伊東家のデスク

オタクの備忘録など

やっと秋らしさが出てきた頃について

2020-09-24 23:38:01 | 雑文

 人がいっぱい死ぬアクションに飢えていたので、あれこれ見た。

・『将軍家光の乱心 激突』
 とにかくド派手な活劇で突っ切った一本。
 シナリオはまあどうでもいい。この手のアクションはドカドカ爆発してバッタバッタぶった切ってびゃーっと死んでいく。これでいいのだ。爆発とチャンバラは正義ですよ。
 胡堅強が出ているのがちょっと嬉しい。小さい頃に少林寺三作を繰り返し見ていたのよわたしゃ。
 ラストの位牌に一撃は割とスカッとする。
 あと、なぜかアルフィーが主題歌なのだが、これがまあカッコいいのなんのって。一周回ってピタリ合っていたり。

・『真田幸村の謀略』
 あらすじの段階でネタ映画……むしろダメ映画臭がしていたので敬遠していたのだが、上のを見終わったあとに自動でおすすめされたので見てみた。
 これに比べれば、『魔乳秘剣帖』なんかはまだまともだよな、と思う程度には色々ひどくて、その意味では楽しめた……かも。その辺のノリを含めて、なんというか、学生がノリノリで書いた二次創作っぽいのだ。かっこいいからこのシーン入れよう、面白いからこんなのやっちゃおう、キャラクターあれもこれも必要だから出せるだけ出しちゃおう、と次々と。気付いた時にはもうまとまらない、というわけだ。本当に学生が作っているのなら、むしろ愛らしくて構わないのだが、時代劇作りまくってきた東映の仕事と思うと複雑である。(いや、意地悪く言うと、東映だからか)
 贅沢すぎて無駄遣いレベルの片岡千恵蔵とか、なんか愛嬌捨てきれない萬屋錦之介とか、相変わらず存在感が飛びぬけている高峰三枝子とか、見れるところがないわけではないのだが。

・『男たちの挽歌』
 チョウ・ユンファの銃撃は素晴らしい。とてもあっさり撃つ。なので敵はあっさり死ぬ。なのに銃器の重みが消えていないのが素晴らしい。素っ気ないからこその殺意の強さがチョウ・ユンファを最強ガンマンの一角に、武器を暴力の塊に押し上げているのだ。
 植木鉢のシーンもいいが、台車で滑りながら撃つシーンも素晴らしいよね。

・『男たちの挽歌II』
 多分、チョウ・ユンファでシティーハンターを撮ってほしいと思ったのは私だけではないはず。
 ラストのカチコミがもう最高。あんだけ派手でバカで血がドバドバ銃声ドカドカなのに、スラリと綺麗なアクションも随所に入れていて完成度が高い。ティ・ロンの剣戟アクションはカッコいいなぁ。ラストに殺し屋との真っ向勝負も入ってお腹いっぱい。
 そういえば、香港ノワールって割と飯がまともそうよね。

・『リベリオン』
 「ガン=カタと小道具以外見るとこないじゃん」と言われればまあその通りなのだが、それでもおつりがくるほどにガン=カタはカッコいい。


・ちまちま進めていた『碧の軌跡:改』を終わらせた。
 ディーター大統領誕生あたりからの絶望感はやはり楽しい。
 ボコボコに殴られるべき相手がボコボコにされていないあたりの食い足りなさはしょうがないととるか微妙なところよね。
 ラストでガイ・バニングスが出てくるのは私によくきく。好きな演出だ。グレンラガンやりたかっただけと言えばまあそうなのだろうが。

振り返るたびに発見する頃について

2020-09-17 21:42:14 | 雑文
・ちょっとRPG疲れが出てきたので、ARPGでリフレッシュ。『イース8』をやっている。いやもう、気持ちがいい。

・唐突に『うしおととら』を読みたくなった。
 私が一番好きなシーンは最後、獣の槍が砕け散るシーンなのよ。それまでも槍消失はあったわけだが、ここに来て、完全に粉々になることで、ああ、終わっちまったんだなぁ、と、感無量なのだ。

・道具を大事にする作品はそれだけで面白いことになる。
 『DEATH NOTE』など分かりやすい。名前を書けば死ぬというだけのデスノートを遊びつくしている。何より、最初から最後まで、デスノートの最強性が揺るがなかったのが頼もしい。

・俺の嫁、私の母、色々と妄想のネタはあるわけだが、対象が複数の妄想もまたいいものである。
 例えば、私の場合、オタクであることを自覚する前から何度も考えたのが『俺の仕事人チーム』であった。登板回数多かったのは秀だったな。
 あとは『俺のスーパー戦隊』『俺の刑事課』、『俺の野球部』あたりかしら。

・『俺の刑事課』を妄想する場合は、キャラクターではなく役者で考えることが多かったように思える。この辺の感覚の差異は興味深い。
 ボスは梅宮辰夫(署長じゃないよ)、並ぶベテラン刑事は千葉真一、この二人はずっと変わらなかったな。結構荒っぽい方向の刑事課ばかり妄想していた。海外から凶悪犯を追ってメル・ギブソンが来るとか考えてたのよ。
 久しぶりにやってみても、やっぱり梅宮辰夫と千葉真一は変わらないポジションにいる。部下はだいぶ変わったけど。

・『風来坊探偵 赤い谷の惨劇』
 千葉真一、深作欣二コンビの第一作。
 いやもう無駄に爽やかな若き日の千葉真一と曽根晴美が凄まじく可愛らしい。
 日活渡り鳥も悪くないが、こっちのノリも好きだなぁ。

・『激突! 殺人拳』
 傑作カラテ映画……まあぶっちゃけネタ映画とした方がいいのだろうが、千葉真一と石橋雅史のドロッドロのカッコよさはたまらないものがあるのも事実なのだ。
 やっぱりバイオレンスアクションは人がバッタバッタ死んでいってなんぼですよ、と思い込んでしまうほどよ。

・『魔界転生(1981)』
 また見た。沢田研二が本当に素晴らしいんだよ。炎上する城内での千葉真一対若山富三郎という屈指の名勝負のあとにヌッと出てきて、全く格落ちしていない。

・『月刊少女野崎くん』12巻
 告白メール回がキレキレだった。いやいつもキレキレなのだが、今回は別格。

・『兄の嫁と暮らしています。』8巻
 とうとう志乃がやらかしてしまったか。
 とはいえ、ここまでくるともう志乃のやることは一つに絞られたわけだな。

・『魔法使いの嫁』14巻
 毎度高値安定。もうそろそろこれ、墓に入れてもらう作品リストに追加してもいいな。
 一覧見て改めて気付いたが、学院篇になって登場人物が一気に増えよねぇ。展開もちょっと速度を落としていて、四苦八苦のあとが見えつつも相変わらず面白くて安心。
 学院篇だと私のお気に入りはフィロメラかな。曇り顔が凄くいいんだよ。

・珍しく漫画雑誌を毎月買っている。『わたおし』のコミカライズが気になって気になってねぇ。

・例の書籍関連の騒ぎ。あんまり大掛かりなことには触れたくないのだが、まぁ、あれだ。怒ってもしょうがないけど、怒るよね。

9月になった頃について

2020-09-04 22:08:43 | 雑文
・『創の軌跡』をクリア。久々にロイド主人公ということでダーッとやってしまった。
 とりあえず、各主人公について。
 まずはメインのロイド・バニングス。『エクスペンダブルズ』のスタローンという感じか。他に大物が大挙しているのでちょっと抑え目だがしっかり締める役。ラストで熱い警察官キャラを見事発揮してくれた。『零』『碧』でおなじみだったあれを最後に持ってきたか。序盤は精神衛生上よろしくないが、段々と調子を取り戻していくあたり、クロスベル奪還の流れとリンクしていて、私としては好みから少しズレる展開(私は折れない・ブレない・曲がらないが好きなのである)だったが、中々によろしかったのではないか。欲を言えば、ジャンパーはしばらく脱いだままで、いい場面が来たらバサッと着用してほしかったかな。正義の証C.S.P.D.入りジャンパーは、相応しき者のみが得るであろう。
 リィン・シュバルツァー。『II』からずっとなのだが、設定の積載量が限界を超えているし、キャラクター性で消化しきれていないことに加え、無理矢理気味にハーレムルートを推し進めてきた弊害があちこちに出ていていい加減マズイ。『イース』のアドル・クリスティンだと設定も因果もポイッと現地に置き去って次の冒険に迎えるのだが……。やはり『III』でユウナかクルトにバトンタッチしておくべきだったんじゃないかなぁ。
 〈C〉、正体はまあバレバレか。まさかの一番良かったルート。Cとラピスの関わり、すーちゃんなーちゃんのやり取り、それらが混ざる四人パーティーの楽しさ、仲間入り面子の豪華さと濃さ。どれをとっても良かった。彼らでもう一本しっかり遊びたいほどである。本編後や合間のエピソードが頭の中でバンバン湧いてくるのはいいキャラ、いいグループの特権である。そういえば久々の固定カプか。だから楽しいのか。
 パッケージの人が中々出なくて困ったが、さて次はどうなりますやら。

・たまに尾崎豊を聴いて心を若くしたくなる時がある。今回は『OH MY LITTLE GIRL』をメインに色々と。

・『新・私闘学園』が期待値を超える出来栄えだった。もう何年も何年も期待を熟成させておいたというのに、サクッと上回ってきたよ。読めて本当に良かった。
 めぐみにマサ斎藤が降りてきた……!?となるあたりからが最高。もう笑いっぱなしである。

・『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説THE MOVIE』をまた見た。
 これ結構好きなんだよ。ウルトラっぽくないアクション盛り沢山で、結構な異色作なのだが、マンガ版のウルトラシリーズの系譜と考えれば腑に落ちる。

・ウルトラシリーズのマンガ、多くの人はやはり内山まもる『ザ・ウルトラマン』を思い浮かべるのかな。間違いなく名作の一つ。
 私だと真船一雄『ウルトラマン STORY 0』かしら。ゾフィー対改造ベムスターや合体スペシウム光線など、非常に燃える。

中々変わらない頃について

2020-09-01 21:42:19 | 雑文
・円谷が『ウルトラマン80』を配信してくれているのが嬉しい。
 スターウォーズショックのあとなので、特撮パートの気合が大したもんである。
 それにしても、湯浅監督とウルトラマンって不思議な組み合わせではあるよなぁ。

・昭和ウルトラを何本かダラーっと流していたが、なんというか、こう、色々放りっぱなしの設定とか多いな、まだ。
 『メビウス』で大体の宿題は終わらせたと思っていたが、とんでもない、まだまだあるじゃないか。

・『ウルトラマンダイナ』もちょっと見た。やっぱり面白れぇなぁ。
 ところで、私は昔からティガ組の出演回が嫌いだったのよ。まだほんの子供だったんだけど、本当、今更出しゃばるんじゃねぇとガチで怒っていた。そりゃあね、私だってティガ一話を感動のあまり飯食う手も止めたよ。最終回で僕もティガになってたよ。でもこっちはダイナ見ているんだよ、と。共演の妙味をちゃんと知れたはずの今でも嫌い。
 このあたり、どうも私は二代目の苦悩に心底感情移入してしまう癖が昔からあったらしい。
 『運命の光の中で』と『ぼくたちの地球が見たい』がベスト。特に後者はダイオリウスが素晴らしい。怪獣の個性の立たせ方含めて、初代ウルトラマンテイストだよねぇ、ダイナ。

・ちょこちょこ『宇宙刑事ギャバン』を見たりしている。
 前々から思っていたが、『ギャバン』はあまりにも気合が入りすぎていて、製作者の熱気がそのまま画面から飛び出してくる。これ、一つの作品としては、本来欠陥であるとすべきなのだろう。冷静に、視聴者を楽しませること第一に作る、という風にはなっていないわけだから。
 しかし、時代を切り開く作品というのは、往々にしてそういうものだったりするのだ。そのパワーが面白さを跳ね上げてしまうのだ。こればかりは創作論などを捏ね回していてもなかなか到達できない。

・『仮面ライダーゼロワン』が終わった。
 作品そのものは面白くなかったが、令和一発目でこの失敗をしでかした、という現象については興味深くて面白い。まあ令和ライダーがあと何作か続いたら鮮度が落ちて、この面白さも消えてしまうのだが。少々、いやとても趣味の悪い楽しみ方だが、今だけのお楽しみである。
 新しい失敗がなかったのも痛いなぁ。平成ライダーで失敗したポイントを律儀に引き継いでいて、その志の低さが悲しい。

・『黄金勇者ゴルドラン』、ようやく地球を発つところまできた。そろそろキャプテンシャークであるな。

・何かの間違いでまた『修羅雪姫』リメイクしねぇかなぁ、とか思うこのごろであった。できれば当時の梶芽衣子より更に凄味増して人間かどうか疑わしいレベルの女優さんで。

・流石に『ケータイ捜査官7』で予測された未来とは別方向に向かっていて寂しいな、とか思うこのごろであった。