日経平均は順調に上昇しているのに投資家の間ではそれ程先高期待は
高まっていないようです。今回も2万3000円が壁になり下落するので
はないかという不安が消えないようです。そんな不安は売買代金に表
れています。28日に8営業日ぶりに2兆円を越えた売買代金は29日に
再び2兆円を割り込みました。
30日には2兆6000億円まで売買代金が膨らみましたが、日経平均はザ
ラ場につけた2万3000円を維持できず大きく失速してしまいました。
2万3000円乗せから一段と上昇するには材料不足のようです。
信用残高の推移をみても24日現在で信用売りは687億円増加一方買い
残高は289億円減少して3兆円の大台を1か月ぶりに割り込みました。
少なくとも個人投資家の多くは戻り局面で信用買いの手じまいをし
高値警戒感から売りを増やしている姿が浮かびます。
勿論売り残の増加は将来の買戻しに繋がり買い残高の減少は売り圧
力の低下を意味しどちらも需給面では悪いことではありません。し
かし売買代金が膨らまなければいずれ上値での売り圧力を消化する
ことは出来ません。あくまで現在の日本株高は米国株高に引っ張ら
れた結果でありヘッジファンドのような短期筋主導の動きです。人
気銘柄も広がりがありません。一握りの銘柄だけでは3000円の節目
を超えるのは至難の業です。
全面的な株高には懐疑的でも同じ業種の中でも選別が進んでいます。
30日の市場では薬品銘柄でも塩野義や中外製薬が年初来高値を更新
した一方武田や田辺三菱製薬は今年の高値から大きく下落したまま
戻りの鈍い状態が続いています。
電機銘柄でもソニーやTDKは高値を更新した一方パナソニックや日
立は未だに下値模索の状態です。またトランプ大統領に狙い打ちさ
れている自動車各社の株価は主力のインド市場が好調なスズキを除
いて投資家からの警戒心が強いようで戻り切れない状況です。
今の東京市場はテーマ買いの相場の流れではなくあくまでも個別企
業の収益見通しなどが重要視されているようです。ですから同業の
中でも高値から大きく下落しPERなどの面で割安感のある銘柄は案
外相場の圏外で動きが鈍くなっています。市場平均から見たら割高
な水準でも人気銘柄には一段と買いが集まる。そんな状況です。目
利き力が試される相場でしょう。
1日、2日の更新はお休みします。
高まっていないようです。今回も2万3000円が壁になり下落するので
はないかという不安が消えないようです。そんな不安は売買代金に表
れています。28日に8営業日ぶりに2兆円を越えた売買代金は29日に
再び2兆円を割り込みました。
30日には2兆6000億円まで売買代金が膨らみましたが、日経平均はザ
ラ場につけた2万3000円を維持できず大きく失速してしまいました。
2万3000円乗せから一段と上昇するには材料不足のようです。
信用残高の推移をみても24日現在で信用売りは687億円増加一方買い
残高は289億円減少して3兆円の大台を1か月ぶりに割り込みました。
少なくとも個人投資家の多くは戻り局面で信用買いの手じまいをし
高値警戒感から売りを増やしている姿が浮かびます。
勿論売り残の増加は将来の買戻しに繋がり買い残高の減少は売り圧
力の低下を意味しどちらも需給面では悪いことではありません。し
かし売買代金が膨らまなければいずれ上値での売り圧力を消化する
ことは出来ません。あくまで現在の日本株高は米国株高に引っ張ら
れた結果でありヘッジファンドのような短期筋主導の動きです。人
気銘柄も広がりがありません。一握りの銘柄だけでは3000円の節目
を超えるのは至難の業です。
全面的な株高には懐疑的でも同じ業種の中でも選別が進んでいます。
30日の市場では薬品銘柄でも塩野義や中外製薬が年初来高値を更新
した一方武田や田辺三菱製薬は今年の高値から大きく下落したまま
戻りの鈍い状態が続いています。
電機銘柄でもソニーやTDKは高値を更新した一方パナソニックや日
立は未だに下値模索の状態です。またトランプ大統領に狙い打ちさ
れている自動車各社の株価は主力のインド市場が好調なスズキを除
いて投資家からの警戒心が強いようで戻り切れない状況です。
今の東京市場はテーマ買いの相場の流れではなくあくまでも個別企
業の収益見通しなどが重要視されているようです。ですから同業の
中でも高値から大きく下落しPERなどの面で割安感のある銘柄は案
外相場の圏外で動きが鈍くなっています。市場平均から見たら割高
な水準でも人気銘柄には一段と買いが集まる。そんな状況です。目
利き力が試される相場でしょう。
1日、2日の更新はお休みします。