29日の日経平均は円高を嫌気して自動車銘柄など売りが出て小幅に下落して始まり一時は
200円安程度まで下落しましたがその後は買い直されプラス圏に浮上しました。11月相場は
大きく上昇し年初来高値に更新して現在は小休止といったところでしょうか。
大きく上昇した月は月末には売りも出やすくという見方もあります。また一方先高観も続い
ていることから下値では買いも入り一方的な下落もないのでしょうか。今日は月内最終売買
日です。米株の小幅下落で寄付きから軟調な展開が予想されます。月末のポジション調整で
下げ幅が広がる懸念もあり注意も必要です。
人気投票で株価が決まるという傾向があるようです。29日の市場ではアパレルのファースト
リテイリングやしまむら、西松屋が10年来高値を更新しました。このところの冷え込みで冬
物衣料の売れ行きが伸びるとの見方を市場はしているようです。11月は小売りや外食などの
銘柄に人気が集まりました。
もっとも気温の低下で冬物衣料の売れ行きが良くなるというのは一過性の材料です。既に株価
水準が切り上がっているだけにさらに高値を追うというのはどうでしょうか。相場の方向感が
定まらない状況で個別株物色は今後も続くでしょうが。さて12月相場ではどんな銘柄が人気化
するのでしょうか。
このところのMBOの増加や上場子会社を完全子会社にする動きも今年の特徴の一つです。先日
MBOを発表したベネッセも大正製薬も今年は全く人気の圏外でした。背景には業績低迷がある
訳です。MBO価格も大きくプレミアムを付けていますが過去の高値をそれでも大きく下回って
いることです。また両社の共通点は株主にオーナーの資産管理会社が名を連ねていることです。
市場からの低評価が続く企業で解散価値を大きく下回る企業には今後第2、第3のMBOが出てく
るのでしょうか。BPR1倍割れで構造改革が必要な銘柄には物言う株主のファンドから狙われる
可能性が高いようです。
うるさ型のファンドからの要求を受ける前に市場から退出して自分たちのペースで経営改革を
したいという経営陣は存在するでしょう。上場子会社の完全子会社化やMBOは来年も市場の話
題になりそうです。
もっともMBOが会社再生に繋がるかは別問題です。ベネッセはライバルの台頭もあり主力の進
研ゼミ受講者減少が続き苦境がここ数年続いていました。また大正製薬HGも大衆薬市場の伸び
悩みから業績不振が続いていました。MBOで市場からの声を気にしないで経営改革が出来ると
言いますが、果たして上場しているから経営改革が進まなかったのでしょうか。
同じ名門のアパレル大手のワールドはMBO後再び上場しましたが、直近3年は株価低迷から抜け
出せず時価総額はMBO前を大きく下回っています。ベネッセも大正製薬も本業の立て直しは決し
て容易いことではないのではないでしょうか。
※ 明日の更新は所用のためお休みします。
200円安程度まで下落しましたがその後は買い直されプラス圏に浮上しました。11月相場は
大きく上昇し年初来高値に更新して現在は小休止といったところでしょうか。
大きく上昇した月は月末には売りも出やすくという見方もあります。また一方先高観も続い
ていることから下値では買いも入り一方的な下落もないのでしょうか。今日は月内最終売買
日です。米株の小幅下落で寄付きから軟調な展開が予想されます。月末のポジション調整で
下げ幅が広がる懸念もあり注意も必要です。
人気投票で株価が決まるという傾向があるようです。29日の市場ではアパレルのファースト
リテイリングやしまむら、西松屋が10年来高値を更新しました。このところの冷え込みで冬
物衣料の売れ行きが伸びるとの見方を市場はしているようです。11月は小売りや外食などの
銘柄に人気が集まりました。
もっとも気温の低下で冬物衣料の売れ行きが良くなるというのは一過性の材料です。既に株価
水準が切り上がっているだけにさらに高値を追うというのはどうでしょうか。相場の方向感が
定まらない状況で個別株物色は今後も続くでしょうが。さて12月相場ではどんな銘柄が人気化
するのでしょうか。
このところのMBOの増加や上場子会社を完全子会社にする動きも今年の特徴の一つです。先日
MBOを発表したベネッセも大正製薬も今年は全く人気の圏外でした。背景には業績低迷がある
訳です。MBO価格も大きくプレミアムを付けていますが過去の高値をそれでも大きく下回って
いることです。また両社の共通点は株主にオーナーの資産管理会社が名を連ねていることです。
市場からの低評価が続く企業で解散価値を大きく下回る企業には今後第2、第3のMBOが出てく
るのでしょうか。BPR1倍割れで構造改革が必要な銘柄には物言う株主のファンドから狙われる
可能性が高いようです。
うるさ型のファンドからの要求を受ける前に市場から退出して自分たちのペースで経営改革を
したいという経営陣は存在するでしょう。上場子会社の完全子会社化やMBOは来年も市場の話
題になりそうです。
もっともMBOが会社再生に繋がるかは別問題です。ベネッセはライバルの台頭もあり主力の進
研ゼミ受講者減少が続き苦境がここ数年続いていました。また大正製薬HGも大衆薬市場の伸び
悩みから業績不振が続いていました。MBOで市場からの声を気にしないで経営改革が出来ると
言いますが、果たして上場しているから経営改革が進まなかったのでしょうか。
同じ名門のアパレル大手のワールドはMBO後再び上場しましたが、直近3年は株価低迷から抜け
出せず時価総額はMBO前を大きく下回っています。ベネッセも大正製薬も本業の立て直しは決し
て容易いことではないのではないでしょうか。
※ 明日の更新は所用のためお休みします。