kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

揺り戻し

2021-10-15 06:55:06 | 日記
やはり半導体関連など成長銘柄が上昇すると日経225指数も勢いよく上昇す
るようです。東京エレク、リクルート、日本電産などの代表銘柄の上昇が
410円高の立役者だったようです。13日の米株はNYダウがほぼ変わらず一方
ハイテク銘柄主体のナスダック指数は1%上昇しました。

ナスダック指数の上昇が日本の成長銘柄の見直し買いに結び付いたようです。
ハイテク銘柄上昇は金利上昇の一服だったようです。成長株の見直し買いに
加え内需銘柄の上昇が加われば日経平均3万円回復も夢ではありません。もっ
ともこのまま波乱なく戻りを試せるかはまだ何とも言えません。3万円から
一気に売られた反動での上昇という見方もあります。

配当権利落ちの29日から始まった一方的な株安は今月初旬で一巡したようで
す。14日のNYダウやナスダック指数とも上昇したことから今日の東京市場も
続伸して始まりそうです。もっとも東京市場は前日大幅高でした。米株高も
ある程度織り込む形で上昇しました。週末ということもあり上値は重くなり
そうです。

天然ガス、石炭そして原油価格は今年騰勢を強めています。昨年はコロナ後
の市場のテーマが再生可能エネルギーでした。そして従来の化石燃料への投
資はダイベストメントが叫ばれエネルギー企業や日本の商社などは石炭開発
から撤退すること。金融機関は化石燃料開発には融資を行わないことが一部
の株主からも要求されました。

長期的には地球温暖化防止が人類の大きな課題ですから、再生可能エネルギー
へのシフトは止められないでしょう。もっとも再生可能エネルギーは発電が
自然環境に大きく左右されるなどまだ課題があります。欧州での天然ガスの
急騰は風力発電の出力が自然現象で高くならなかったことで石炭に比べてCO2
排出量の少ないガス発電が殺到したからと言われています。

当面は化石燃料に頼らなければなりません。しかし化石燃料への投資はダイベ
ストメントが拙速に進むと化石燃焼の需給バランスが崩れ価格高騰という不都
合な事態にもなります。技術革新が進み再生可能エネルギーが安価でしかも
安定的な供給が可能になるまでエネルギーの一時的な高騰は今後も発生しそう
です。

EVシフトが加速して電力需要が想定以上に高まり石炭火力など化石燃料での
発電が増加すれば結果としてCO2の排出量は増えてしまいます。中国は発電
の7割を石炭火力で賄っています。アジアの新興国ではベース電源は安価な石
炭火力です。世界を見渡せばすべて再生可能エネルギーで賄える国は僅かです。
私は個人的には行き過ぎたEVシフトの揺り戻しがいずれ問題になる場面があ
ると感じています。
コメント
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