kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

今年も波乱の様相秋相場

2021-10-07 06:10:03 | 日記
6日の日経平均はNYダウの反発を好感する形で300円超上昇する場面もあり
ましたが、上昇は1時間と持ちませんでした。既に10月は日銀のETF買いが
2回あり8月後半からの急上昇の反動と言えばそれまでですが、日銀がETFを
買い付けるほど急激に投資環境は悪化してしまったようです。

7日の動きは朝方海外市場の上昇とこのところの大幅下落からの値ごろ感で
上昇して始まりましたが、上昇は続かず前日のNYダウ高よりもダウ先物の
下げに反応して下げ幅が広がるといった典型的な弱い相場でした。まだ下値
にコツンと届いた印象がありません。当面は底値を探る展開が予想されます。

先週の信用買い残高は2336億円増加で3兆5365億円まで膨らみました。先週
急落する場面で個人投資家が買い向かい、おそらく海外投資家は3週連続の売
り越しになった可能性は高そうです。31年ぶりの高値を付けてから下落する
過程で値ごろ感から押し目買いを入れたのでしょう。

2万9200円どころの窓埋めで下落は止まるのではないかと思っていましたが
予想以上に状況は悪そうです。週初の段階では下値目途は2万8000円程度と
予想する市場関係者もいたでしょうが、通過点で下値は8月安値2万7013円
あたりまで少なくとも考えておくべきです。

第一四半期決算発表時点では中間決算で上方修正に進む企業が多いのではな
いかという予想でしたが、その後の自動車の減産拡大や中国恒大集団の過剰
債務問題や電力不足が追い打ちをかけ中国ビジネスが大きくな逆風となって
きたことから急激に期待は低下してしまったようです。

感染者数の急激な減少で旅行やレジャー産業などの需要回復期待で明るいム
ードも出てきましたが、日経平均は大手製造業の占める割合が高く全体の足
を引っ張っているようです。

ファーストリテイリングやファナック、SBG、東京エレクトロン、アドバン
テスト村田製作やアドバンテストなど225日経平均に影響の高い銘柄の下げ
が大きいことから先物主導の下落が鮮明です。首相交代を材料に買い進めて
いた短期筋が売りを膨らませているようです。

相場のボラティリティが高くなったことで機関投資家は割安感が出ても積極
的な買いは見送る傾向があるかもしれません。短期筋中心に当面は値動きの
荒い展開も予想されます。

8日は所用のため更新はお休みします。
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