ストリート・オブ・ドリームス

レインボー　1983年　ポリドール
リッチー・ブラックモア率いるRAINBOWのアルバム。
こないだディープパープルの「MACHINE HEAD」を買って繰り返し聴いてたら、やっぱレインボー、しかもこれが聴きたくなっちゃって、リサイクル書店で買ってきた。
（ほんと古いものしか聴かないなー。しかも昔聴いてたもの。感性が狭く固くなってんだろうか。でも、いいものはイイのだ。）
今回、手に入れたのは、紙ジャケのＣＤで、1998年発売のものらしい。
「ストリート・オブ・ドリームス」ってのはシングルカットされた収録曲のひとつで、アルバムの原題は「BENT OUT OF SHAPE」。
BENT OUT OF SHAPEの意味は、文字そのままに“グニャっと曲った”くらいにしか思ってなくて（ジャケット写真参照）、今日これ書いてて、初めて「酔っている、ふらふらの（ｇｏｏ辞書）」って意味があるのを知った。
まったく、二十年以上も何も知らないでいたわけだが、いくつになっても新しい発見はあるもので、人間は勉強することをやめちゃいけないと思わされたね。
そう、これ初めて聴いたのは、発売されたときで、高校生だった。
自分でＬＰ買った記憶ないから、例によって貸しレコードか、もしかしたら友達が録音したテープくれたんだったかもしれない。
ギター買って、学校終わるとウチ帰って、夕方からＴＶＫの「ミュージック・トマト」見てたころだね。
ときは既にマイケル・ジャクソンとか全盛だったんだけど、たまにこのSTREET OF DREAMSとかDeath Alley DriverとかRAINBOWのプロモーションビデオも流れてた。いずれにせよＴＶＫは素晴らしいテレビ局だ。
テレビはさておき、このアルバム、ひさしぶりに聴いてもやっぱ気持ちいい。
「レインボーは、なんかどんどんポップな方向行っちゃってるから、パープルのときのものを聴いたほうがいいよ」とかって当時よく言われたけど、いま聴いても普通にこれはいいと思うけどなー。
なんかハードロックの話になると、マティーニがドライなほうがいいってのと同じ調子で、ハードなほうがいいって方向へ行っちゃってたと思うんだけど、いま振り返ると若気の至りだな。
（もちろん、ドラムは強く叩きゃいいってもんぢゃないし、ギターは速く弾きゃいいってもんでもない。）
今回、ひさしぶりに聴くと、当時これがいちばん多く聴いたものだろうってこともあるけど、自分がけっこう細かい音まで記憶してるのが思い出されたのにちょっと驚いた。
リッチーが、ピックアップをフロントに切り替えて、左手はたぶんカッティング状態にして、ピックを上から複数の弦に当てるように振り下ろして“ボコッ”って感じの音にならない音をさせるとことか、きのうのことよりハッキリとおぼえてる記憶が呼び起こされた。
あと意外なことに、当時は英語の勉強なんかのついでに、歌詞の意味とかを訳そうと興味もったりしてたせいで、いまだに歌詞を憶えてたっつーのも驚きだ。
しかし、リッチーのギターは、やっぱ、いいな。
うーん、ギターソロとかそんな長くないんだけど、どれもカッコいい。どっちかっていうと、録音のときその場のインスピレーションで適当に弾いただろ、って感じがするフレーズが多い。
ボーカルの後ろでバッキングしてるときも、コードを下から３本順番に弾いてるだけのようで、やっぱいい音だ。
何度も聴いてるうちに、私はやっぱこのアルバムのギターの音が好きなんだな、って結論にたどりついた。
買ってきて一回聴いたら、もう耳んなかで音がこびりつくように、曲が順番に鳴りまくり。しかたないんでここんとこ毎日一度は聴いてる。
でかい音で聴けば聴くほど気持ちいい。どの曲もいいんで、退屈してスキップとかすることなく、あっという間に四十数分が流れる。
1.STRANDED
2.CAN'T LET YOU GO
3.FOOL FOR THE NIGHT
4.FIRE DANCE
5.ANYBODY THERE
6.DESPERATE HEART
7.STREET OF DREAMS
8.DRINKING WITH THE DEVIL
9.SNOWMAN
10.MAKE YOU MOVE
どーでもいーけど、「SNOWMAN」は、オリジナルぢゃなくてカバー。スノーマンっていうアニメかなにかの曲。リッチーのインタビューで、ある日テレビから流れてるのを耳に留め、誰の何て曲か調べて、自分で演らせてもらうことにしたとか言ってた。
こないだ、散髪してたら、ＢＧＭでオルゴールの音でこれが流れたとき、「あ！スノーマン？リッチーのスノーマン聴きてぇ！」って思ったのも、古いこのアルバムのＣＤ買い直した原因のひとつでもあった。