伊東家のデスク

オタクの備忘録など

五月も末頃について

2023-05-27 23:12:40 | 雑文
・『ひろがるスカイ!プリキュア』
 16話目。単品としては普通の回なのだが、やはりスカイランドでの積み重ねが足りなかったのが響く。
 壁にぶち当たり、地に膝をつけたヒーローが立ち上がる。定番の流れだが、その立ち上がり方にもやり方がある。ヒーローにはヒーローの立ち上がり方があるのだ。精一杯できることをやろうとし、痛みを秘める。今回のソラたちは「らしさ」を保ったうえでちゃんと苦悩できていたとみていいだろう。
 ただ、理想的には、今回の主役はましろであるべきだった。スカイランドでの事件を知り、なおかつスカイランドの人間ではないという立場から、まだ悲劇から抜け出しきれないでいるソラとツバサを持ち前の強さで支えるべきだった。それを今回のように、あげはが回すのならば、ここから直接あげはの覚醒まで話を持っていくべきだったろう。
 今回のエピソードをそのまま適用させるには、ましろもまたスカイランドでそれなりの経験を積むべきでった。勿論事件の当事者ではあるのだが、まだ足りない。このあたり、惜しいところであった。
 あげはの反応を含めると、バッタモンダーも元々は保育士的な立場にあったという形で来ても面白いと思うのだが、そこはどう仕掛けてくるか。

・『王様戦隊キングオージャー』
 12話目。ジェラミー・ブラシエリの導入は悪くないが、私は黄信号を出した方がいいと思う。
 この作品の面白いところは、まずもって戦隊メンバーが王様であるというところで。王様を王様として描くためには、各王との関わりよりも、国民や国のシステム・文化などの積み重ねが必要である。これは本作もちゃんと分かっていて、積み重ねてはいる。確かにやってはいる。しかし、そこにジェラミーをぶち込む隙間がない。より正確には、時間が足りないのだ。今回のエピソードを見て、そのあたり痛いほど分かった。1話の中で6人目を組み込みながら各国とギラを描き切るのは無理がある。何か工夫しないと厳しい。あるいは、それゆえのアバレキラーっぽさの匂わせなのだろうか。どんな手を打つんだろう。
 今回もモルフォーニャが可愛かった。おいしいなぁ。

・『忍者戦隊カクレンジャー』
 そりゃまあ後付けや適当多すぎてちゃんと話せや三神将とか絵的にその決着はどうなのよとかブンはもっと話広げられたよねとか色々思うが、基本的には最後に鶴姫センターで変身~名乗りを行うための物語なのであって、そこはまあしっかり決められたのよね。犠牲出過ぎだと言えばそうだが。
 ニンジャマンがサムライマンになるたびに「そうそうこれこれ」となってしまう。おもちゃ持ってたんだよね。カシャカシャ鳴るやつ。かなり遊びこんだ。割とプロポーション良かった記憶がある。

・『ロボット8ちゃん』
 『カクレンジャー』終わったので、今度はこれを見始めた。80年代の作品が欲しかったのだ。
 団次朗の起用がなんだかすごく贅沢に思えるのは特オタゆえだろうか。青井博士、中々に良いな。
 なんとか『ロボコン』と差別化しようと頑張っている様子が段々見えてきている気が、する。

・『なんて素敵にジャパネスク』
 まだラノベがスタイルを確立していなかった頃の中高生向け小説を回収していこうと思い立つが、やはり入手が難しいものばかりであるなぁ。まずはこれ。一巻だけ。昔は三巻ぐらいしか読んでいなかった気がする。
 いやあ、べらぼうに面白いな。瑠璃姫の脳内キャスト、多分昔は大谷育江あたりだったのだろうが、今だとファイルーズあいになっちゃうな。

・なんとなく毎日プロレス番組見ている。U-NEXTにドラゴンゲートとスターダムあったからね。空中戦好きなのでドラゲ楽しいなぁ。
 実際に会場に見に行ければいいのだろうけど、金に余裕はないし地理的にも……ああ、東北ならみちのくプロレス見に行けばいいのか。
 プロレスはいい。プロレスでなければ手に入らないものがある。プロレスは本当にいい。


暑かったりそうじゃなかったりする頃について

2023-05-20 23:30:36 | 雑文
・『ひろがるスカイ!プリキュア』
 15話目。分かりやすく再登場フラグを立てて散っていったシャララ隊長だが、もう少し出番が欲しかった。
 先輩ヒーローの喪失が物語に果たす役割は、往々にして大きなものだが、ヒーローとして未熟な存在を一人前のヒーローへと押し上げるというのがやはり王道か。ちなみに後輩ヒーローとかだと、かつてヒーローだったアル中が酒瓶叩き割って「もう一度やってみるか」と再起したりするのがパターンであろう。
 今回のシャララ喪失はソラが既にヒーローになっていることもあり、上記のパターンではない。ではこれはどの類型か。最有力は、呪いと壁であろう。
 呪いは何か。今回のシャララにソラのヒーロー性が縛られてしまうということだ。ヒーローの出番と示された行動にソラが囚われる可能性が示された、となる。それがやがてソラ・ハレワタールの、キュアスカイのヒーロー性に傷を与えんと牙をむくのではないか。こういう展開もあり得るとなる。
 壁は単純で、シャララが敵となって立ちはだかるパターンである。これについては、実はアンダーグ帝国に入らなくてもよくて、単にソラのヒーロー性に対して立ちはだかればそれでいい。そこを越えるのだ。定番のドラマである。
 まだ情報が少ないのでどうくるかにあたりをつけられないが、方向性としてはやはりこの二つだろう。
 バッタモンダーの言動が地味によいのではないか。なんとなく、あげはの覚醒はこいつがキーマンになりそうな気がする。もしかしたら、共通項あるかもしれないし。
 スカイランド、もう少しいてほしかったなぁ。あと二話ぐらいいて、しっかりましろとツバサがスカイランドではどのような立場でありどう動くかを見せてもらいたかった。シャララあたりとももっと絡めたはずなので、このあたり残念であった。
 山場でキュアスカイの表情を見せなかったり、足の動きだけで威圧感を与えたりと、中々に重い描写が目立つ。それはそれでいいのだが、引っ張られてファッションとしての重さになると困るので、しっかり舵取りすることを期待したい。

・『王様戦隊キングオージャー』
 11話目。あちこちで言われているが、危ない道を進み続けるギラの、それでもある程度の未来の保証になっていたナレーションを、ここにきて信頼できない語り手にしてしまう意地の悪さに感心する。これは結果的にギラが王でもなんでもない、ただのギラに戻る道も用意されたともとれる。
 次はスパイダークモノス登場か。まずもって名前がいい。ダークで、モノか。デザインとキャラに中々あっているように思える。

・『忍者戦隊カクレンジャー』
 遂に最大の盛り上がりであるダラダラ編に突入。子供心にあまりにも不気味でおっかなかったんだよなぁ、ダラダラ。
 三太夫が死んでハードテイストが増し、ニンジャマン登場でちょっと明るくなってそう時間が経っていないのにこれだからひどいもんである。
 第2部以降、メインストーリーが完全に鶴姫を主人公にしているんだけど、これ予定通りだったのかなぁ。

気温の変化がひどい頃について

2023-05-12 23:26:19 | 雑文

 人間の環境適応と異常気象の戦いは続く。

・『ひろがるスカイ!プリキュア』
 14話目。ちょっと警戒して先読みに迷っているので、シャララ関連はあまり多く語れない状況である。とりあえずは、あくまで「正しさ」と言葉を広くとったあたりを評価したい。ここで「正義」を使ったらダメだ。まだそんな状態にはない。
 贅沢を言わせていただければ、前後編にしてほしかった、でなければスカイランド到着~青の護衛隊入隊を一話前で終わらせてほしかったというところ。ベリィベリーとの対立はもう少し掘り下げる余地があった。状況的に、シャララの言う通り、ソラの言葉はベリィベリーには必要である。無論、力は必須である。公的に力を持つことを許されているのなら当然、無力ではいられない。しかし、力だけにこだわればそもそも「公」の部分を剥奪されねばならない。少なくとも青の護衛隊が公的であることは、力ではなく信頼によって成り立っているのだろうから(その信頼は実際には法的正当性などのややこしい部分が必要なのだが、おそらく個人の善性でいくのだろう)。極論、アンダーグ帝国もまた力あるものなので、力の有無にこだわりすぎては彼らの存在に承認を与えることになりかねないのだから。このあたり、前々回でカバトンの末路の回避に成功したソラは突っ込める余地があったのだが、それはなされなかった。残念である。少々重めでもやってよかったと思うのだが。ただ、一話に収めるのならば、これでも仕方ないかとなる。
 相方の世界に行っても、ナチュラルに「うちのソラちゃん」と言ってしまえるましろには流石に笑う。どうしてこう変なところで強いんだこの子は。
 基本的に幹部は全員救済方向でいくのかな。ここのバリエーションにも期待。

・『王様戦隊キングオージャー』
 10話目。「え?なにこれ?」という感想。いやいやいや、10話で出していいエピソードじゃないでしょう、これ。どんだけ贅沢なのよ。今後、これ以上の盛り上がりが求められてしまうわけだが、本当に大丈夫なのか? そんな心配をしてしまうほどに素晴らしかった。
 予想外にもデズナラク様が死ななかった。虫らしく、「死ぬから次の奴に任せる」「かしこまりました。次の方、どうぞ」と淡々とボス交代かと思ったのだが。
 あと、ラストのナレーション演出がめちゃくちゃカッコいい。

・『忍者戦隊カクレンジャー』
 貴公子ジュニアの存在感が凄まじい。悪役にはピアノですよ。ガシャドクロのデザインが本当にいいのだ。子供の頃はさほど良いとは思わなかった部分だが、改めて見ると、ガシャドクロの半身が迷彩カラーになっているの、死ぬほどカッコいいな。二部に入り、退場が近くなってくるのが本当に悲しくなる。
 アミキリ戦のサイゾウがカッコよくて好きなのよね。夕陽をバックに斬り合いを制し、隠流正方の陣。ニンジャブルー、本当にカッコいいよ。
 あと、鶴姫の試練のあとの三太夫が実にいい。「鶴姫が命令すればサスケたちは死に飛び込むようになるから優しくなければいけない」はあまりにも重い。

・『飛べ!イサミ』
 見終わった。いやあ、名作だなぁ。
 色々なことを丁寧に説明してくれる芹沢のおじいちゃんが本当にいい人。いや悪党でもあるのだが。
 贅沢を言うなら、最後の場にはやっぱりからくろ天狗とゴールデン天狗もいてほしかったかな。個人回で退場エピソードもらってでしょと言われれば、まあ、そうだが。

・『はじめの一歩』
 アニメ版。また見始めた。やっぱり面白いなぁ。
 原作、多分鷹村対イーグルまではちゃんと読んでいたのだがなぁ。

・そろそろ新しいスパロボがやりたい。正直なところ『30』が私的にあまり楽しくなかったので、今度はきちっとしたのがやりたい。そろそろデジモン出しても文句は出ないんじゃないかなぁとか思ったりしている。あと、『ナラティブ』と『マジェプリ』はもう一度出して、しっかり活躍させてあげるべきだろう。
 ただ、最近のスパロボの参戦ラインナップや描写について、ちょっと困ったりしたことがあったりもする。
 私自身まぁまぁ楽しんだし、世間的にも評価が高いのに苦手な作品というのがある。少々、いやガッツリ中二病的な態度だが、それを強く好むファンのノリが嫌で苦手になることが多いのだ。「おれはあいつらとは違う。あんな奴らが好むものなんか価値はねぇよ」という痛々しい感じの、まさにアレな中学生的態度。オタやっていればこのような経験、もしかしたらあるかもしれない。私の場合、OVA版・漫画版『ゲッターロボ』や『装甲騎兵ボトムズ』がそれなのだ。どちらもファンのノリが濃く、それがかなり目立ってしまっているので、なんだか作品まで嫌になっちゃうのだ。しかもこの二作、スパロボだと扱いが大きいのよね。そこがまたダメージくる。中二病が治らないと、こういうこともあるから嫌だね。少しでも立派なクソ野郎であるべきである。頑張ろう。

・長らく座椅子を使って作業なりゲームなりしてきたのだが、どうも最近しっくりこない。座椅子もいい感じのにしたんだが。膝を伸ばすのがいけないのかなぁ。ゲーミングチェアとか見ると、いいなぁとか思うのだが、導入しようとするとまずテーブルから何から買い替えなきゃいけないのでちょっと抵抗ある。


暑い頃について

2023-05-06 23:46:58 | 雑文
・『ひろがるスカイ!プリキュア』
 13話目。とりあえずヒーローアニメとしての「ひろプリ」で語ることはあまりないかな。箸休めのちょっといい話、といったところ。
 一つ指摘しておくならば、ヒーローの力をどの領域まで使っていいかという点だが、ここはかなり難しい問題なのよね。
 今回、キュアスカイとキュアプリズムがやったことは、一つの家族の結末を変えた、これだけである。倒すべき敵はなく、ただ少しの痛みを感じた婦人がいただけ。その心をそっと、というよりはめちゃくちゃに後押ししてあげただけ。それでいい。それもまたヒーローの姿の一つ。
 さて、ここで着目すべきは、今回「敵」はいなかったものの、人間のままでは太刀打ちできない概念として「距離」と「時間」が立ち塞がっていたということである。これはそのまま、スカイランドへ戻るソラたちとましろの間にもあったものである。それを打ち倒すのが、今回のプリキュアのお仕事であり、婦人の心を救うことで当人たちもまた問題に真っ向から向き合えたわけだ。が、これを整理すると、普段戦っている「敵」と「距離・時間」がイコールで表現されたということでもある。より正しくは、「ヒーローの力によって打ち倒せる存在」と「そもそも人間が立ち向かえる概念」が同格として結ばれた、と見えるのだ。更にシンプルにするなら、「非日常の中の奇跡」と「日常の中の奇跡」となるか。ここが実はとても難しいのよね。このあたり、例えば『おジャ魔女どれみ』みたいな魔法少女ものやらの作劇と通じるところがあって、その流れもくむプリキュアだと…とややこしくなる。今回の一件がのちにどう尾を引くか、一応心に留めておいておきたい。

・『王様戦隊キングオージャー』
 9話目。ああ、なるほど、こういう仕掛けでくるのか。バグナラクとシュゴッダムの二大悪役の仕掛け仕掛けられ、といったところだが、この流れはどこで断ち切られ、どう展開するのか。
 デズナラク様に早々と死亡フラグが立ったようにも思える。あまり深く描写できる様子は今のところ見られないが、さて。

5月の頃について

2023-05-03 22:11:01 | 雑文
・『忍者戦隊カクレンジャー』
 これを見始めた。直撃世代である。
 杉村升のメインライターとしては3作目にあたるわけだが、いやもう1話目からして雑。しかし、なぜだかそのノリが魅力的という困った作品である。ホント不思議なんだよ。こんな勢いだけの作品で面白くなるなんて。時代性なのだろうか。
 衣装を見ると時代が分かるものであるな。そうそう、90年代初頭ってこういうの多かったよねぇ。いつ頃消えたんだろ、あのゴテゴテ感。ファッション史よく分からない。
 カクレンジャーのデザインは本当に素晴らしい。派手かつ細工の素晴らしいダイレンジャーに対して、徹底的にシンプルにすることで忍者らしさを見事に表現できている。この完成度たるや。それと、無敵将軍の城デザインな。隠大将軍も早く見たいなぁ。
 若き日のケイン・コスギの日本語が本当に自信なさげでかわいい。ジライヤ、いいポジションだよなぁ。

・『飛べ!イサミ』
 そろそろ終盤。後期OPの情報量がすさまじい。
 子供心に黒天狗党が凄く好きだったんだよなぁ。社会に出る大人とはこういうものかとダメな学びを得た。改めて見ても、会議シーンが秀逸で本当に好き。ゆるめな悪の秘密組織としてあまりにも完成度が高い。銀天狗さん、記憶よりもちゃんと悪人もやっていていいな。あと、育児と仕事で苦悩するからくり天狗が今はしんみりしてしまう。弟夫婦の忘れ形見たる菊丸への愛情が大きいだけにねえ。

・『ゴワッパー5ゴーダム』
 古いアニメのウィークリーを『キューティーハニー』から更新することになったのだが、今度も強い女が見たいなぁと思い、色々調べてこの作品に辿り着いた。とりあえず出だしだが、岬洋子、凄まじくカッコいいな。