幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

サークルイベントが絶滅

2022-09-30 22:39:10 | テニス
 僕がいまのテニスサークルを創設したのは1986年、すでに36年も前の話になります。当時はサークルと言えばイベントでしょう、という感じで、1月にスタートして3月末には早くも1回目の合宿を開催しました。と言っても、参加者は結局なんだかんだあってわずか5人でしたが、全員20代半ばの男女5人。独身ばかりでしたし、まだまだ青春後期という楽しい時期でした(下記写真)。

 それ以降、合宿はどんどん盛り上がり、春と秋、時には夏もと、ずっと続けていて、テニスと飲み会と旅行が一緒に楽しめる最大のイベントになっていきました。最盛期には飛行機で宮崎まで行ったり、メルボルンまで全豪オープンを観戦に行ったりというところまで発展しました。また冬は忘年会を毎年開催、夏にはバーベキューをやり、「味仙会」という暑気払いで味仙の辛いラーメンを食べる会も夏の恒例行事になっていました。春と秋に岐阜のひるがの高原で開催されていた泊りがけの大きなテニス大会にもサークル単位でずっと参加していました。結婚のお祝い会や、転勤者が多いサークルなのでメンバーの歓送迎会などの飲み会も頻繁に開催していました。

 こうしたテニス以外の旅行や飲み会こそサークルの醍醐味だと考えられていた時期が長く続きましたが、時代が進むとともに徐々にそういうイベントに人が集まらなくなってきました。合宿に人が集まりにくくなってきたのが2000年代に入ってから。泊りがけで出かけるということが難しくなったのは、高齢化が進み独身メンバーが減って家庭持ちが多くなったのが一番の理由でしたが、独身でもそういうイベントへの参加意欲が減ってきたなと感じていました。我々世代とは感覚が変わってきていると思ったものです。

 泊りがけのテニス大会もテニスの人気が下がってくるとともに参加者が集まらず開催されなくなり、飲み会すらも酒を飲まないメンバーが増えて出席率が下がり以前のように盛り上がらず、とどめは2020年からのコロナ禍で、今ではメンバーが大勢で集まる機会はほとんどありません。かつてのサークルらしいサークル活動はコロナの名の下に絶滅危惧種となってしまっています。

 辛うじて他サークルとの交流戦のみが生き残っていて、これもコロナ初期の頃は大人数で集まるということで自粛していたのですが、昨秋からようやくテニスは屋外だし会話も少ないからということで再開しました。10月末にもいま企画中ですが、ただテニス以外のイベントではありません。忘年会などの飲み会は、もう少ししたらまた再開できるかも知れませんが、さすがに合宿はコロナ関係なく、ちょっともう無理かも知れません。残念ながらあの頃の青春は還ってこないのです。まあこの写真のメンバーも今や全員60代だし仕方ないんですけどね。


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Bリーグ開幕戦観戦

2022-09-29 23:59:04 | スポーツ
 ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)で今日、他に先駆けて行われたBリーグの開幕戦、名古屋ダイヤモンドドルフィンズ対シーホース三河の愛知ダービーを観戦してきました。中学生の時はバスケット部だった元バスケ少年としては、Bリーグのゲームを生で見るの初めてでしたが、迫力もありショーアップされていて楽しく見ることができました。結果は名古屋の順当勝ちでしたが、お互いに点を取り合う攻防の激しさにバスケの面白さが凝縮されていたと思います。

 Bリーグが始まったのは2016-2017シーズンからです。愛知県には現在全国最多の4チームがB1に所属しています。名古屋DD、三河の他に三遠ネオフェニックス、そして今年からB1に昇格したファイティングイーグルス名古屋です。しかしチーム数は多くてもこれまでリーグで優勝した経験はありません。Bリーグ内では比較的強豪の部類に入る名古屋DDでも昨年西地区3位、三河は昨年西地区4位でした。Bリーグは圧倒的に関東勢が強く、これまで優勝してきたのも宇都宮2回、A東京2回、千葉1回です。東地区に強いチームが集まってしまっているので地区別のバランスが悪いのが課題だと思います。

 バスケットはNBAが圧倒的に強くて面白いのはもちろんですが、日本国内においては男子よりも女子の方が東京五輪で銀メダルを獲得したように世界に近いだけに、なかなか弱小でスターが少ないBリーグの人気が上がりません。部活人口も多く、本来なら見てもやっても面白い競技なだけに、プロスポーツとしてはちょっとマイナー感が漂っているのは、元バスケ少年としては残念です。生で見ると「すげぇ!」となるんですけどねぇ。
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株が暴落中

2022-09-28 23:08:41 | マネー
 株が暴落しています。日本企業の業績は好調で、これまで株価は手堅く推移していたのですが、世界全体で景気後退、物価高、金利上げなどによる株安が進行し、ついに日本株も大きく下げ始めてしまいました。僕もつい先日まで含み益があったのに、この数日で一気に含み損に転落しています。これだから株なんて怖くて手が出せないんだよ、なんて思っている方も多いでしょうが、自分としてはこれは逆にチャンスが巡ってきたなと考えています。

 株価が上がった下がったの差額で儲けようとする、キャピタルゲインを狙うやり方をしていると、相場が崩れると一気に大損することがあります。素人がプロの投資家と勝負しても簡単に勝てるものではありません。しかし、株を買ってその企業からの配当金を目当てにするインカムゲインが目的の場合は、株価の上下にそこまで一喜一憂する必要はありません。銀行の普通預金が超低金利なので、その資金を株に移して利息の代わりに配当を貰う狙いですから、株が上がろうが下がろうが売買はせず、配当がちゃんと出ている限りは保有していれば良いだけです。素人にもわかりやすく比べればリスクが低いやり方です。

 この高配当株投資をメインにしていると、株価が上がった時にはやることはなく、基本的にはただ見ているだけです。含み益が増えるだけではなく、大抵の場合は増配することも多く配当金も増えていくのでニコニコしていれば良いです。逆に株価が下がった時には含み損こそ増えますが、さらに株を買えるチャンスがきたと思って気合が入ります。高配当株がバーゲンセールされるからです。バーゲンを狙って服を買いに行くのと同じです。

 注意すべきは必要な資金まで株に投じないということです。リスクがあることは間違いないので、当面は銀行に置いておくだけで特に決まった使い道がない資金の範囲内で、コツコツと割安になった高配当株を拾っていくのが手堅く安全なやり方です。さらにリスクを減らすために業種と時期も分散させておきます。今回のバーゲンセールでも調子に乗って買い過ぎないで、様子を見ながら少しずつ買い足していこうと考えています。

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村上の三冠王はどうなる?

2022-09-27 23:50:06 | 野球
 10日前に村上の三冠王は当確か、ということを書きました。危ういとしたら首位打者ですが、10日前には1位村上.335、2位大島.314と2分1厘の差があったので安全圏ではないか、もし逆転されるとしたら大島が打ちまくるというよりも、村上が本塁打狙いで打率を下げる方が可能性があるとも予想しました。そして10日経った今日の時点で村上は.320、大島.319とわずか1厘差になってしまいました。大島も少し上げましたが、村上が大きく打率を下げてきたからです。

 この間、村上は本塁打が1本も出ていません。すでに10試合連続で本塁打が出ていないのです。重圧にバッティングの調子をすっかり崩してしまっています。本塁打が出なくてもヒットが出ていればまだしも、ずっと凡打の山です。55号が出てからあまり勝負をしてもらえないという焦りもあるのでしょう。もうヤクルトは残り5試合になってしまいました。バレンティンの60本を超えるのは相当難しい状況です。

 とは言え、今の時点では村上が三冠王狙いに絞って本塁打を諦めるということもしないでしょう。少なくとも56本目を打って歴代2位、日本人1位には到達したいところです。56号が出たら、残り試合次第で首位打者狙いに絞って三冠王を取りにいくかも知れません。現在予定されている日程では中日の最終戦が10月2日、ヤクルトの最終戦が3日ですから、2日が終わった時点で大島を上回っていれば最終戦は欠場すると思います。ただしそこまではフル出場して本塁打も狙っていくことでしょう。

 問題は最終戦を迎えた時点でもまだ55本止まりで打率が大島を打回っている時です。あと1本を狙うか、三冠王を優先するか。かなり悩ましいことになります。個人的にはちゃんと最後まで出場して本塁打記録も三冠王も堂々と取ってほしいですが、三冠王はなかなか取れるチャンスが少ないですから、休んで取りにいっても責められません。まあいっそ大島が固め打ちして一気に打率を上げてしまえば、村上も出ざるを得ませんから、その方が見ている方としては面白いかも。

 
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フェデラーのラストダンス

2022-09-26 22:56:30 | テニス
 ロンドンで行われていた「レイバーカップ」に引退を表明したフェデラーが現役最後の出場をしました。ナダルと組んだダブルスで敗れはしましたが、随所にフェデラーらしいショットを見せてファンを魅了しました。引き際としては実にレジェンドに相応しい素晴らしいものだったと思います。今月限りで契約を打ち切ることにしたWOWOWオンラインで見ることができ、僕も「フェデ活」の有終の美を飾ることができた思いです。

 プレーを見ている限りでは、シングルスは膝の具合が悪くて無理でも、ダブルスなら十分にトップ選手としてまだまだ活躍できそうでした。サービスもボレーも超一流です。ナブラチロワが50歳近くまでダブルスに出場していたことを思うと、フェデラーもダブルスでグランドスラムに出てくれたらファンは嬉しいし、恐らくダブルス人気も上がるからテニス界も盛り上がると思いますが、シングルスがプレーできない以上はモチベーションが保てないのでしょう。

 それほどテニスのシングルスはハードワークを強いられますが、比べればダブルスはかなり身体に優しいので、高齢者でも楽しむことができます。僕が一番よく利用している名古屋市の東山公園テニスセンターでも多くの年配の人がプレーしています。ほとんど歩くくらいのスピードでしか動けない人も見かけますが、それでも楽しそうにお仲間とプレーしている様子を見ると良い光景だなと思います。

 東山公園テニスセンターは、伊達公子に言われてアジア大会のためにハードコートに改修するそうです。以前から利用者は砂入り人工芝コートをハードに変えることに反対しているのですが、常連の利用者の意見は受け入れられなかったようで残念です。足首、膝、腰に負担が大きく、雨が少しでも降ったら滑って危険なハードコートは高齢者には厳しいコートです。トップジュニアを育てるためにハードにするというのは、コート利用者の年齢層の割合を考えたら明らかに間違った方向に進んでいると思います。フェデラー同様に膝が痛い人たちはもっと大きな声で反対を言うべきではないでしょうか。

 華麗なフェデラーのラストダンスを見ながら「でも昔のようにはボールに追いつけない感じだな」と、段違いのテニスレベルを棚に上げて、フットワークが衰えたフェデラーに共感していました。本当に足首や膝が痛いと全力で走れないんですよね。ハードコートになったらますます心配です。

 
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プラネタリウムの思い出

2022-09-25 23:29:49 | 日記
 今日名古屋のイオンモール名古屋ノリタケガーデンにあるプラネタリウム「満天」に行ってきました。ここは東京で3館を運営するコニカミノルタプラネタリウムが東海地区初出店したところで、日本初のLEDドームシステムを使っているということです。映画館のように4作品を時間ごとに上映していて、それぞれ魅力的なので、リピーターになって違う作品も見に行きたくなるように作られています。

 僕はプラネタリウム好きです。最初は小学校2年生の時でした。父親に連れられて名古屋市科学館のプラネタリウムを見に行ったのが初めてで、その時にとてつもない衝撃と感動を受けました。以来、繰り返し科学館のプラネタリウムを中学生、高校生、大学生、社会人になってもひとりで見に行っていました。また小学校4年生の時にはすっかり星空好き少年に育っていて、誕生日プレゼントで親にねだって買ってもらったのが天体望遠鏡でした。決して高いものではなかったのですが、それで月面を観測したり、木星の衛星を見たり、プレアデス星団を見て興奮していました。

 のちに仕事で科学館のプラネタリウムを取材に訪れた時も秘かに大興奮していて、解説の時に使う赤い矢印を実際に動かさせてもらった時には、小2の自分に「やったぞ」と伝えたいくらいでした。いま名古屋市科学館のプラネタリウムは世界最大としてギネスにも記録されていますが、日本で老舗だった渋谷の五島プラネタリウムも2001年の閉館前に駆け込みで見にいくことができました。日本はプラネタリウム王国で、全国にたくさんありますが、これまでなかなか見にいく機会に恵まれませんでした。老後の楽しみとして、ひとつでも多くのプラネタリウムを見ることを目標としたいと考えています。
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W台風を切り抜けた

2022-09-24 23:59:31 | テニス
 先週の3連休に台風14号、今週の3連休に台風15号と、日本列島は散々な目に遭いました。シルバーウィークとも呼ばれる秋の行楽シーズンに立て続けに台風襲来では特に観光業は大打撃でしょう。また被害に遭われた方も多く、日本は災害が多いとは言え、なかなかここまで間が悪い台風というのも珍しいです。

 テニス愛好家としても昨日は「テニスの日」でしたし、ようやく熱中症の心配も少なくなったこの時期にテニスできないのは残念ですが、我々「晴れサークル」はまたしてもこの非常事態をギリギリで切り抜けてしまいました。先週は日曜日に屋外、月曜日に屋内だったのですが、日曜日は台風が近づきつつある中、なぜか名古屋近辺だけ雨雲が避けて通ってくれたので、無事に曇り空の下で4時間しっかりテニスができました。月曜日は屋内でプロレッスン会でしたが、暴風警報が出たら中止になるところ、何とか2時間のレッスン会は終了。途中で警報が発令されたので、その後の2時間の練習会は中止になりましたが、レッスン会ができて良かったです。

 そして今週は今日土曜日に屋外コートでした。昨日は一日中大雨で、愛知県では初めての線状降水帯が発生していましたが、予想よりも雨雲が早く通り過ぎてくれたお陰で、今日は朝から快晴。テニスを始める頃には晴れているだけではなく、あれだけ降ったのにコートもすっかり乾いていました。台風本体はテニス真っ最中の午後3時頃に愛知県に一番近づいていたらしいのですが、風は少々あったものの陽射しが眩しいほどの好天。ちょっと雨雲の配置が通常の台風と違ったお陰で助かりました。

 本来風が強い日のテニスは嫌いなのですが、台風でできないかもと2日くらい前には悲観的に予想していたのに、台風が最接近しているのに晴れているという奇跡の前には、風がちょっと強いくらいは我慢できる範疇です。もう20年以上もずっと「晴れサークル」と自称していますが、未だに神通力が保たれていることに、誰に感謝していいのかわかりませんが感謝しています。
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写真俳句とキャッチコピー

2022-09-23 23:09:52 | テレビ・芸能
 昨日の「プレバト」は「俳句ふるさと王争奪戦」という新企画で、各都道府県の代表的な観光写真に添える一句を競うものでした。1位になった句はそれぞれの自治体でポスターとして掲出されるということで、挑戦するタレントも地元出身者が多く選ばれていました。茨城ならフルポン村上やカミナリたくみ、大坂ならフジモンや犬山紙子といった具合で、彼らに加えてプレバト常連の他県出身者たちが競っていました。

 今回の企画はいつもの写真のお題で一句を詠む形式と、一見似ているようで違います。通常回では写真の状況から素直に詠んでも良いですが、発想を飛ばして全然違う切り口で詠むことも可能です。その代わり、写真を見ていない人にも理解できるように、詠んだ俳句が独立して鑑賞できるようにしなければなりません。写真を見ていることを前提にして詠んでも夏井先生にダメ出しを食らいます。

 ところが今回は「写真俳句」なので、写真とセットで鑑賞されるところが違います。写真ありきですから、写真と全く内容が合わないのもNGですが、単に写真の説明をしているだけの句もNGです。写真と俳句が組み合わさって、より深い感動を与えることが求められます。夏井先生は「写真と俳句の足し算ではなく掛け算」を求められると言っていましたが、これは実は僕がコピーライターの基礎を叩きこまれていた新人時代に教わったことと同じです。

 例えばポスターのキャッチコピーを考える時に、ポスターの写真やイラストをなぞっているだけではコピーを添える意味がありません。見ればわかることをわざわざ言葉にする必要はありません。デザインとコピーが融合して化学反応を起こすようなキャッチコピーこそが必要なのです。観光用ポスターの写真俳句とは、キャッチコピーと同じ作用を俳句の形式で考えることです。逆に考えればキャッチコピーは破調の写真俳句と同じものだとも言えます。

 福岡県の場合は中洲の屋台の写真に添える俳句でした。4位の千原ジュニア『常連に 席譲られし 秋の夜』は、写真から容易に想像が出来る光景の描写に甘んじていると、足し算でしかないと指摘されました。3位の武田鉄矢『大将と こほろぎさがす 屋台かな』は賑やかな屋台の光景と、俳句の静かさ寂しさが合っていないと、俳句単体の出来の良さはありながらも3位になりました。2位の立川志らく『冷酒に 心の月を入れて 呑む』は俳句としては素晴らしいとされながらも、写真と少し心境にずれがあるということで惜しくも2位。そして1位は篠田麻里子『中洲の満月 ホークスの白星』。俳句としては志らくの方が上だとしながらも、写真と組み合わせると魅力がずっと増す、まさに掛け算の句ということで1位になりました。

 写真の情報をなぞらず、写真の外にある情景を描くことで複合的に心が揺さぶられるという、今回の写真俳句という企画の説明としてはこれ以上ないくらいの好例が出て視聴者にもわかりやすかったことだろうと思います。僕も40年近く前に教わったキャッチコピーの基本を思い出して、別の意味で心が揺さぶられました。もっともデジタルメディア全盛のこの時代に、僕の教わったような古い広告手法がどこまで有効なのかは何とも言えませんが、今回の観光ポスターとテレビの人気番組のコラボという企画は特に年配の視聴者層にはかなり効くのではないかと思います。

 
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高橋宏斗の真っ向勝負

2022-09-22 23:11:05 | 野球
 今年の中日は立浪が監督に就任してファンの注目を集めましたが、成績は最下位。まだ5位阪神とは2.5ゲーム差ですから残り8試合を全勝に近い成績を上げれば最下位脱出の可能性はありますが、かなり難しくなってきています。新人監督の立浪に1年目から結果を求めるのは酷だとしても、さすがに最下位は残念です。監督は「打てない」とボヤくばかりですが、オフの補強状況やキャンプ、オープン戦を見ていても昨年までと何ら変わっていなかったのですから、打てないことは予想がついたはずです。半年間、なんら打開策を見出せなかったのは監督の失敗でしょう。

 強いて言えば若手を積極的に起用したことで、来季以降に希望はつながったかなと思います。特に野手では岡林、投手では高橋宏です。岡林は1番ライトに定着して、ほぼシーズンを通して活躍を続けました。岡林が出塁すれば2番大島、3番阿部、4番ビシエドの上位打線なら得点の気配が生じます。問題はピストルばかりなので、いかに大砲を主軸に据えることができるかどうかですが、これは故障で離脱した石川の復帰と、シーズンオフにパワーヒッターを獲得できるかにかかっています。チーム本塁打が村上ひとりの本塁打数と競り合っているようでは話になりません。

 投手ではやはり高橋宏斗が目を惹きます。今日のヤクルト戦でも村上を筆頭にした強力打線相手に7回1安打無失点の快投を見せました。特に村上には圧巻の投球で、真っ向勝負を挑んで2打席連続三振に切ってとったところは、すでに若きエースの風格さえ感じさせます。高橋が投げると特に打てない中日打線ですが、今日は何とか3点を取って援護することができました。高橋はこれで6勝6敗になりましたが防御率は2.26で、7勝の大野雄や8勝の柳よりも上回っています。もし中日以外のチームで投げていたら10勝はしていたのではないかと思います。ちなみに村上は高橋に抑えられて60本塁打も厳しくなってきましたし、打率も2位大島に8厘差にまで迫られてきました。このままだと三冠王も黄信号です。

 中日の若手には良い素材の選手がたくさんいるのに、育成下手なのでアマチュア球界からは評判が悪いそうです。投手は若い頃は素晴らしいボールを投げているのに、使い過ぎなのか管理が悪いのか大抵すぐに故障します。打者はみんな小さくまとまってしまいます。平田だって高橋周だって高校時代は期待の長距離打者だったのに、ミート中心のバッターになってしまいました。村上やパ・リーグの柳田、吉田正、山川のように豪快にバットを振る選手になぜ育てないのか不思議です。広いドームが本拠地だからこそ、飛距離が必要でしょう。石川だけは小さくまとまって欲しくありません。

 来季はもっと若手中心のチームに作り変えて、数年後には落合監督時代以来の黄金期到来を期待したいところです。監督は別に立浪でなくても、また中日OBでなくても構わないので。

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5万円給付の是非

2022-09-21 23:21:05 | 時事
 アメリカの物価が上がり続けています。インフレ抑制のために金利が急激に引き上げられて、その結果として株安と円安が進行しています。日本の企業業績は堅調なのに、アメリカの株安につられて日本株も売られていますし、円安が続く中で食料品とエネルギー価格が高騰しています。日本のインフレ率が2%を超えたと言っても、それは賃金が上がって良い循環に入ったわけではないので、どんどん庶民の生活は苦しくなる一方です。

 この「庶民」という言葉は便利で、大半の日本人は自分のことを庶民だと思っていることでしょう。年収2000万円以上の世帯を「リッチ世帯」などと呼んだりしますが、各種調査で少し数字は違うものの大抵1%前後という少なさです。純金融資産が1億円以上の「富裕層」も調査によれば約123万世帯ということで、だいたい上位2%くらいとなります。つまり比較的余裕のある暮らしをしている人はほんの一握りで100人中98人くらいは「庶民」として生活が苦しいと感じていることになります。

 しかしこの98%の人たちに「公平」「均等」に物価高対策で生活支援・補助するような政策は、選挙公約では受けが良いですが実現性が低く、また効果が薄いことも簡単に想像できます。ほとんど全ての人にバラマキをするとなると予算が莫大になるからです。限られた税金から支援や補助をするなら、やはり特に苦しい下位の層をターゲットにしないと効果が出ないでしょう。と言うことで、政府は「住民税非課税世帯」に5万円給付をすることにしたのですが、途端に「不公平だ」という声が上がっています。大半が高齢の年金受給者だからもっと若者に配れというのです。

 ただこうなると収拾がつきません。そもそも5万円程度では生活補助として大して役に立たないのに、それすらも「不公平だ」と反対するような国民性では効果が上がる対策など立てようがないからです。以前の10万円を全員に給付したようにすれば不公平感はそこそこ解消できるのでしょうが、そのための莫大な財源は赤字国債で若者に将来的に背負わせるわけです。若者は自分が抱える借金で自分に現金を配られるのですから、それで本当に良いのか考えてみてはどうでしょう。

 若者には現金をバラまくよりも、働けばきちんと賃金が上がるシステムを構築した方がずっとマシだし生産的です。日本以外の国で軒並み賃金が上がっているのに、日本だけ賃金が下がっていること自体が長年の日本政府の失態なのですから、そこについて文句を言うべきだし、なぜ日本だけできないのか考えるべきです。とりあえず目の前の円安によるエネルギーと食料品の高騰への対策として、資産の少ない高齢者や病気や怪我で働けずに生活苦に悩んでいる人たちに優先的に給付することは基本的に間違っていません。あくまでも目先の対策なのですから、何でもかんでも一緒くたにして「高齢者優遇だ」と言うのはちょっと違うかなと思います。
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