・『ガンヘッド』
やっぱり好きだなぁ。まぁ勿論名作傑作ではなく、部分部分はまだ光る凡作なんだけど。
この作品については色々と複雑な思い入れがある。私は元々、特に80年代か、ミリタリー色の強いリアルロボットが嫌いだったのだ(まあ好きになるまでの段階が多すぎるということでもあるので、『機甲戦記ドラグナー』なんかは割と好きなのだが)。あのいかにもな、これこそが、本当のロボットのロマンだといった感じが耐えられなかった。同様の理由で、『アーマードコア』も苦手だった。そんな私が、この80年代リアルロボット路線の流れをくむ『ガンヘッド』はたまらなく好きなのである。これはどうしたことか。ずっとツッパってきた自分自身への裏切りではないのだろうか。いや、しかし、それだけのパワーが、確かにあるのだ、『ガンヘッド』には。多分、この作品好きな人は「俺のガンヘッド」といった感じに思い入れを抱いているのではないだろうか。いやまあ作中で精一杯組み立てるシーンがあるし、流石に実物感が違うというだけではあろうが。そういう思い入れを抱かせる力が、あの野球好きなクソロボット507にはあったんだよ。あの狭苦しいコックピットは、世界最高の空間だったのだ。
・『大誘拐 RAINBOW KIDS』
喜八だねぇ。見ていて実に楽しい映画であるな。
何はともあればあちゃん最強なのである。
あと、緒形拳は本当にいい顔で笑うよねぇ。
・『地球防衛軍』
ミステリアンは勿論設定自体はシリアスなのだが、衣装含めてやることがひどいのなんの。せめて写真ぐらい盗撮じゃなくてちゃんとしたの用意しなさいと言いたくなるよね。素敵。
平田昭彦はキャラが濃すぎる。特撮限定であるが、出ているだけでもう面白い。ゴジラとゼットン倒すアイテム作った男はオーラが違うよ、オーラが。
・『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』
怪獣キラー平田昭彦と海底軍艦田崎潤に死神博士天本英世をまとめてぶっ殺した問答無用の最強“待ってたぜ”怪獣エビラ様の登場である。まぁあくまでそういうネタというだけだったのだが、意外や意外、記憶と違って割と強かったよ、エビラ。三式機龍が丸焼きにしてたら面白いのにとか言っていたが、これは能力査定見直し……というほどではないが、『FW』のイメージでついてた弱小怪獣のレッテルは剥がれたね。
ハサミで船を襲うシーンは勿論、ゴジラとの水中戦が中々に面白い。節足怪獣は素晴らしいなぁ。野生感がまるで違う。
全体的には、冒険活劇をやりたいのか怪獣映画をやりたいのか中途半端なのだが、この頃のゴジラ映画はだいたいそんな感じなので、この作品固有の問題というわけではないのよね。とりあえず、キャラはそこそこ立ってるし、面白いよ。
・なんとなく思い出すのは、幼い頃に読んでいたゴジラの解説本か何か。あれでエビラとか知ったわけだが、その中になんだかすごく不気味な怪獣がいたような気がするのよね。まあ勿論、幼いがゆえの記憶違いと認識の間違いなのだが。ただ、その間違った記憶そのものを思い出すと、これがまあ実に不気味な怪獣が当時の私の中に存在していたわけである。妙に深刻な雰囲気の中、工業地帯に巣を張り卵を産み、サイケデリックな空の下で、濁流溢れる戦場でゴジラと対峙する海洋系か昆虫系の謎の怪獣、だった気がする。多分、ヘドラと何らかのウルトラ怪獣あたりが混じっていたのだろうが、かなりヤバい感じのする怪獣だった……はずである。残念なことに記憶違い・認識違いでしかなかったのだが、あれはあれで見たかったような気もする。特に工業地帯とサイケデリックな背景は怪獣特撮における私の好み直撃である。
・『∀ガンダム』
なんかいい感じの緩さを持つアニメを摂取したいな、出来のいい萌えアニメがいいな、というわけでまたまた見ている。
『F91』『V』と出てきた富野由悠季の背景設定趣味が完全に開花しているので、実にいいよね。全編星山脚本で見たかった気もするが、贅沢は言うまい。
キャラクターも文句なし。おそらく作っている本人が望む方向ではないが、その上手さが結果的に出来のいい萌えキャラになっているのが面白い。しかも、そこに安田朗の超良質なキャラデザが入るわけである。
・『アタックNO.1』
空いた時間にアニメ版を見始めた。これがまあくっそ面白い。今は木の葉おとしが出てきたところ。
鮎原こずえ、思っていたのと結構違うキャラクターで少し驚いた。早川みどりのキャラクターが立ちまくっているので、こずえものびのびと描かれている印象がある。
早川みどり、お嬢様かつライバルということで、歴史的にこのあたりから定番になっていくわけか。その流れで考えていくと、やはり規格外だったのはお蝶夫人ということになるのかなぁ。そこから亜弓さんへと繋がっていくのだろうか。おお、気高き蝶たちよ。
・『機界戦隊ゼンカイジャー』
ここ数年のスーパー戦隊はキャラクターの把握が本当にしっかりしている。そのキャラクターをそのキャラクターとして描くというのは当たり前のことのように思えるが、実はしっかりできている作品は決して多くない。しっかり書いているのいかもしれないが、その解釈が受け手とズレている場合もある。
今回のジュランの溢れる「近所のおじさん臭」は完璧の一言。また、マジーヌの燃え上がりっぷりも実にその通り。
いやもう本当に面白いなぁ、ゼンカイジャー。
・『トロピカル~ジュ!プリキュア』
ここまでは、徹頭徹尾ローラがプリキュアになるまでの物語である。夏海まなつは、その信念によって最終的にローラに「自分はプリキュアになってもいい」と判断を下させるポジションを担っている。
重要なのは、ローラの目標に対して変化が何一つ起きていない、ということである。ローラは女王になることと、人間になる・プリキュアになるということを秤にかけたわけではない。そのうえで、ローラに人間であることとプリキュアであることの価値を認めさせることができたわけで、トロピカる部はしっかりローラの格を保ち、ローラの格によってプリキュアの格も保たれたので、ひとまずは成功である。
となると、今後の焦点はやはり足を手に入れたがゆえのデメリットを、ローラがどのように対処していくか、であろうか。ローラ流女王様道が貫けるかどうか。はてまたここに何か仕掛けが施されるのか。楽しみである。
やっぱり好きだなぁ。まぁ勿論名作傑作ではなく、部分部分はまだ光る凡作なんだけど。
この作品については色々と複雑な思い入れがある。私は元々、特に80年代か、ミリタリー色の強いリアルロボットが嫌いだったのだ(まあ好きになるまでの段階が多すぎるということでもあるので、『機甲戦記ドラグナー』なんかは割と好きなのだが)。あのいかにもな、これこそが、本当のロボットのロマンだといった感じが耐えられなかった。同様の理由で、『アーマードコア』も苦手だった。そんな私が、この80年代リアルロボット路線の流れをくむ『ガンヘッド』はたまらなく好きなのである。これはどうしたことか。ずっとツッパってきた自分自身への裏切りではないのだろうか。いや、しかし、それだけのパワーが、確かにあるのだ、『ガンヘッド』には。多分、この作品好きな人は「俺のガンヘッド」といった感じに思い入れを抱いているのではないだろうか。いやまあ作中で精一杯組み立てるシーンがあるし、流石に実物感が違うというだけではあろうが。そういう思い入れを抱かせる力が、あの野球好きなクソロボット507にはあったんだよ。あの狭苦しいコックピットは、世界最高の空間だったのだ。
・『大誘拐 RAINBOW KIDS』
喜八だねぇ。見ていて実に楽しい映画であるな。
何はともあればあちゃん最強なのである。
あと、緒形拳は本当にいい顔で笑うよねぇ。
・『地球防衛軍』
ミステリアンは勿論設定自体はシリアスなのだが、衣装含めてやることがひどいのなんの。せめて写真ぐらい盗撮じゃなくてちゃんとしたの用意しなさいと言いたくなるよね。素敵。
平田昭彦はキャラが濃すぎる。特撮限定であるが、出ているだけでもう面白い。ゴジラとゼットン倒すアイテム作った男はオーラが違うよ、オーラが。
・『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』
怪獣キラー平田昭彦と海底軍艦田崎潤に死神博士天本英世をまとめてぶっ殺した問答無用の最強“待ってたぜ”怪獣エビラ様の登場である。まぁあくまでそういうネタというだけだったのだが、意外や意外、記憶と違って割と強かったよ、エビラ。三式機龍が丸焼きにしてたら面白いのにとか言っていたが、これは能力査定見直し……というほどではないが、『FW』のイメージでついてた弱小怪獣のレッテルは剥がれたね。
ハサミで船を襲うシーンは勿論、ゴジラとの水中戦が中々に面白い。節足怪獣は素晴らしいなぁ。野生感がまるで違う。
全体的には、冒険活劇をやりたいのか怪獣映画をやりたいのか中途半端なのだが、この頃のゴジラ映画はだいたいそんな感じなので、この作品固有の問題というわけではないのよね。とりあえず、キャラはそこそこ立ってるし、面白いよ。
・なんとなく思い出すのは、幼い頃に読んでいたゴジラの解説本か何か。あれでエビラとか知ったわけだが、その中になんだかすごく不気味な怪獣がいたような気がするのよね。まあ勿論、幼いがゆえの記憶違いと認識の間違いなのだが。ただ、その間違った記憶そのものを思い出すと、これがまあ実に不気味な怪獣が当時の私の中に存在していたわけである。妙に深刻な雰囲気の中、工業地帯に巣を張り卵を産み、サイケデリックな空の下で、濁流溢れる戦場でゴジラと対峙する海洋系か昆虫系の謎の怪獣、だった気がする。多分、ヘドラと何らかのウルトラ怪獣あたりが混じっていたのだろうが、かなりヤバい感じのする怪獣だった……はずである。残念なことに記憶違い・認識違いでしかなかったのだが、あれはあれで見たかったような気もする。特に工業地帯とサイケデリックな背景は怪獣特撮における私の好み直撃である。
・『∀ガンダム』
なんかいい感じの緩さを持つアニメを摂取したいな、出来のいい萌えアニメがいいな、というわけでまたまた見ている。
『F91』『V』と出てきた富野由悠季の背景設定趣味が完全に開花しているので、実にいいよね。全編星山脚本で見たかった気もするが、贅沢は言うまい。
キャラクターも文句なし。おそらく作っている本人が望む方向ではないが、その上手さが結果的に出来のいい萌えキャラになっているのが面白い。しかも、そこに安田朗の超良質なキャラデザが入るわけである。
・『アタックNO.1』
空いた時間にアニメ版を見始めた。これがまあくっそ面白い。今は木の葉おとしが出てきたところ。
鮎原こずえ、思っていたのと結構違うキャラクターで少し驚いた。早川みどりのキャラクターが立ちまくっているので、こずえものびのびと描かれている印象がある。
早川みどり、お嬢様かつライバルということで、歴史的にこのあたりから定番になっていくわけか。その流れで考えていくと、やはり規格外だったのはお蝶夫人ということになるのかなぁ。そこから亜弓さんへと繋がっていくのだろうか。おお、気高き蝶たちよ。
・『機界戦隊ゼンカイジャー』
ここ数年のスーパー戦隊はキャラクターの把握が本当にしっかりしている。そのキャラクターをそのキャラクターとして描くというのは当たり前のことのように思えるが、実はしっかりできている作品は決して多くない。しっかり書いているのいかもしれないが、その解釈が受け手とズレている場合もある。
今回のジュランの溢れる「近所のおじさん臭」は完璧の一言。また、マジーヌの燃え上がりっぷりも実にその通り。
いやもう本当に面白いなぁ、ゼンカイジャー。
・『トロピカル~ジュ!プリキュア』
ここまでは、徹頭徹尾ローラがプリキュアになるまでの物語である。夏海まなつは、その信念によって最終的にローラに「自分はプリキュアになってもいい」と判断を下させるポジションを担っている。
重要なのは、ローラの目標に対して変化が何一つ起きていない、ということである。ローラは女王になることと、人間になる・プリキュアになるということを秤にかけたわけではない。そのうえで、ローラに人間であることとプリキュアであることの価値を認めさせることができたわけで、トロピカる部はしっかりローラの格を保ち、ローラの格によってプリキュアの格も保たれたので、ひとまずは成功である。
となると、今後の焦点はやはり足を手に入れたがゆえのデメリットを、ローラがどのように対処していくか、であろうか。ローラ流女王様道が貫けるかどうか。はてまたここに何か仕掛けが施されるのか。楽しみである。