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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

人生、成り行き -談志一代記-

2011-05-06 18:21:47 | 読んだ本
立川談志 聞き手・吉川潮 平成22年 新潮文庫版
こないだ本屋の店頭で、ふと見つけて、読んだ本。
副題のとおり、立川談志家元の半生だが、インタビューに答える形で書かれたもの。
子どものころの話から、落語界に入門、修行時代の話、真打昇進、政界への進出(笑)、落語協会分裂などなど。
師匠である柳家小さんとケンカみたいな言い合いするとこが、いちばん面白い。
お互い認め合ってんで、弟子もズケズケ言うし、言われても師匠が本気で怒ったりしないとこがいいのかもしれない。
>「会長になったんだから、真打問題もちゃんとしろよ」「うるせえ、簡単にできねえんだよ」「てめえの息子(柳家三語楼)だけ、真打にしたくせに」「莫迦野郎、ありゃあ、みんなに薦められて真打にしたんじゃねえか」「お世辞だってわかりそうなもんじゃねえか、そんなもん」。さすがにこの時は三月くらい口きかなかったネ。
とか、おかしいったらありゃしない。
先代小さんの顔と口調を思い出すと、妙におかしい。談志家元の言うには、
>何気ない話が面白いんです。「お前な、談志、こないだタクシー乗ったら、運転手がお前の悪口ばっかり言いやがる。しょうがねえから、六百円余計にやっちゃったぞ」なんてボソボソ言う、こういう話が実に可笑しいんだ。
ってことだけど、これはたしかにおかしい。
コメント
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