・怪獣映画をいくつか見ていた。主に昭和ゴジラとガメラを。その次に、コメディ系のゾンビ映画を何本か。
これらを見比べて思うことは一つ。やはり、登場人物が非日常的脅威に慣れて反撃に転じたあたりで、視聴者もまた慣れてしまうという事である。
昭和ゴジラもシリーズそのものとしていつの間にかゴジラが脅威ではなくなっていたが、これは単にヒーロー化が進んだからというだけではない。ゴジラが何度も出すぎて、もはや昭和東宝怪獣特撮世界では日常的光景になってしまったのだ。非日常の牙が抜かれ、ゴジラは脅威役から降りることになる。それと同時に、視聴者もまたゴジラを怖がる存在ではなくなる。
こう考えると、連作で同じ怪獣・怪人を扱った作品は原理的に困難なものであるな。フレディだろうがジェイソンだろうが慣れちゃうから。
ただし、ここにこそ恐怖の裏にある笑い、という観点が存在しているかもしれないので、まだまだ考える余地はある。
・面白いことに初代「ゴジラ」は誰も慣れずにクライマックスに行ってしまうのよね。だからあいつは別格に怖いし、ラストの芹沢博士の行動が突き刺さるのである。
・「ゾンビランド」が狂うほど面白いのはタラハシーがもうゾンビを屁とも思っていないからである。もはや慣れも何もあったもんじゃない。
同様の事は「死霊のはらわた3」にも言えるだろう。
・上記は幽霊ものホラーの論理ママでもある。悪霊は正体不明で何を考えているか分からない間はおっかないが、さて家系図でも取り出し古い日記でも見つけてあたりをつければそれまで。理解した瞬間に非日常性は消え去り、日常的な恨みつらみが舞台に出て除霊されてしまう。「百鬼夜行シリーズ」で京極堂がわざわざ妖怪の解説を済ませるのも同様である。
この日常の回復による非日常性の消滅は様々なジャンルで解釈可能なものでもある。
・基本的に、画面が面白ければCGだろうがミニチュアだろうが何でもいい人間である。このあたり特オタ的には昔からアレコレと諍いがあってあまり深くつっこみたくないのだが。
そんな私でも、「空軍大戦略」とか見ると、実物いいなぁ……と思ってしまうので、なんともいい加減なものである。
まぁ作品の魅せ方がうまいというのもあるか。
・「幕末太陽傳」はずっと名前だけ知っていたのだが、ようやく見れた。居残り佐平次が出てきたニヤリ。こういう作品だったのか。
・「ハングオーバー」楽しかったなぁ。トランクから謎のアジア系出現、妙な構えから無双して消えていくの流れが最高だった。
これらを見比べて思うことは一つ。やはり、登場人物が非日常的脅威に慣れて反撃に転じたあたりで、視聴者もまた慣れてしまうという事である。
昭和ゴジラもシリーズそのものとしていつの間にかゴジラが脅威ではなくなっていたが、これは単にヒーロー化が進んだからというだけではない。ゴジラが何度も出すぎて、もはや昭和東宝怪獣特撮世界では日常的光景になってしまったのだ。非日常の牙が抜かれ、ゴジラは脅威役から降りることになる。それと同時に、視聴者もまたゴジラを怖がる存在ではなくなる。
こう考えると、連作で同じ怪獣・怪人を扱った作品は原理的に困難なものであるな。フレディだろうがジェイソンだろうが慣れちゃうから。
ただし、ここにこそ恐怖の裏にある笑い、という観点が存在しているかもしれないので、まだまだ考える余地はある。
・面白いことに初代「ゴジラ」は誰も慣れずにクライマックスに行ってしまうのよね。だからあいつは別格に怖いし、ラストの芹沢博士の行動が突き刺さるのである。
・「ゾンビランド」が狂うほど面白いのはタラハシーがもうゾンビを屁とも思っていないからである。もはや慣れも何もあったもんじゃない。
同様の事は「死霊のはらわた3」にも言えるだろう。
・上記は幽霊ものホラーの論理ママでもある。悪霊は正体不明で何を考えているか分からない間はおっかないが、さて家系図でも取り出し古い日記でも見つけてあたりをつければそれまで。理解した瞬間に非日常性は消え去り、日常的な恨みつらみが舞台に出て除霊されてしまう。「百鬼夜行シリーズ」で京極堂がわざわざ妖怪の解説を済ませるのも同様である。
この日常の回復による非日常性の消滅は様々なジャンルで解釈可能なものでもある。
・基本的に、画面が面白ければCGだろうがミニチュアだろうが何でもいい人間である。このあたり特オタ的には昔からアレコレと諍いがあってあまり深くつっこみたくないのだが。
そんな私でも、「空軍大戦略」とか見ると、実物いいなぁ……と思ってしまうので、なんともいい加減なものである。
まぁ作品の魅せ方がうまいというのもあるか。
・「幕末太陽傳」はずっと名前だけ知っていたのだが、ようやく見れた。居残り佐平次が出てきたニヤリ。こういう作品だったのか。
・「ハングオーバー」楽しかったなぁ。トランクから謎のアジア系出現、妙な構えから無双して消えていくの流れが最高だった。