伊東家のデスク

オタクの備忘録など

9月末にあれこれ

2018-09-29 19:39:38 | 雑文

・「スパイダーマン(PS4)」に触ってみた。素晴らしい。ニューヨークを飛び回っているだけでひたすら楽しい。一、二分に一回のペースで犯罪が起きるのはとんでもないが。
 あまりゲームは得意ではないのだが、これは出来のいいゲームと言えるのではないのだろうか。しかしこれ、どんな世界観でどの時期なのだろう。

・溜まってた本を消化中。「TOKAGE特殊遊撃捜査隊」と「特捜部Q檻の中の女」を読む。「TOKAGE」は微妙だったかな。「特捜部Q」は文句なし。カール刑事はすぐに二、三は類似キャラクターが出てくるぐらいにストレートな造形だが、変人部下のアサドと組ませるとかえってそれがいい。

・「宇宙からのメッセージ銀河大戦」、よく言われることなのだが映像面の物足りなさと時代劇要素を強めたがゆえの雰囲気の乱雑さがちょっと残念に映る。他は素晴らしいだけに勿体無い。時代なのかなぁ。

・なんとなく映画版の「ドラえもん」シリーズを見ている。水田わさび版ね。声優交代してから見なくなっていったので、なんだか新鮮である。
 改めて見ると、のび太くんのダメっぷりにちょっと驚かされる。ダメ人間キャラは数多いが、のび太くんは造形が特殊だよね。

・なんか寝る前とかにサラッと見れるアニメが欲しかったので、「黒魔女さんが通る!!」を見ている。ちょっと止めどころ分からなくてサラッとじゃ済まなくなったが。原作未読。チョコちゃんあんだけアレなギュービッドに懐いていて、師弟仲凄く良くて非常に和むのよね。

・「K2」32巻、いよいよ一也旅立ちの時が近づいてきた。Kの伝説はこうして受け継がれていくわけか。
 それにしても、この調子だとカイザー出なさそうだなぁ。

・「魔法使いの嫁」10巻、相変わらずの安定ぶりが嬉しい。リンデルが出てたので百点満点です。

・「灼熱カバディ」9巻、こちらも面白い。また女っ気が消えたが、相変わらず男連中が異様に可愛らしいのでいいか。

・「金田一耕助の冒険オリジナルサウンドトラック」を偶然入手。ちょっと諦めていたので嬉しさもひとしお。「金田一耕助の冒険:サーカス編」は文句なし。良曲である。


盛り上がってきてあれこれ

2018-09-21 00:30:42 | 雑文

・「キャプテン・マーベル」のトレーラーが出た。いやはや、何度でも何度でも立ち上がる姿がかっこいいな。インフィニティウォーのラストでキャップが遂に尻をついて終わったのと対比になっていて興味深い。ブリー・ラーソンは美しいねぇ。
 全力でおばあちゃん殴打はインパクトあるけど、あれ怒られないのかな。いやまぁ確実にスクラルなんだろうけど、絵的にトレーラーに入れていいのかあれは。

・「アントマン&ワスプ」は割かし予想通りの結末だったな。やはりというか、鍵を握るのはこの男か。

・「疾風!アイアンリーガー」観賞終了。山場が多くて怒涛の勢いで見れちゃうね。ギロチエンドは正にこれっきゃない、という終わり方で感服した。

・「宇宙からのメッセージ 銀河大戦」視聴中。本当に出来のいい作品である。伊上勝がノリノリでSF忍者活劇を書いているというのがよく分かる。主役三人、本当にかっこいいなぁ。

・「蒼青のミラージュ」、まだストーリーは序盤なのでおとなしいが、ここからどう展開するか。
 システムはしっかり楽しめている。夏霧ちゃんは好き。ル・ファンタスクとティルピッツも実に良いな。

・ちょっと前から夕食中に「フルハウス」を流している。30分のシチュエーションコメディなので丁度いいんだよ。
 改めて見るとジョーイの立ち位置が素晴らしいな。


オールスター:スーパーマン

2018-09-20 23:50:28 | 感想文
 2007年。ライターはグラント・モリソン。
 ヒーローの最期を描いた作品は多くある。そして、ヒーローの最期を妄想する者は数多くいる。
 数多く、ということは、それだけこの題材は誰もが想像することができる、ある種陳腐なものであるということだ。死は誰にも等しく訪れるのだから。
 そして、この『オールスター:スーパーマン』もまたヒーローの死を描き切った作品である。
 ヒーロー史上最大級の知名度と歴史と難度を持つスーパーマンの最期だけあり、力の入りようは凄まじい。地上に降りた神の死は、最高級の妄想と考察の集合体で語られる。
 本作のスーパーマンは最初に死期を突きつけられる。そんな中で彼が行ったことは、あまりにもいつも通り。無論、周囲の整理や、予定された偉業こそあるが、それらすらいつものことの範疇に収まっている。
 いつものように、クラーク・ケントはドジを踏みながら出社する。スーパーマンはロイスとデートし、ジミー・オルセンに呼ばれ、ビザロやクリプトンの生き残りに迷惑をかけられ、レックス・ルーサーは宿敵であり、誰かの窮地に穏やかな強さで現れる。
 死を前に、あたりまえのスーパーマンを、あたりまえに描く。この凄みは中々出せるものではない。
 ヒーローの最期に関する考察において、本作は最高の教科書の一つである。

快傑ズバット

2018-09-16 22:36:23 | 感想文
 1977年。東映。
 私立探偵早川健は親友飛鳥五郎を殺した犯人を捜すため、戦いの旅を行く。飛鳥の形見を改造し、さすらいのヒーローを名乗りながら。
 特撮ヒーローファンにはおなじみのあらすじであるな。
 国産特撮ヒーローの大傑作にして、ヒーロー役者宮内洋の代表作。
 私が愛するヒーローを十人セレクトする場合、必ず入るのが快傑ズバット/早川健である。

 快傑ズバットの何が素晴らしいか。徹頭徹尾、直球のヒーローを投げ込んでくる点に尽きる。ただの直球ではない。スピード、切れ味、重さ、制球、全てにおいてハイレベルの超一級品である。
 毎度入る用心棒との腕比べも、ボロボロになる早川も、全てはヒーロー性を極限まで高めるために存在している。
 腕比べは用心棒と雇い主の鼻っ柱を叩き折るため、ボロボロになるのは前半で日本一の腕前を見せた早川が追い詰められることにより危機感を、敵側の勝利を予感させつつ、ズバットの登場というカタルシスにつなげるためである。
 よくもまぁこんな構成を思いついたものである。このフォーマットが出来上がった時点で、本作の成功は約束されていたと言っても過言ではあるまい。
 この構成の中で暴れ回る早川健。これがまた本当に素晴らしいキャラクターなんだ。善良なる人々に、追い立てられてしまった人々に、誠心誠意でぶつかることのできる好漢である。どんな相手だろうと怒るべき相手には毅然となって立ち向かう正義の人である。友の仇のためにさすらい続ける男の中の男である。たとえ他者からどう思われようと、己の信念をガツンと貫く。傷つかないわけではない。嘆かないわけでもない。それでも早川健はタフな心で、優しい笑顔を浮かべてさすらい続けるのだ。

 ズバットの登場について少し指摘しておこう。
 ズバットは毎度おなじみのパターンで登場する。これはほとんど変わらない。変わらないということは、その展開はあらゆるシーンに強制的に割り込んでくる、強烈な力を持っているということをも意味する。これもまたヒーロー性を高める要素なのであるな。早川の退場により物語がバッドエンドへ、という流れを粉々に打ち砕くのである。
 そして、悪人の罪状を並べるお約束。これもまた素晴らしい。原則としてヒーローの戦いには熱い魂が、戦う理由が、戦いに赴く信念が必要となる。それを強調する手段の一つが、悪役をストレートに描くというものである。こいつは叩き潰されるべき、という輩が必要なのだ。そのため、悪人の罪状の再確認が挿入されるのである。

 私のお気に入りは「少年殺し屋のバラード」「殺しのぬれぎぬ 哀しみの健」「嘆きの妹 ふたりの健」「さらば瞼の母」「さらば斗いの日々、そして」あたりか。ちょっとありがちかな。早川の普段と違う姿が見れる「さらば瞼の母」は衝撃的かもしれない。

ウルトラマン

2018-09-14 23:51:07 | 感想文
 1966年。円谷プロダクション。
 空想特撮シリーズ第二弾にして光の超人としてのウルトラシリーズ記念すべき第一作。国産特撮ヒーローに革命を起こした伝説的作品である。
 ヒーローものとしての期待を込めて見ると、ちょっと面食らうかもしれない。実はウルトラマンは最後にオチをつけるだけでヒーロー感はいまいち薄いのだよね。ヒーロー役は徹頭徹尾、科学特捜隊が担当しているのである。
 後のシリーズに繋がる要素はほぼここで完成しているし、映像のクオリティはやはり大したものである。特にバルタン星人の分身は必見。まぁあのシーン微妙に浮いているんだが。それはそれとしても、「侵略者を撃て」は当時の円谷特撮の味わいが存分に楽しめる名エピソードである。流石は製作第一話。
 純粋に怪奇SFドラマとしてほぼハズレなしなので、万人にオススメできる一品である。実相寺監督回は濃いので好みが分かれる可能性もあるが。
 とりあえず、見れば好きな怪獣が一匹はできるはずである。
 私のお気に入りはキーラ。ウルトラマンの攻撃をことごとく弾く強さと、静寂な宇宙が良く似合う異形が素晴らしい。こいつの一番好きなところは八つ裂き光輪(ウルトラスラッシュ)の防ぎ方である。クルッと弄んじゃうのだ。あれ最高にたまらないね。