幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

金利のある世界

2024-03-19 22:33:36 | マネー
 日銀が2016年から続けてきたマイナス金利政策を解除することを発表しました。なんと17年ぶりの利上げになるそうです。日銀が一貫して続けてきた大規模金融緩和策が終わりを迎えることで、生活に関わるいろいろなことが変わります。「金利のある世界」が戻ってくるからです。変動型の住宅ローン金利が上がります。もちろん銀行預金の金利も上がります。3メガバンクは早速普通預金の金利をこれまでの20倍に引き上げることを発表しました。

 20倍と聞くと、とんでもないことのように感じますが、これまで0.001%だった普通預金の金利が0.02%になるだけのことです。100万円を1年間普通預金に入れておいたら、これまで1年で10円だった利息が200円になります。ありがたいですか?どちらにしてもタダみたいなものですから、あんまり変わらないです。

 僕が大学生になったばかりの頃は、普通預金の金利は2%、定期預金の金利は6%くらいありました。普通預金に100万円入れておくだけで1年後には2万円の利息が貰えたのです。定期預金なら6万円です。実際、大学1年の4月から6月まで、3ヵ月連続で家庭教師のバイト代を5万円ずつ定期預金にしました。その15万円は15年後くらいには倍の30万円にまで増えていました。それからさらに30年以上経っていますが、未だに30万円を超えたくらいです。いかに長く金利のない世界が続いていたかわかろうというものです。

 さて、そんな夢のような高利回りの定期預金がこれから再び登場するのかと言えば、そんなことは多分ないでしょう。日銀はゼロ金利に戻しただけで、ここからの利上げはかなり慎重な姿勢のようです。なにせ金利を少しでも上げたら経済に与える影響が甚大です。インフレ率が2%を超えたとか、賃上げが大企業中心に続いていると言っても、実質賃金のマイナスは未だに継続しています。全く油断できる状況ではありません。個人的には住宅ローンは上がらず、株価は下がらずが理想ですが、利上げは逆になる可能性の方が高いですから、日銀には慎重な上にも慎重に進めて欲しいと願っています。
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