伊東家のデスク

オタクの備忘録など

6月もそろそろ終わる頃について

2022-06-28 21:55:41 | 雑文
・06年アニメ版『涼宮ハルヒの憂鬱』が楽しい。昔の私ならもっと抵抗感あったのだが、古典には甘くなる法則と、00年代への評価変動がいい具合に働いているようだ。
 特に大きいのは、涼宮ハルヒへの自分の評価をしっかり言語化できるようになったあたりか。昔はあの子をどう評していいのか、興味の強さとは裏腹に分かっていなかったのだが。今なら言える。奴は楽しいのだ。

・自分の嫌いなもの・苦手なものをうまく伝えるのは難しい。これをうまくできるかどうかは、完全にコミュニケーション能力次第、というわけではない。場合によっては、それが嫌いな理由はそれを好きな人がそれを好きな理由と合致する、ということがあるからだ。そうなるともう無理である。

・アニメ版『ママレード・ボーイ』、長かったが勢いで走りきる。
 広島で秋月茗子が名村慎一と改めて結ばれたところ、子供心に、とにかくここが嫌いだったのを思い出した。なんでって、名村が嫌だったんだ。幼い私がどれだけの感情を抱いたかは今となってははっきりしないが、あいつが報われるのは何か違うと思ったのは間違いない。今見てもそうだ。

・次は『じゃりン子チエ』を見始めた。やっさんが出てるのは映画の方だったか。
 原作含め、あのこてこての味わいが昔はちょっと苦手だったはずなのだが、今ではこれがとても楽しい。この変化は興味深い。古典に甘くなる、ではない。私がこれを知った時はとうに古典だったし。これは原作も今度はしっかり集めねば。
 うまいもん食ったあとのチエがとんでもない可愛さ。ちょっと尋常じゃないぐらい。ヒラメちゃんも早く出番来ないかな。
 あと、のりお師匠のテツが完璧。これだ。これでいいのだ。

・『蒼き流星SPTレイズナー』も見始めた。空中機動が楽しい。

・渡辺宙明が亡くなった。あのサウンドの良さは結構あとになってから分かるようになったのだが、いやはやなんとも。
 ゼンカイジャーやりきっておさらばというのはとてもカッコいい。

6月後半の頃について

2022-06-22 23:39:38 | 雑文
・私は結構な「侍最強説」の支持者である。
 武士ではない。侍である。侍はどちらかというとまあ公務員なのだが、それでも侍は最強なのである。要は剣に生き、剣に死ぬというアレの象徴としての侍である。剣豪じゃだめなのかよと言われるかもしれないが、そう、ダメなのだ。侍なのだ。
 主に時代劇がこのイメージの主なところなのだろうが、私の場合もう一つ、尾田栄一郎『WANTED!』収録の『MONSTERS』が結構重要である。作中でリューマ・ド・キングが数ページで魅せた剣豪斬りに竜退治。あのあたりで私はもう「おお! 侍強い!」となったのである。

・私は結構な「忍者最強説」の支持者でもある。
 この大本は何度も『水戸黄門』を見て、風車の弥七のカッコよさを教え込まれていたからだろう。『忍者戦隊カクレンジャー』世代というのもあるのだが。
 忍者である。忍者は強いのである。いかに剣豪が強かろうが、忍者には勝てないのである。なぜか。忍者は闇を往くからである。忍者の刀は常に血で汚れていなければならない。勝っても負けても己が腕に悔いなしに収まることができる侍の真剣勝負とは違う。忍者は勝たねばならない。殺さねばならない。それが使命なのだ。その悲壮な覚悟こそが侍の刀を折るのだ。
 と、まぁどっちも好きなのである。侍最強を唱えた次の日には忍者最強と言い回っている。そんなもんである。

・アニメのローテーション。94年の『ママレード・ボーイ』を見ている。もうほとんど覚えていないのに、三輪悟史は今でも好きなままだった。
 笑いどころとして、今見ると「置鮎龍太郎が普通のイケメン演ってる!」というのがある。若々しいなぁ。國府田マリ子も丹下桜もキャリア初めの方なのでニヤニヤしながら楽しめる。

・2006年版『涼宮ハルヒの憂鬱』を、話数シャッフルを再現しながら見ている。これ、実によくできた仕組みなのよ。あの当時のラノベ原作が本質的に抱えていた弱点、1巻はたいてい整理されて完結するが、本領発揮はキャラ立ちの強くなる2巻以降なので、エンジンかかるのに時間が必要という点がこの力業で解消されてしまっているのだ。また、1巻の綺麗なオチをラストに持っていくことにも成功している。奇手としか言いようがない。当時の視聴者の、キャラを読み解く力が鍛えられていたということもあったのだろう。

・知り合いと昔のギャルゲーの話をすると、決まって「あの時代にメモオフ触れてると大抵のことには動じないが歪む」という話になっていく。

・『ノゾムキミノミライ』をちまちまやっている。誰かを応援したり導いたりするの好きなんだよ。『ヒロインドリーム』とか『プリンセスメーカー』あたり思い出していただければ分かるだろうか。気分はおかーさんである。

・『ライブアライブ』の情報が来るたびに叫んでいる。ああもう早くやりたい。
 技の弱体化が決定されたせいで森部のじーさんがなんというか元ネタらしさ増したような気がしないでもない。

・『何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!?』
 6巻まで。信長の思惑を大きくはずさせる展開は、同時に読者の読みをはずさせるものになっていなければならない。だからこそのリアクションである。現状、中々のバランスで出来ているのではないか。
 信長とくまの会話が楽しい。特に奥州への人選。こんなことを友人たちと何度やったことか。

・『ふらいんぐうぃっち』11巻
 1巻から大分独自色が強くなってきて、元々の味わいが更に奥深くなっている。当初は「ふぁんたじーよつばと」ぐらいに考えていたのだが、今はふらいんぐうぃっちはふらいんぐうぃっちだな、となっている。楽しいなぁ。

・昔のテキストを整理ついでに色々発掘して読み返す。大分古いやつだと『ふたりはプリキュア』について偉そうに書いたものもあり、過去の自分に「バーカバーカ!」と悪態つく。何が「まあ2、3作は続くだろう」だ。

6月初めの頃について

2022-06-06 21:18:58 | 雑文

 溜まっていたものをある程度見終えたりした。

・『黄金戦士ゴールドライタン』
 終盤を完全にマンナッカーが持っていったのが興味深い。この時代だと正統派にすぎる主人公側にクライマックスのドラマを与えづらかったのだなぁとしみじみ思う。敵の改心劇とかが第一の手となっていたわけだ。
 それはともかくマンナッカー好きだった。セクシーないいロボ娘である。

・『勇者ライディーン』
 ライバルとしてはやはりシャーキンが上手だったなぁと思いつつ、全体的には長浜路線の方が見やすかったのは事実であろう。

・『六神合体ゴッドマーズ』
 いやこれ凄く楽しかった。ゴッドマーズが終始強くカッコよかったので大満足。終盤の展開も中々。
 正直なところマーグの出番はギシン星編で終わっておいた方が良かったんじゃないかとも思うが、まぁ、いいか。
 マルメロ星編のスペオペっぽさが好き。

・『花の魔法使いマリーベル』
 スノーン回が良かった。やけに殺意に溢れたマリーベルがちょっと笑ってしまうのよ。あの当たりの強さで関係の深さが分かって良い。

・『シン・ウルトラマン』
 二回目も見たし、そろそろネタバレありで語ってもいい頃だろう。
 既に指摘されていることだが、本作は『ウルトラセブン』の要素も入っている。ザラブ星人以降のノリは明らかにそっちなのだ。ザラブもメフィラスも、そして宇宙人ゾーフィも、どこかゆるい空想世界である『ウルトラマン』からは生まれてこない方向にシナリオの舵を切っている。このあたりちょっと、いやかなり迂闊で、禍特対の存在の弱さにも繋がっている。確かにザラブ戦はめちゃくちゃ面白かった。メフィラスはいいキャラをしていた。天体制圧用最終兵器ゼットンはともかく(私は宇宙恐竜ゼットンの現代版と死闘が見たかった)ゾーフィの投入は驚くとともに感心した。しかし、セブン風味に色気を出さず、しっかり『ウルトラマン』であることにこだわるべきだったのではないか。
 このあたり含め、惜しいところも多いのよね。まぁ勿論満足80点は変わらないが。

・『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』
 こちらもネタバレありで語ってもいいだろう。
 大暴れするワンダ・マキシモフなのだが、私はリード・リチャーズを殺すシーンが好きでねぇ。あのやりとりは笑うしかない。「奥さんに育ててもらえ」って、ありゃダメだよ。言っちゃあダメだよそれは。よくぞ言わせてくれた。
 アメリカ・チャベスがしっかりピン張れるぐらいのキャラクターになっていたのが良かった。ポータル開けるパンチ本当に好き。