kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

10月ボラ高まる?

2021-10-06 06:24:04 | 日記
投資に全勝はありません。儲けは大きく、損を小さくするというのが勝ち
残っていけるかどうかを左右します。投資が見込み違いだったと感じたら
先のことは考えず損切りできる決断力が必要です。株式は上げるか下げる
かです。損切りした銘柄がその後上昇して買値を上回ることもあるでしょう。

こんな時が投資家として最も悔しい瞬間です。だから損切は早めと思って
も時として決断できず、最終的には大きな損を出すということを繰り返す
投資家は少なくありません。市場環境を分析して決めたら結果とどうあろ
うとも後悔しない気持ちが大切です。

海運3社の株が9月27日に10年来高値を更新後に突如として崩れました。高
値から7営業日で下落率は3割を超え9月分の上昇を帳消しにしただけでなく
決算発表後の8月安値水準まで下げました。ここまで2021年相場のスター銘
柄だっただけ投資の怖さを痛感しました。これといった下落の原因が見当た
らないだけに降り損ねた投資家も多いでしょう。

このところ米国市場でも株価が軟調です。なかでもハイテク銘柄の下げは
鮮明です。原油の値上がりなどを背景としたインフレ懸念、米国債の金利
上昇、ハイテク株を中心としたグロース株を売ってバリュー株に乗り換え
る動きが活発になっていることが、ナスダック銘柄急落の背景となってい
るとの見方のようです。

2000年のITバブル崩壊の再来だという見方も一部にはあるようです。GAFA
などハイテク銘柄のPERは数百倍だったITバブル崩壊時と比べて現状ではび
っくりするような水準ではありません。業績を伴った上昇という点では当時
と同じではありません。一方コロナ禍で一部の勝ち組であるGAFAなどハイ
テク銘柄は大きく上昇しました。

結果的にバリエーションは切り上がりました。経済が正常化に進むことで
FRBは緩和路線から決別する方向に進んでいます。当初一過性とみられて
いた米国のインフレは当面続くという見方が現状では主流になってきまし
た。これまで未曽有のカネ余り相場で機関投資家は一部の大型ハイテク銘
柄に資金を集中させました。

投資環境が変化しハイテクからバリューへと長期的なセクターローテーシ
ョンの始まったのかどうか足元ではまだ結論は出ていません。もし物色の
流れが変わるのであればその過程で相場の変動率は高まるでしょう。米国
市場では9月は下落が目立ち10月はボラティリティが高まる月と言われて
います。

先週から一方的な株安に見舞われた東京市場ですが、米国市場よりもボラ
ティリティがもともと高いのが日本市場です。テーパリングが間近に迫り
日本株は9月の独歩高から再び米国市場との連動性を強める展開になりそう
です。一日の取引で上昇も下落も加速してボラが高い相場が当面続くと覚悟
するべきです。
コメント
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