28日の日銀のYCC修正発表後、日経平均株価は前日比で一時850円あまり大きく下げる
場面がありましたが、大引けにかけて戻し結局131円安の3万2759円で終わりました。
日銀の政策変更が海外短期筋による先物売りが殺到したのが背景になったようです。
その後の海外市場で先物は2万3000円を越えました。円相場も138円台から141円台に
円安に戻りました。
ダウも反発したことで週明けの市場は上昇して始まりそうです。もっともこれから夏休み
で市場参加者が少なくなり突発的な材料の出現で相場が大きく変動するケースが増えるこ
とには注意が必要です。今回はYCC修正で本格的な引き締めはまだ先のことかもしれませ
んが、世界で日本だけが続けている緩和路線が今後の物価や賃金の上昇率によっては緩和
の旗を降ろすかもしれません。頭の隅に入れておくべきかと思います。
日米中央銀行のイベントを先週通過して市場の関心は再び個別企業に向かいそうです。生成
AIブームに沸いた半導体セクターは4~6月期は厳しい決算だったところが多かったようです。
市況の底入れがいつになるのか当初の想定よりは遅れていることは確かなようです。
また機械セクターも厳しい決算だったようです。ファナックの2024年3月期の連結純利益が
前期比34%減の1131億円になる見通しだと発表しました。従来予想から240億円下方修正と
なりました。キーエンスの決算も事前の市場予想を下回りました。国内の設備投資が増加
するとのニュースで少し前には人気化する場面もありましたが、やはり売り上げ比率の高い
海外市場の減速が足を引っ張ったようです。
特に世界の製造業の中心地である中国需要の落ち込みが大きく全体の足を引っ張りました。
今後中国景気がどの程度回復するのかによって株価水準が決まりそうです。同じ機械セク
ターでも建機大手のコマツと日立建機は好決算でした。値上げと円安効果が大幅増益に寄与
しました。
建機各社は一時期中国関連という位置付けで中国景気に株価が左右されましたが、日系メー
カーの中国市場でのシェア低下で中国の不振をそのほかの市場でカバーできるようになりま
した。中国事業が低迷しているということが果たして本当に会社の将来にとって良いことな
のか判断は分かれるところですが、今回は吉と出ました。
自動車や電機などの輸出関連は円安を支えに春以降上昇していただけに好業績でも株価への
インパクトはいま一つです。市場では業績の織り込みが十分でなく株価が出遅れている銘柄
が人気を集めそうです。インバウンド関連で鉄道各社が発表した決算は好調でしたが、果た
して31日の市場でどんな反応を示すのか注目されます。
次回の更新は8月1日を予定しています。
場面がありましたが、大引けにかけて戻し結局131円安の3万2759円で終わりました。
日銀の政策変更が海外短期筋による先物売りが殺到したのが背景になったようです。
その後の海外市場で先物は2万3000円を越えました。円相場も138円台から141円台に
円安に戻りました。
ダウも反発したことで週明けの市場は上昇して始まりそうです。もっともこれから夏休み
で市場参加者が少なくなり突発的な材料の出現で相場が大きく変動するケースが増えるこ
とには注意が必要です。今回はYCC修正で本格的な引き締めはまだ先のことかもしれませ
んが、世界で日本だけが続けている緩和路線が今後の物価や賃金の上昇率によっては緩和
の旗を降ろすかもしれません。頭の隅に入れておくべきかと思います。
日米中央銀行のイベントを先週通過して市場の関心は再び個別企業に向かいそうです。生成
AIブームに沸いた半導体セクターは4~6月期は厳しい決算だったところが多かったようです。
市況の底入れがいつになるのか当初の想定よりは遅れていることは確かなようです。
また機械セクターも厳しい決算だったようです。ファナックの2024年3月期の連結純利益が
前期比34%減の1131億円になる見通しだと発表しました。従来予想から240億円下方修正と
なりました。キーエンスの決算も事前の市場予想を下回りました。国内の設備投資が増加
するとのニュースで少し前には人気化する場面もありましたが、やはり売り上げ比率の高い
海外市場の減速が足を引っ張ったようです。
特に世界の製造業の中心地である中国需要の落ち込みが大きく全体の足を引っ張りました。
今後中国景気がどの程度回復するのかによって株価水準が決まりそうです。同じ機械セク
ターでも建機大手のコマツと日立建機は好決算でした。値上げと円安効果が大幅増益に寄与
しました。
建機各社は一時期中国関連という位置付けで中国景気に株価が左右されましたが、日系メー
カーの中国市場でのシェア低下で中国の不振をそのほかの市場でカバーできるようになりま
した。中国事業が低迷しているということが果たして本当に会社の将来にとって良いことな
のか判断は分かれるところですが、今回は吉と出ました。
自動車や電機などの輸出関連は円安を支えに春以降上昇していただけに好業績でも株価への
インパクトはいま一つです。市場では業績の織り込みが十分でなく株価が出遅れている銘柄
が人気を集めそうです。インバウンド関連で鉄道各社が発表した決算は好調でしたが、果た
して31日の市場でどんな反応を示すのか注目されます。
次回の更新は8月1日を予定しています。