kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

悲喜交々

2021-10-28 06:26:47 | 日記
決算発表のスタート二日目は悲喜交々だったようです。キャノンは21年
12月期通期の連結営業利益見通しを前期比2.5倍の2720億円と従来予想
から110億円引き下げました。半導体や樹脂材料の値上がりでコストが
上昇することが下方修正の要因です。

日本企業の中でも輸出比率が高く114円台まで進んだ円安メリットで業
績への期待から20日には2938円まで上昇していました。しかし26日と
27日の2営業日だけで1割近くも下落しました。9月以降の上昇分を吐き
出した格好です。

懸念されていた半導体不足や原油高に端を発した原材料高が円安のメリ
ットを上回った格好です。キャノンだけでなく9月までは好調でも下期に
急ブレーキがかかる企業が今度も出てくる可能性は高くなったのかもし
れません。

日本電産も業績が市場予想に届かなかったことが影響したのでしょうか
小幅高でスタートした株価は寄り付き天井でその後下げ幅を広げました。
一方日東電工や日立建機は市場予想を越える決算で寄り付きから上昇し
ました。

高値が続く米株は市場予想を越える決算が多いことが安心材料になって
いるようです。やはり製造業が多く中国への依存度が高い日本企業のケ
ースでは中国経済の落ち込みや原材料高の影響をより強く受けるようです。
しかも半導体不足やエネルギーや化学製品などの原料高は下期も続きそ
うです。

決算が一巡して改めて日本企業の業績を精査した結果、日経平均の年内
の高値目標が変わるかもしれません。決算はまだ始まったばかりです。
上方修正が多くなるのか、それとも下方修正が続出してしまうのか総選
挙の結果とともに今後の東京市場を占うことになりそうです。


コメント
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