1月相場の勢いが2月も続くのでしょうか。大発会で2万6000円割れからスタートした
東京市場でしたが、その後16日に二番底を付けてから先週まで順調に上昇してきまし
た。その間円相場が130円を挟んで落ち着いていたことも市場の安心感を誘ったので
しょうか。
もっとも日本株への影響も大きい米株はダウが上値の重さがこのところ目立っていま
す。2月相場で一段高するには企業業績、景気の先行きなどが鍵でしょうか。それに
加え中国景気の回復期待が1月株高の支援材料となりましたが、市場が期待している
ようなV字回復があるのでしょうか。それとも当面の回復は緩やかなものとなるので
しょうか。
欧米景気の減速懸念から輸出に大きく期待する訳にはいきません。ゼロコロナ政策の
撤廃から個人消費の回復がどの程度景気を押し上げるのかが注目です。不動産市場へ
の政策期待はあるでしょうが、どこまで市場が回復できるかはまだ見えてきません。
今年の相場の行方についてはまだ明確な方向性は出ていませんが、今年確実に進みそ
うなのは親子上場問題です。日本市場特有の親子上場についてはこれまでの企業統治
の点で問題が指摘されています親子上場の解消は少しずつ進んでいます。
最も積極的だったのは日立製作所です。これまでに日立国際電気、日立工機、日立金
属、日立物流を外資ファンドに売却しました。日立ハイテクは完全子会社として本体
に取り込みました。日立建機は伊藤忠と政府系ファンドに持ち株の半分を譲渡して親子
関係を解消しました。日立だけでなく伊藤忠はファミリーマートをトヨタはダイハツを
セコムはセコム信越を同じく完全子会社しました。
それでもまだ上場子会社は多く残っています。上場子会社はPBRが1倍を下回る企業も
多く市場からの評価は総じて高くはありません。背景には資本構成の変更が障害になっ
て自社株買いが出来にくいなど株主還元への問題点などがあるようです。
今後も親子上場解消は避けられない問題です。そんな中で楽天は証券子会社や銀行子会
社の上場を準備しています。問題なのはこの上場が楽天の財務改善の為に行われること
です。このケースの場合上場できたとしても株価の低迷が続く可能性が高いというのが
これまでのケースで多かったことです。
海外投資家にも不評な親子上場をこの時点で実行するという政策は楽天の現在の苦境を
物語っています。日本市場で問題視されているPBR1倍割れ企業は半数近くあります。
取引所もこの問題に今後取り組むようです。上場子会社も1倍割れが多いこともあり解消
は避けて通れない流れです。流れと逆行するような楽天の動きに市場はどんな判定を下す
のでしょうか。
東京市場でしたが、その後16日に二番底を付けてから先週まで順調に上昇してきまし
た。その間円相場が130円を挟んで落ち着いていたことも市場の安心感を誘ったので
しょうか。
もっとも日本株への影響も大きい米株はダウが上値の重さがこのところ目立っていま
す。2月相場で一段高するには企業業績、景気の先行きなどが鍵でしょうか。それに
加え中国景気の回復期待が1月株高の支援材料となりましたが、市場が期待している
ようなV字回復があるのでしょうか。それとも当面の回復は緩やかなものとなるので
しょうか。
欧米景気の減速懸念から輸出に大きく期待する訳にはいきません。ゼロコロナ政策の
撤廃から個人消費の回復がどの程度景気を押し上げるのかが注目です。不動産市場へ
の政策期待はあるでしょうが、どこまで市場が回復できるかはまだ見えてきません。
今年の相場の行方についてはまだ明確な方向性は出ていませんが、今年確実に進みそ
うなのは親子上場問題です。日本市場特有の親子上場についてはこれまでの企業統治
の点で問題が指摘されています親子上場の解消は少しずつ進んでいます。
最も積極的だったのは日立製作所です。これまでに日立国際電気、日立工機、日立金
属、日立物流を外資ファンドに売却しました。日立ハイテクは完全子会社として本体
に取り込みました。日立建機は伊藤忠と政府系ファンドに持ち株の半分を譲渡して親子
関係を解消しました。日立だけでなく伊藤忠はファミリーマートをトヨタはダイハツを
セコムはセコム信越を同じく完全子会社しました。
それでもまだ上場子会社は多く残っています。上場子会社はPBRが1倍を下回る企業も
多く市場からの評価は総じて高くはありません。背景には資本構成の変更が障害になっ
て自社株買いが出来にくいなど株主還元への問題点などがあるようです。
今後も親子上場解消は避けられない問題です。そんな中で楽天は証券子会社や銀行子会
社の上場を準備しています。問題なのはこの上場が楽天の財務改善の為に行われること
です。このケースの場合上場できたとしても株価の低迷が続く可能性が高いというのが
これまでのケースで多かったことです。
海外投資家にも不評な親子上場をこの時点で実行するという政策は楽天の現在の苦境を
物語っています。日本市場で問題視されているPBR1倍割れ企業は半数近くあります。
取引所もこの問題に今後取り組むようです。上場子会社も1倍割れが多いこともあり解消
は避けて通れない流れです。流れと逆行するような楽天の動きに市場はどんな判定を下す
のでしょうか。