9月の日経平均は節目の3万2000円を割り込んで終わりました。やはり米国で金利上昇、株安
が急激に進んだことが影響しました。FRBの金融引き締めの長期化観測や米政府機関の閉鎖
リスクの高まりが米国債売りを誘い長期金利の9月間上昇幅はおよそ0.5%と2022年9月以来1年
ぶりの大きさになったそうです。
金利上昇が株価の重荷になり、ハイテク株中心のナスダック総合株価指数の9月の月間下落率は
今年最大になり東京市場でもグロース株の低迷が続きました。鉄鋼や自動車、海運、商社など
バリュー株は中旬まで相場活況の立役者でしたが、配当落ちがあった今週は大きな反動安に見舞
われました。
一方半導体関連など先週は相場全体が大きく下くする状況でも一定の底堅さがみられました。
これで下げ止まりから反発に転じるかは現時点では拙速な判断は避けるべきかもしれません。
ファンドによるバリュー株買いもハイテク株売りの解消があり買戻しで底堅かったのなら市場
の流れが再びバリュー株に戻れば売られる可能性もあります。もう少し時間をかけて状況を
判断する必要がありそうです。
相場の先行き不安が高まった9月相場でした。米国では投資家へのアンケートで調整リスクが
まだ続くという結果が出ています。しかし見方によれば投資家の心理は相場の後追いの可能性
もあり悲観と楽観は交互に訪れます。相場のアノマリーでは9月の下落確率が高い反面10月以
降の相場は上昇確率が高いというのが過去のケースです。
世界経済が減速しているのは事実です。今後はセクター単位ではなく個別企業の業績で株価の
明暗が分かれるのではないでしょうか。決算発表では好材料が出尽くしで反落する銘柄と好業
績を十分に株価が織り込まれていなかった銘柄の急騰が毎回繰り返されます。
迷った時には株価は市場に聞けということです。これといった好材料が出ていないにも拘らず
上昇を続けている銘柄は往々にして後で好材料が出てくるものです。一方業績予想は良いのに
株価が軟調な銘柄には下方修正の懸念があるかもしれません。個別銘柄の吟味が勝負というこ
とになりそうです。
次回更新は10月3日を予定しています。
が急激に進んだことが影響しました。FRBの金融引き締めの長期化観測や米政府機関の閉鎖
リスクの高まりが米国債売りを誘い長期金利の9月間上昇幅はおよそ0.5%と2022年9月以来1年
ぶりの大きさになったそうです。
金利上昇が株価の重荷になり、ハイテク株中心のナスダック総合株価指数の9月の月間下落率は
今年最大になり東京市場でもグロース株の低迷が続きました。鉄鋼や自動車、海運、商社など
バリュー株は中旬まで相場活況の立役者でしたが、配当落ちがあった今週は大きな反動安に見舞
われました。
一方半導体関連など先週は相場全体が大きく下くする状況でも一定の底堅さがみられました。
これで下げ止まりから反発に転じるかは現時点では拙速な判断は避けるべきかもしれません。
ファンドによるバリュー株買いもハイテク株売りの解消があり買戻しで底堅かったのなら市場
の流れが再びバリュー株に戻れば売られる可能性もあります。もう少し時間をかけて状況を
判断する必要がありそうです。
相場の先行き不安が高まった9月相場でした。米国では投資家へのアンケートで調整リスクが
まだ続くという結果が出ています。しかし見方によれば投資家の心理は相場の後追いの可能性
もあり悲観と楽観は交互に訪れます。相場のアノマリーでは9月の下落確率が高い反面10月以
降の相場は上昇確率が高いというのが過去のケースです。
世界経済が減速しているのは事実です。今後はセクター単位ではなく個別企業の業績で株価の
明暗が分かれるのではないでしょうか。決算発表では好材料が出尽くしで反落する銘柄と好業
績を十分に株価が織り込まれていなかった銘柄の急騰が毎回繰り返されます。
迷った時には株価は市場に聞けということです。これといった好材料が出ていないにも拘らず
上昇を続けている銘柄は往々にして後で好材料が出てくるものです。一方業績予想は良いのに
株価が軟調な銘柄には下方修正の懸念があるかもしれません。個別銘柄の吟味が勝負というこ
とになりそうです。
次回更新は10月3日を予定しています。