伊東家のデスク

オタクの備忘録など

2月末について

2022-02-27 22:28:54 | 雑文
 やはり、人類はドーム型都市の建設を急ぐべきであろう。雪に困らずに済む。パラダイムシティに移住するのだ。

・『アイアン・ジャイアント』
 スーパーロボットアニメ映画の名作にしてスーパーマンフォロワーのお手本の一つ。やはりこれはいいものだ。海外アニメと敬遠するのは勿体無さすぎるので、ロボット好きは是非是非。
 ワードの使い方が本当に泣かせてくれる。王道といえば王道なのだが、だからこそいい。

・『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』
 改めて見ると、さほど面白くはないかなぁ。ウルティメイトフォースゼロの結成は次に回して、あくまでゼロ中心の物語にした方が良かったのではないか。

・『ジョニー・イングリッシュ』
 ローワン・アトキンソンはどうしてもビーンのイメージから逃れられないのだなぁと切なさを覚えたり。
 主人公、関わった連中をことごとく不幸にしていくのが地味に凄い。強烈なギャグ補正でひっかきまわすと非道いことになるという一例。

・『超獣機神ダンクーガ』
 とりあえずTV版は通した。あとはOVA見て終了、と。
 それにしても、打ち切りとはつくづく惜しい。「現代(80年代)のロボットアニメとはこうだ!」という熱が滾りに滾っているだけに、本当にもったいない。まぁ後半に入ってのダンクーガの使い方とか弱点も多いが、当時のロボットアニメは割とそういう弱点だらけだったと思うし。それでも面白いんだからたまったもんじゃない。

・『超電磁マシーンボルテスV』
 ターニングポイントにして歴史的一本とも言える『父・剛健太郎の秘密』に到達。
 そりゃまあこんだけ詰め込んでしまったらボルテスを活躍させる暇もなくなるというもの。前後編にしてカッコいいボルテスを見せるべきだったのではないか、とも思える。思えるのだが、それ以上にあまりにも濃密すぎて、なんだかこう、圧倒されてしまう上に、今後への期待が燃えてしまうのだ。コンバトラーと比べて怒りの形相にも見えるボルテスに、打倒ザンバジルの炎が見えるのだ。

・『服部半蔵 影の軍団』
 将軍誘拐前後編。和歌山城での半蔵の無双っぷりが素晴らしい。

・『機界戦隊ゼンカイジャー』
 終わってしまった。この素敵なイカレたセカイにもっと浸っていたかった。
 神様にはもう少し何かしら支払わせるべきだったかなとも思うが、最後のじゃんけんが面白かったのでいいかな。
 後半はこれまで溜まった分を一気に吐き出すかのように、ステイシーがずっと笑顔。このなんと眩いことよ。
 それにしても、これだけぶっとんだギャグを入れながらもしっかりとドラマを入れてテーマを通し楽しませるというのは、やはりスーパー戦隊の地力の高さを感じさせる。
 次は『ドンブラザーズ』、久々の井上敏樹戦隊であるが、さてどうなるか。あたりはずれ激しいライターだが、果たして現在の戦隊の安定感はそれを包み切れるか。


仮面ライダーV3についてあれこれ

2022-02-25 21:40:14 | 雑文

 近年は仮面ライダーから距離を取っているが、やはり好きなものは好きなのである。
 というわけで、昭和の中でも特に好きな『V3』について少し語ってみる。

・『V3』が「復讐を乗り越えるヒーロー」という物語であることはまぁ今更言うまでもないだろう。導入部で風見志郎が仮面ライダーとなる流れが、終盤のライダーマン編で活きてくるのである。

・私は結城丈二が仮面ライダーへ至るまでの道のりが好きでねぇ。48話「見た!デストロン首領の顔!!」で首領を庇ってしまうシーンがいい。どこまでも情を、人の好さを捨てきれない結城は、その苦悩あってこそ最後に仮面ライダーとなるのである。彼が捨ててしまえるなら、おそらく最後には、首領の真意を知ったあの瞬間に復讐の鬼でも、ライダーマンでもない、ただの結城丈二に戻っていただろう。勿論、それはそれで幸せだったはずだ。しかし、捨てきれなかったのだ。だからこそ、全てを失ったその瞬間に仮面ライダー4号となったのである。

・33話「V3危うし!帰って来たライダー1号、2号!!」も好きである。これはもう単純にかっこいい。絶体絶命のピンチ、高笑いからの本郷猛、「レッツゴー!!ライダーキック」のインストを巻き戻してからの一文字隼人登場。歴戦の勇士としてどこか余裕さえ感じる立ち回り、流れるような一文字の変身に、力強い本郷の変身。そして、溜めに溜めて、風見志郎の変身。V3登場と共に流れる「仮面ライダー賛歌」。もうたまらない。
 このあとすぐキバ男爵が退場してしまう上に、ツバサ一族編もクライマックスが焼き直しで面白くないので、このあたりが中盤のピークなのよね。

・時代を考えても、珠純子が少々勿体無い。最終回はあんな有耶無耶ではなく、きっちり風見志郎と珠純子の二人の物語を完結させるべきだった。タイミングはそこしかなかったはずだ。本当に惜しい。

・結構技の多いV3だが、個人的に一押しなのはV3回転三段キックである。吸血マンモスを倒した技ね。単にヒットの瞬間を三回繰り返しているだけなのだが、やたらスピーディなV3のアクション演出もあってか、妙な説得力がある。
 カニレーザーを倒したV3きりもみ反転キックも人気の高さがよく分かるかっこよさである。やはり多段キックはV3の持ち味であるな。死人コウモリとザリガーナがいまひとつに思えるのは多段キックで倒されていないあたりも原因かしら。まあ前者はアリガバリ回の焼き直し、後者に至ってはあのざまだからなぁ……。

やっぱり2月の頃について

2022-02-19 23:32:06 | 雑文
・『ビルとテッドの大冒険』
 なんかお昼あたりに流れていそうなどうでもいいバカっぽい映画を入れておきたいな、ということでこれ。
 若き日のキアヌ・リーヴスの「このあと何本か映画に脇役で出てから消えそう」感がすごい。これがああなるのだからすごいものである。
 主人公二人がとにかくバカで明るいので可愛らしいのが最後まできいている。楽しいなぁ。

・『スター・トレック イントゥ・ダークネス』
 宇宙エンタメはいいな。ゆったりと楽しめるな。
 前作に比べるとベネディクト・カンバーバッチの存在がビシッと雰囲気を引き締めてくれている。かっこいいなぁ。

・『新・吼えろペン』をたまに読む。だんだんとネタとキャラのバランスを崩していくのが複雑な気持ちにさせられる。途中で炎尾の表情が完全に死んじゃっているからなぁ。やはり、島本和彦のマンガは続きすぎる前にスパっと終わらせるべきだよなと思える。長くても『炎の転校生』ぐらいで終わらせるべきなのだろう。
 マルピーの不快感は狙っていても凄いし、狙っていなくても凄い。

・『服部半蔵 影の軍団』
 水口鬼三太が退場してから更に敵忍者の個性がとんでもないことになっている気がする。まあ『赤影』ほどぶっとんではいない……かも。
 菅貫太郎、やはり定番は無能なハラスメントバカ殿役なのだろうけど、水口鬼三太みたいな力のあるシリアスキャラやると怪人っぽくなるのいいなぁ。長生きして仮面ライダーかスーパー戦隊で悪の幹部役やってほしかった。
 服部半蔵が時折見せる二刀を直線に重ねるやつがもうやばいぐらいカッコいい。普通の役者がやったら刀の存在感に負けてしまいそうだが、千葉真一がやっているおかげで説得力がハンパないよ。

・『柳生一族の陰謀』
 テレビドラマ版。やっと見ることができている。こちらもめちゃくちゃ面白い。
 柳生但馬守宗矩が萬屋錦之介から山村聰になっているわけだが、序盤を見た限りだとどうも物足りなく感じてしまう。悪くはないのだが……。それだけ映画版の萬屋錦之介が異様な存在感だったということか。ただ、裏であれこれ考える政治家としての但馬守は山村の方がらしいと言えばらしい。
 矢吹二朗、というか私にとっては千葉治郎なわけだが、こうして兄弟共演見ていると妙な気分にさせられる。どう考えても勝ち目なんてないうえに、一緒にされたら、ねぇ……。これが、長門裕之と津川雅彦レベルだったらよかったのだがねぇ……。
 このあたりの志穂美悦子は流石の愛らしさであるな。

2月半ばの頃について

2022-02-13 23:12:22 | 雑文
・『イレイザー』
 パラシュートのシーンを違和感なく見れてしまうのは頭の中にしっかり「黙れ。奴はシュワルツェネッガーだ」という意識があるからだろう。きっと。
 港湾組合の面々が助っ人として強すぎて最高である。スナイプ返しは本当にかっこいい。電磁銃二丁のシュワちゃんにも負けてないぞ。
 あと、ヒロインがキャラとしては薄くて邪魔になっていないのがいい。無理に立てようとして変なことになるよりずっといい。それに加えて、銃を容赦なくぶっ放すあたりも好印象である。

・『奥様は魔女(1942)』
 ジェニファーがそれはもう可愛らしくてたまらない。42年の段階でこのキャラは確立可能だったのだ。ヴェロニカ・レイクも綺麗だしね。
 ウーリーがヘタレ気味なのが笑える。60年後あたりでもこのノリは生きているので、成長がないというかお約束と化したというか。

・『アクアマン』
 頭悪いなぁと思うのは、とりあえず爆発させておけば画面が持つと思っている節があるあたり。実際その通りなのだから潔いもので、とても好ましい。このあたりの金にもの言わせたビジュアルでいっとけいっとけ感は洋の東西で全く変わらないのであるなぁ。はずれるとつらいが。
 アーサーがあまり頭を使わないこともあり、シーンが変わりあれこれ娯楽を入れているのに単調になってしまっているのはもうちょっとなんとかしてほしかったかしら。テンポを阻害しなかったと言えば、まぁ、その通りだが。

・ヒーローのオリジンを描いた映画で、私がうまいと思ったのはやはり『キャプテン・アメリカ:ザ・ファースト・アベンジャー』であろうか。
 一見するとスティーブ・ロジャースがヒーローたるキャプテン・アメリカになっていくように見えるが、実際は逆である。偶像に過ぎなかったキャプテン・アメリカがスティーブ・ロジャースというヒーローを得て形になっていく物語なのである。ヒーローのヒーロー性を保ちつつ、ヒーロー以外の存在からヒーローへ至る物語を一つのキャラクターで表現したこの手法には唸った。

・『市民ケーン』
 ああ、見てしまった。これで私は通ぶった映画かぶれもどきの仲間入りだ。ああ、嫌だ、嫌だ。なんてみじめで情けないんだ。などと勝手に自己嫌悪に酔いしれて視聴。
 宇宙戦争ラジオ事件のあとなので名は知られていたのだろうが、まだ20代のオーソン・ウェルズがこれを出したというのがまぁ凄い。
 あくまで当時の「革新」であり現代の目で見りゃ大したことないだろと思ったら、ウェルズの人を食ったような趣味の悪さと良さがあちこちに散らばっていてとても面白かった。所詮過去の栄光、名声だけだろうと思って見ると火傷するといういい例だったよ。何より主人公のケーンが良い。ただ歩くしかないシーンとかたまらないよ。乙女ゲーで攻略したくなるね。没落系ダメ人間好きの方にもおすすめである。

・『LAL』のHD2Dリメイクと『クロノクロス』HDリマスターに思わず叫んでしまった。最近、スクウェアの一部に尖っていた頃の匂いがしてきて良い。
 LAL近未来編の「そうだろ、松ッ!」からのMEGALOMANIAはSFCゲームの中でも上位に入る燃えっぷり。

2月の頃について

2022-02-06 23:36:40 | 雑文
・『お嬢さん社長』
 美空ひばりを一本ぐらい見ておこう。けどまぁ昭和の歌姫といえどどうせアイドル映画なのであまり期待しないでおこう。と高を括っていたら意外や意外、そこそこ楽しめてしまった。美空ひばり、非常によろしかった。これはもう、降参である。白旗上げます。凄いね、美空ひばり。馬鹿にしてごめんなさい。まあよく考えればこの時点で経験値積みまくっているはずなので当然といえば当然なのか。
 月丘夢路がまた美しい。若き日の多々良純(不思議仙人バーザ)が見られるのもいい。
 割とテンポの良い中盤あたりでずーっとひばりが歌いまくっているシーンがアイドル映画らしいというか、正直いらねぇと思ってしまうのは、やはり私がファンではないあたりが原因なのだろう。歌謡曲それほど好きじゃないしね。
 ラストの決着の付け方が、それまでの小原マドカの少女社長としての成長と関係なくて笑ってしまう。ダメなわけではない。これでいい。女の子が精一杯頑張って、好きなことを続けて、最後はその貫いた思いで大逆転。これはそういう、頑張れば夢は叶う的な物語なのだ。

・『デジモンゴーストゲーム』
 丁寧なのは美点なのだが、丁寧すぎて物語の駆動力が弱まっているのは考えものである。
 このあたり、天ノ河宙があまりにも優等生すぎることに原因があるのだろう。この子、本当にバランス感覚に優れていて、危なっかしさがほとんどない。物語の軸の一つが彼の父親捜しなのだが、そこで焦りもしなければ、何かしら強い一手を打つこともしないので、結果的に主人公たちが何を追っているのかが薄まっている。グルスガンマモン絡みも冷静に対処しきってしまったし。
 一方で、この安定感こそが「妖怪もの」としてのゴーストゲームの雰囲気を支えているとも言えるので、難しいところである。

・『デリシャスパーティ♡プリキュア』
 一話目。一番可愛かったのはマリちゃん。
 前作がスポーティーな健康美だったのに対し、こちらはより直接的な健康美を根底に置いているのかな。色々と肉感的であった。

・『Memories Off』
 暇を見て昔のギャルゲー・エロゲーなどを再走する計画の一環。
 崖っぷち限界ギリギリぶっ壊れ人生劇場としての面が強い一品である。ギリ00年代ではないのだが、その頃の色合いが強いので系譜として入れても良いだろう。私にとっては決着をつけねばならない、青春の一つである。
 私は昔から今坂唯笑が好きだったのだが、それは、あれだ、あの子は必死に守る子だったからなのだな。