。これはもう第1シードで地元オーストラリアのバーティが圧倒的に有利です。惜しかったのは女子ダブルスの青山・柴原組。第2シードで臨んだ今大会でしたが、準決勝で負けてしまいました。女子で初めての日本人ペアによるグランドスラム制覇の夢はまた持ち越しになってしまいました。相手がノーシードだっただけに惜しい敗戦でしたが、ペアに磨きがかかっていますし、いつか優勝してほしいと願っています。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サックスの次の曲と目標

2022-01-26 23:23:43 | 音楽
 昨年末にサックスとピアノの発表会がありました。次の発表会はともに5月です。もう1月末ですから残すところ3ヵ月余り。あまり時間がありません。ピアノは年末に曲を決めて練習を始めていますが、サックスは今日になってようやく先生と相談の末に曲が決まりました。朝ドラ「カムカムエヴリバディ」で話題になっているジャズのスタンダードナンバー「On the sunny side of the street」(邦題「明るい表通りで」)です。

 今習っている先生はジャズサックスのプレーヤーなので、発表会で演奏する曲もジャズにしようと決めています。サックスで吹くようなジャズの定番曲はいくらでもあるのですが、やはりせっかくなら旬の曲をということで決めてしまいました。もっとも発表会は5月ですが、ドラマは4月上旬に終わってしまうので、タイムラグが1ヵ月ありますが、それくらいの時差は仕方ありません。

 「On the sunny side of the street」が作られたのは随分昔で1930年。もう90年以上前です。メロディも歌詞も妙に明るく前向きな曲ですが、それには訳があります。1930年というとあの大恐慌の1年後です。アメリカのみならず世界が真っ暗な時代だからこそ、明るい曲が求められヒットしたのでしょう。そして僕の個人的な話としては、1930年は父親が生まれた年です。昭和5年、日本はこの頃から戦争に向かっていく時代です。そんな時代背景もあることを織り込みながら吹いてみたいと考えています。

 先生にも言ったのですが、今回はとにかく音にこだわりたいと考えています。今まで12年間もサックスを習ってきましたが、いつまで経っても一番に考えるのは「間違えないで吹く」ことでした。ピッチもリズムも楽譜通り間違えないように正確に吹こうといつも考えてきました。しかしやっているのはクラシックではなくジャズです。ジャズだから間違えて良いということではありませんが、やはりジャズは自由な音楽だけにミスを気にして小さくなるよりは伸び伸びした良い音で気持ちよく吹けたら良いなと思っています。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

原作ファンには物足りないミステリ

2022-01-25 23:26:00 | テレビ・芸能
 予想していたことではありますが、月9の「ミステリと言う勿れ」は原作ファンとしては物足りない展開になりつつあります。初回こそ放送時間がたっぷりあったので、ほぼほぼ原作通りの展開でストーリーが進みましたが、2回目と3回目のバスジャック事件はかなり途中が省略されていて、原作を読んでいるとまるでドラマはダイジェスト版のように感じてしまいます。

 こういう作品で難しいのは、原作のストーリーに忠実なほど細かい差異が気になるし、ドラマのオリジナル性を強く打ち出してしまうと原作ファンにそっぽを向かれてしまうことで、特にマンガが原作の場合はキャラクターのルックスにも目が向きますから余計に「これじゃない」感が強くなってしまいます。3回目の後半で描かれた漂流郵便局については現地ロケまでして再現性が高いのですが、そこにこだわるならもっとこだわって欲しいところがいくらでもあります。

 例えば次回で主人公の久能整は見損なった印象派展に行きますが、原作では広島なのにドラマでは大阪になっています。しかし広島だからこそ次のエピソードも意味があるはずなのに、舞台が大阪では話が違ってきます。なぜそこを変えてしまうのか、4回目を見てみないと何とも言えませんが、厳島神社でロケができなかったから代わりに通天閣に行くとかならガッカリです。

 そしてやはり最初からの疑問ですが、なぜ永山瑛太が犬堂我路なのか、というところが個人的には一番残念ポイントです。別に瑛太の演技が悪いわけではありません。似ている似ていない以前にアラフォー中年男が犬堂我路を演じても違和感しかないということです。整と同世代には見えないし、愛珠の弟の設定が兄に変わっているのも瑛太が演じているからでしょう。初回の感想で書いたように中川大志あたりを起用しておけば白石麻衣と姉弟で問題なかったはずです。

 もちろんいくら大ヒットマンガが原作だとは言え、原作ファンだけを相手にドラマを作っているわけではないことは理解していますし、原作を読んでいない人が見て面白ければ問題ないとテレビ局が思っているのもわかります。ただ放送時間の問題でエピソードが収まりきらないからカットしたとか、映像で表現するのが難しいシーンだから変えたとか、もしくは話が複雑過ぎると視聴者がついていけないから簡略化したというのならともかく、キャスティングは何とでもなったでしょう。ちなみに久能整はルックスは圧倒的に渡部豪太がそっくりなのですが、そこは人気や年齢や考えて菅田将暉でも良いかなと思っています。

 一家で原作を読んでいる我が家では娘は「原作の方が面白いからもう見ない」宣言をしました。そこまで原作原理主義ではない僕と妻はまだ見続けるつもりですが、きっとブツブツと文句を言いながら見ることになりそうです。なんだかんだ言っても原作のあの世界が実写映像化されているのを見るのは楽しいですし。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

菅と岸田のスピード感の差

2022-01-24 23:27:02 | 政治
 厚生労働省によれば今月20日時点で全国で休園した保育所が27都道府県327施設に上り、過去最多となったそうです。第5波で最多だった昨年9月2日時点の185施設(15都道府県)を大きく上回っています。保育所が休園になれば当然親も仕事を休まなければならなくなります。うちの孫の保育園も休園していて、たまに孫を預かっています。まあジイジとしては孫が来るのが楽しみな面もありますが、いつまでもこんなことが繰り返されていては、どんどん社会が壊れていくという危機感も強く感じています。

  いま第6波がピークを迎えています。そして3回目のワクチン接種は全くと言っていいほど進んでいません。医療体制は逼迫し保健所はもう限界です。感染学的な見地からではワクチン接種は平時に行うもので、ここまで感染が拡大してしまってからでは手遅れだということです。つまり3回目の接種は昨年のうちに行うべきものだったのですが、残念ながら自民党の総裁選と続く衆院選で政治日程が立て込んでしまってそれどころではありませんでした。

 僕は菅政権の政治姿勢を決して評価はしていませんでしたが、少なくともワクチン接種に関しては強権的なやり方が功を奏したと考えています。河野ワクチン大臣もそうでしたが、トップダウンでスピーディにワクチンを確保し一気に接種を進めたことは評価して良いでしょう。

 岸田政権は「手堅い」という評価は確かにできますが、裏表になりますが「遅い」です。感染対策はスピードが命ですが、ここまでスローではオミクロン株との駆けっこは惨敗です。しかもすでにオミクロン株の変異が海外では発見されているという報道もあります。ここまで広がれば当然変異もすることでしょう。仮にあと1ヵ月程度で第6波が終わってもまたその3ヵ月後には第7波の可能性があります。だったら3月頃にはワクチン接種をガンガン進めないといけませんが、果たしてスローな岸田政権でそれができるのでしょうか。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チャンスボールの打ち込み方

2022-01-23 23:06:47 | テニス
 今日の山本麻友美プロレッスン会では浅いチャンスボールを相手コートにかち込む時の打ち方を教わりました。これまではボールの落ちるところまでいって、しっかりどこにでも打てるぞと構えて相手の足を止めてから高い打点で打ち込んでいくというやり方で打っていました。もちろんこれで決まることもあるのですが、相手の待っているところに打ってしまうとカウンターで返されるので、相手の逆を突くとかしっかりコースを狙わないといけないし、相手のボールに勢いがないから威力が出しにくく力んで振り回してミスヒットをしたりすることも多かったのが悩みです。

 プロはこういうチャンスボールをガツンと強烈に打ち込んで決めてしまうので、その秘訣を教わりました。プロ曰く「走り込んで打つ」ことが大事だそうです。止まってその場で叩こうとすると体重移動が使いにくいので、どうしても腕で思いっきり振らなくてはいけません。振っている割にはボールにスピードが出ないし、振り回すことでミスヒットも起きやすいし疲れてしまいます。

 そうじゃなくて、ボールが落ちるところと打点をしっかり意識して、早くボールの落下点に入るのではなく、むしろ少し遅らせて走り込んでいって、その勢いで打ち込めばコンパクトに振ってもボールに威力が出せるというのです。この場合に大事なことはなるべく打点を前に取ることだそうです。そうすれば走り込んでいった勢いを殺さずに体重移動のパワーを活かして打てるので、小さくコンパクトなスイングでも大丈夫だということでした。

 実際にやってみると確かに脱力して楽に振ってもスピードが出ます。ボールの落下点や打点をしっかり把握してタイミングを合わせて走り込まないと打てないのが初級者には難しいところですが、叩いたボールのスピードはグンと上がります。打点を前に取ることで振り遅れを防げますし、高い打点でも打ちやすくなります。それに走り込みながら打つことで相手前衛に与えるプレッシャーも強くなります。ちょっと技術は要りますが一撃で決めるショットとしては強烈です。

 恐らくもっと筋力があって背が高い若い男性なら止まった状態から叩き込んでもそれなりに威力は出るのでしょう。しかし女性や我々のような年配のプレーヤーが相手の遅いボールを強く叩きたいなら、前にいく勢いを利用するのが無理がないというのは納得です。また良いことを教わったので、実戦で使えるように練習あるのみです。

 

 
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初場所久しぶりの巴戦か

2022-01-22 23:39:02 | 大相撲
 大相撲初場所の優勝争いが面白くなりました。14日目を終えて関脇御嶽海が2敗で単独トップ。3敗で追うのが横綱照ノ富士と平幕の阿炎、琴ノ若。今場所注目の力士が揃って好成績で勝ち進みました。実力力士揃いだけに誰が優勝しても不思議ではありません。千秋楽の取り組みは照ノ富士vs御嶽海、阿炎vs琴ノ若と直接対決が2番組み合されました。

 もし御嶽海が勝てばそのまま3度目の優勝です。しかもここ3場所で33勝と大関昇進の基準にも達します。今場所が昇進場所とは言われていませんでしたが、もし優勝となれば可能性は十分あるでしょう。もともと実力は誰もが認める大関クラスなのに、これまでメンタルの浮き沈みが激しく昇進を逃してきたので、このチャンスはつかみ取って欲しいところです。しかも貴景勝、正代の両大関は来場所カド番です。状況的にも御嶽海にはチャンスが巡ってきています。

 逆に照ノ富士が勝てば阿炎と琴ノ若の勝者と御嶽海の3人が3敗で並び優勝決定巴戦となります。こうなればやはり優勝候補筆頭は照ノ富士ということになりますが、勢いのある阿炎がくればどうなるかわかりません。巴戦は1994年以来ということですから実に28年ぶり。この時は曙、貴ノ浪、貴闘力による巴戦でした。時代を感じる懐かしい顔触れです。

 ちなみにこの頃は実力伯仲していたことと直接対決がない二子山部屋勢が一大勢力を築いていたことで、優勝決定戦が多かった面白い時代でした。1996年には史上唯一となる曙、若乃花、武蔵丸、貴ノ浪、魁皇の5人による決定戦も行われています。近年は朝青龍、白鵬とライバル不在の強い横綱が続いたせいか巴戦もありませんでした。久しぶりの巴戦になったら場内が沸きそうです。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする