WBC日本代表から鈴木誠也が消えました。左脇腹の張りということで精密検査を受けることになったそうですが、代表を辞退するということは重症の可能性もあるということでしょう。大事なシーズンを前に無理することはできないので仕方ありません。WBCの難しいところです。
侍ジャパンとしては主軸として計算していた鈴木の不在は痛手です。単純に打力、守備力のマイナスのみならず、現役メジャーリーガーの経験と情報もありますから、もしかしたら村上が抜けるよりも栗山監督としては計算違いだったかも知れません。外野手は吉田、ヌートバー、近藤ということになりそうです。近藤が好調だということなので、それは不幸中の幸いですが、その代わりに代打陣の層が薄くなりますし、なにより大谷、村上、吉田と主軸候補がいずれも左打者だけに、右の大砲は貴重でした。山川や岡本に期待しましょう。
鈴木の代替選手は西川龍馬や近本光司らが候補になっているそうですが、主軸ではなく代打や守備固めになりそうです。岡本にレフトの守備練習をさせているということですから、終盤になったら岡本に代わって近本が出場するというような想定かも知れません。栗山監督もやり繰りに頭を痛めそうです。
ただこの時期になって緊急招集される選手も大変です。シーズンに向けて調整していたのに、急に呼ばれて出るかどうかもわからない試合にずっと帯同するというのはきついはずです。呼ばれる選手のチームの監督としても本音を言えば出したくないだろうと思います。どうしたってシーズンインの時には調子を崩してしまってそうです。やっぱりWBCは秋に暖かいフロリダとか台湾とかでやる方が良いと思います。