先週後半ダウは二日続伸し再び節目の3万4000ドル台に乗せてきました。問題地銀の預金
が大幅に減少し再び金融不安が週前半は不安視され下落しましたが、あっという間に下落
分を取り戻しました。大手ハイテク銘柄の決算が市場予想を上回ったことや週末に発表に
なった経済指標が市場予想を上回り、米国景気の先行きへの懸念が和らいだことも上昇に
繋がりました。
経済紙のネット記事によるとQUICK・ファクトセットによるとS&P500の予想PERは足元
で18倍台半ば。過去10年平均(17.5倍)を上回っています。「インフレや利上げ観測の高
まりなどを考慮すると今のバリュエーション(投資尺度)は適正ではない」との声が多い
ようです。
皮肉なことに市場参加者の弱気が相場の粘り腰に繋がっています。「S&P500種株価指数の
採用銘柄を対象に調査会社リフィニティブが会社発表とアナリスト予想を集計したところ
21日時点で23年1〜3月期の1株利益(EPS)は前年同期比で4.7%減少する見込みだ。減益
率は新型コロナウイルス禍の20年7〜9月期(6.5%減)以来の大きさ。米ゴールドマン・サ
ックスは23年通年の増益率が0.9%と推計し、S&P500の23年末予想値を足元から約3%安い
4000とする。」という記事もあるようです。
コロナ後の経済再開で景気回復が期待された中国経済は予想に反して力強さを欠いています。
鉄鋼石や非鉄市況は世界需要の半分を占める中国需要の弱さからこのところ下落が鮮明です。
コンテナ運賃も急落後、低迷しています。現在は何とか持ちこたえている米国景気もまだ
警戒は解けません。
また別の記事では「米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによれば、投機筋による「Eミニ
S&P500種株価指数先物」の売越幅は18日時点で前週比1割増の34万4257枚と、2011年以来の
規模に積み上がった。株安で利益を得ようとする投機筋が増えていることを示している。」
機関投資家の株式への投資比率は低水準です。JPモルガンのマルコ・コラノビッチ氏は、株高
局面では「持ち高の削減を図るべきだ」と先行きを慎重にみている。
カラ売りが積みあがるなど弱気筋が多いことが、需給面での足元の株価の堅調さに繋がってい
るのでしょうか。今秋には東京市場でも騰落レシオが買われ過ぎの水準まで上昇していている
との指摘もあり週前半は弱含む場面もありました。それが日銀が当分現在の緩和姿勢を維持する
との観測が広がり円安株高が日銀会合後に一気に進みました。
今週は東京市場の営業日が月、火の二日間です。GW中に海外市場が急変した場合、対応が難し
くなることもあり腰の据わった買いは期待できないかもしれませんが、売り方もポジションを
膨らませることには躊躇するでしょう。結局、市場参加者が減少し売買は盛り上がらないけれど
GW中は意外に堅調な相場かもしれません。
が大幅に減少し再び金融不安が週前半は不安視され下落しましたが、あっという間に下落
分を取り戻しました。大手ハイテク銘柄の決算が市場予想を上回ったことや週末に発表に
なった経済指標が市場予想を上回り、米国景気の先行きへの懸念が和らいだことも上昇に
繋がりました。
経済紙のネット記事によるとQUICK・ファクトセットによるとS&P500の予想PERは足元
で18倍台半ば。過去10年平均(17.5倍)を上回っています。「インフレや利上げ観測の高
まりなどを考慮すると今のバリュエーション(投資尺度)は適正ではない」との声が多い
ようです。
皮肉なことに市場参加者の弱気が相場の粘り腰に繋がっています。「S&P500種株価指数の
採用銘柄を対象に調査会社リフィニティブが会社発表とアナリスト予想を集計したところ
21日時点で23年1〜3月期の1株利益(EPS)は前年同期比で4.7%減少する見込みだ。減益
率は新型コロナウイルス禍の20年7〜9月期(6.5%減)以来の大きさ。米ゴールドマン・サ
ックスは23年通年の増益率が0.9%と推計し、S&P500の23年末予想値を足元から約3%安い
4000とする。」という記事もあるようです。
コロナ後の経済再開で景気回復が期待された中国経済は予想に反して力強さを欠いています。
鉄鋼石や非鉄市況は世界需要の半分を占める中国需要の弱さからこのところ下落が鮮明です。
コンテナ運賃も急落後、低迷しています。現在は何とか持ちこたえている米国景気もまだ
警戒は解けません。
また別の記事では「米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによれば、投機筋による「Eミニ
S&P500種株価指数先物」の売越幅は18日時点で前週比1割増の34万4257枚と、2011年以来の
規模に積み上がった。株安で利益を得ようとする投機筋が増えていることを示している。」
機関投資家の株式への投資比率は低水準です。JPモルガンのマルコ・コラノビッチ氏は、株高
局面では「持ち高の削減を図るべきだ」と先行きを慎重にみている。
カラ売りが積みあがるなど弱気筋が多いことが、需給面での足元の株価の堅調さに繋がってい
るのでしょうか。今秋には東京市場でも騰落レシオが買われ過ぎの水準まで上昇していている
との指摘もあり週前半は弱含む場面もありました。それが日銀が当分現在の緩和姿勢を維持する
との観測が広がり円安株高が日銀会合後に一気に進みました。
今週は東京市場の営業日が月、火の二日間です。GW中に海外市場が急変した場合、対応が難し
くなることもあり腰の据わった買いは期待できないかもしれませんが、売り方もポジションを
膨らませることには躊躇するでしょう。結局、市場参加者が減少し売買は盛り上がらないけれど
GW中は意外に堅調な相場かもしれません。