kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

CPIが分水嶺に?

2024-05-15 05:10:03 | 日記
決算プレイも終盤戦に突入しました。日経平均は膠着の強い展開が続いていますが、個別銘柄
では上昇トップ10や下落トップ10に10%を越えるような大きな動きです。決算期特有の動きで
しょうか。自社株買い発表企業ではサプライズ感があるか無いかで値動きが違うようです。

14日の取引ではTOPPANが既に発表済みの金額の増額をしたことから大きく株価は反応しまし
た。また東レは政策保有株を売却し全額を自社株買いに充当するという発表で13日大幅上昇し
ました。14日も続伸して年初来高値を更新しました。両銘柄とも株価に織り込まれていないポ
ジティブサプライズとなりました。

一方トヨタは1兆円の自社株買い発表に拘わらず決算発表後に続落しました。トヨタが慎重な
業績見通しを発表するのはいつものことですが、余りにも市場予想とかけ離れた見通しだった
ために巨額な自社株買いとい好材料でも好感した買いは発生しなかったのでしょうか。

もっとも今回の決算での自社株買いの総額は途中経過ですが、おそらく昨年を大きく超えるこ
とは確実ではないでしょうか。経営者の中でも資本効率重視の姿勢は強まっているようです。
当面株価への反応は全体的には限定的だとしても、いずれ評価を高めるのではないでしょうか。

年初からの4万円突破をリードしてきたセクターは商社や半導体セクターでした。また日立や
三菱電機、NEC、富士通、ファーストリテイリング、三菱重工などの主力銘柄群でした。これ
らの銘柄は決算発表での値動きも一部を除いて大きくはありません。

一方主力銘柄の影になりこれまで株高に乗り遅れていた銘柄は安値圏で低迷していました。
経営トップの相次ぐ不祥事もあり人気の圏外だったエネオスは巨額な自社株買い発表で急騰
しました。ROEの改善に取り組む姿勢を示した東洋シャッター、政策保有株売却代金をすべて
自社株買いに充てるといった発表のあった東レは二日続伸で上げ幅は1割を越えました。

一方東京エレクは高い市場期待に近い決算見通しでしたが、調整局面からの脱出は出来ません
でした。そして生成AIブームに乗り大きく上昇し10年来高値を3月に記録した半導体研磨剤大
手のフジミインコは2025年3月期の業績見通しが市場予想に届かなかったことを嫌気した売り
が殺到し15%の急落でした。大きく上昇した銘柄の業績点検は続いているようです。

日経平均のもたつきをしり目に今月米国株の回復は進んでいます。既に3指数とも今年の高値圏
まで上昇しています。既に指標面からは割高の領域に突入しています。15日のCPIの結果次第で
は戻り高値形成で後からはやはりセルインメイだったとの声が聞こえてこないとも限りません。
CPIがどんな結果になるにせよ日本市場の調整はもうしばらく続くかもしれません。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日本企業に意識変革を迫る | トップ | CPI結果が追い風 »

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事