伊東家のデスク

オタクの備忘録など

6月後半の頃について

2023-06-24 23:18:09 | 雑文
・『ひろがるスカイ!プリキュア』
 20話目。ましろはやりやすいのだろうか、基本をしっかり押さえたうえで本作の味付けが綺麗にはまっている。
 今回面白かったのは、やはりバッタモンダーの描写であろう。彼のやることは基本的に嫌がらせであるというのが中々面白い。ヒーローを倒す際に重要なのは、魂を打ち砕くことである。肉体的なダメージなど大した問題ではない。ヒーローの核は魂だからだ。だからこそ、嫌がらせは小物らしくありつつも、精神攻撃に特化している分、実際にはヒーローへの攻撃として適しているのである。魂を失ったヒーローは、たとえ宇宙全てを小指でパーンできちゃう力があっても、アリに噛まれただけで終わりなのだ。物語として死ぬのだから。無論、バッタモンダーはあまり深刻にならない程度にはなっているが。このあたりの描写運び、どう仕上げるのだろうか興味深い。

・『王様戦隊キングオージャー』
 16話目。全体的に関係性をしっかり描く傾向があるけど、ゴッカンの描写は特にノリノリだなと思う。
 リタの過去と王位に秘められた思いをを描きつつ、それがしっかりモルフォーニャにも繋がっていくのが実に綺麗。
 アクション面、本作は本当に進化しているなぁと思う。前二作も素晴らしかったが、本作は明確な進化を直に感じ取れるよ。

・『がんばれ!!ロボコン』
 『ロボット8ちゃん』を見終わったので。さんざん比較しちゃったから、やはりこっちも改めて見ておかねば嘘になるからね。
 ガンツ先生の面白さがバランスをとっている。彼が最後にしっかり評価してくれるからスッキリ見終われるのだ。

・『幽遊白書』
 暗黒武術会終了、魔界の扉編へ。
 幻海師範はいいキャラだよなぁ。

・『HAPPY☆LESSON』
 OVA版から始まり、TV版へ移っていく予定。
 当時の雰囲気を特に色濃く持つ作品の一つなので、00年代再評価の上で避けては通れないのである。

・『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』
 見てきた。これは是非とも映画館でアニメーションの素晴らしさを全身で体感してほしい。
 ミゲルはこれはやっぱり二重の意味でそういうことだよねこれ。

・『何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!?』10巻
 ここで川中島に話を持っていくかー。
 いやはや、ドリームマッチも盛り沢山で面白い。

・『大巨蟲列島』10巻
 正直な話、『山脈』の方にケラを持っていったのは厳しかったんじゃないかなぁと思ったり。こっちに欲しかった。まあ、まで面白い虫の候補はいっぱいなのだが。

・『ふらいんぐうぃっち』12巻
 チベットのエピソードものんびり壮大で美しいなぁ。相変わらず空気感がいい。

・『北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝』4巻
 パワーダウンを感じる。やはりアミバ編は元から無理がありすぎるので、この作品のネタとは微妙に相性が悪い気がする。いやまあそれでも笑えるんだけどね。

・祝!『スーパーマリオRPG』リメイク!
 これは絶対に欲しい。

雨が降る頃について

2023-06-17 23:47:27 | 雑文
・『ひろがるスカイ!プリキュア』
 19話目。プリキュアとしてはいつも通りになっているが、「ひろプリ」としてはいまひとつうまくいっていない、というより、どうすればいいか分からないので試行錯誤をしているのが分かりやすくなっている。
 いざプリキュアに覚醒し、本格的に物語に参加したはずの聖あげはなのだが、これがどうにもうまくいっていない。新成人という年上としての立場を強調しているのは分かるが、やはりプリキュアに対するスタンスが他の三人と違って統一感に欠けるのがきつい。ここをフォローするためにも、あげはは早めにスカイランドに連れて行った方がいいのではないだろうか。キュアバタフライでいることの意味をより強くするためには、物語の根幹に早めに首を突っ込んでおくべきであろう。そこから夢が身近な立場からドラマを広げることができそうだが、さて。

・『王様戦隊キングオージャー』
 15話目。話の長くなりがちなジェラミーへの対処として話を合わせないは少しひどいのではないか。まあ手っ取り早くていいが。
 カグラギに関しては、もう佳久創の存在感が凄まじすぎるな。これはこういうのでいいのではないか。
 バグナラク側の強化に期待したいが、はたして。

・『ロボット8ちゃん』
 ところどころに人情もののノリがあって、そこは微笑ましく思いつつも、「ロボコン」からはやっぱり脱皮しきれないなぁと思ったり。「8ちゃん」が悪いとかじゃなくて、「ロボコン」が強すぎるのだな。

・『かたゆでマック』
 全巻回収完了。これは紙媒体で読みたい。
 マック大好きなんだよ。読んで最初の感想が「こういうシティーハンターが読みたかった!」だった気がする。
 不思議なことに、マックの声が勝手に子安武人で再生される。これがなぜかどうしてか、とても自然に。カセットか何かでやっていた、というわけでもなさそうだし。このしっくり感は何なんだろう。脳内キャストがカチッとはまった時のそれとは少し感覚が違う。


いよいよ夏が近い頃について

2023-06-09 21:40:20 | 雑文
・『ひろがるスカイ!プリキュア』
 18話目。ボウリングで何本かピンを倒したけど、暴投で隣のレーンでそれをやっちゃったという印象。これはダメだと思う。
 聖あげはの覚醒がよく分からない。「ひろプリ」におけるプリキュアの覚醒はここまでで一貫して「己に使命を課す」で通してきたわけだ。ヒーローが必要とされるとき、その使命を自分に課し、そして立ち向かう。これが「ひろプリ」におけるヒロイズムの核なのだ。当然、キュアバタフライへの変身もこれがトリガーとなる、私はそう読んでいた。ところが、聖あげはは全く別の論理でもって覚醒してしまう。
 外野じゃない、最強の保育士として、大切なものを守るために立ち上がること自体は別にいいのだ。戦士覚醒の条件として十分だろう。ところが、ここにソラ・ハレワタールを筆頭に貫かれてきたヒロイズムは存在しない。あの場で必要だったのはプリキュアというヒーローの力ではない。純然たる保育士の力である。園児を救ってみせることこそが本質だったわけで、それを行うには、「ひろプリ」的プリキュアである必要がないのだ。ここでプリキュアになるには「ひろプリ」とは違う論理が必要なのであり、実際にあげはは「ヒーローの出番」でもなんでもない、保育士の延長線上という形で異質な覚醒を果たした。ひとりだけ番組が違うのである。
 今回の覚醒を「ひろプリ」的にするには、保育士とプリキュアをハッキリ直線状に結ぶ必要があった。それがほとんどなされなかったため、どうにも印象がよろしくない。こうなってしまったからには、キュアバタフライの扱いはよく注意を払って、少し立ち位置の違うプリキュアとして成立させていくか、もう一段階覚醒させるしかないのではないか。プリキュアシリーズ、大抵はどこかで緩むとそれを最後まで引きずってしまいがちなのだが、さて。

・『王様戦隊キングオージャー』
 14話。ジェラミー・ブラシエリがもう少しちゃんと話せば起きない諍いが続くのはストレスなので、このへんで舵取りするのはまぁ当然か。
 どうでもいい話だが、リタがオージャカリバーを地面にカーンとやるやつで剣の破損を気にする声をたまに聞くが、その程度で壊れる武器ならバグナラクに瞬殺されるだけであろう。伝説の武器はしっかりリスペクトせねば。

・『幽☆遊☆白書』
 アニメ版をまた見始めた。若林作画を堪能できる素晴らしいアニメなのであるよ。
 メイン四人だと桑原がずっと好きだったんだよなぁ。千葉繁の声がついてより面白い奴になったと思う。
 元々幽助は童顔で可愛いのだが、アニメだとよりその印象が強いかな。

・『クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険』
 ちょっと話題になっていたのでまた見ようかなと思ったが、脳内でほぼ再生できたのでまあいいやとなった。
 序盤はホラーとして王道な作りであり、中盤は若干シリアス入ったアクション活劇、そして終盤怒涛のギャグと大変バランスが良い。いい映画である。本郷クレしんの最高傑作でいいんじゃないかな。一番好きなのは「やめなさい。子供の前でみっともない」「そうだぞ」「お前はどっちの味方だよ」のあたり。一番臼井っぽいやりとりである。

・『聖刻1092』
 ソノラマ文庫版。今のところ2巻まで。
 これは読んでいなかった。『ワースブレイド』触れてなかったしね。
 時代を感じるいい作品である。こういうの好きだから、古本屋でソノラマ文庫集めるのやめられなかったんだよなぁ。
 主人公が僧ということで、しっかり棍で戦ってくれるのが嬉しい。三節棍とか棒術好きなんだよ。『少林寺』でリー・リンチェイたちがブンブン振り回すのめちゃくちゃカッコよかったんだよ。

・ゲームのシリーズものにおける、正史問題は昔も今も変わらんなぁと思い、時折憂鬱になる。正史問題で損を見たキャラもいれば、そもそも問題の中に組み込まれた段階でキャラの展開が終わってしまうキャラもいるからね。『パワプロクンポケット』ぐらい容赦なく決めてかかればむしろ清々しいのだが。もっとも、そのせいで寺岡薫はとんでもない運命の中に叩き込まれたわけだが。でもそれがいい。

蒸し暑い頃について

2023-06-03 19:08:19 | 雑文
・『ひろがるスカイ!プリキュア』
 17話目。転んだましろに対する反応に、ソラのキャラクターが面白い形で出ているなぁと思う。
 全体的にはヒーローものとしてのひろプリとしてあまり語るところはない。よくある普通のいい話テイストである。
 ソラのましろに対する依存染みた思い入れが気がかりではあるが、それより先に次回のキュアバタフライ登場か。
 ちょっと予想外である。あげはの覚醒は前後編になるだろうなと踏んでいたのだが、次回でいきなり変身か。なんらかの挫折があるのではという最初の読みは完全にはずれたように思えるが、あとはバッタモンダー絡みか。現状、変身するうえでのドラマ性がだいぶ弱いと思うので、何か一手打ってもらいたい。

・『王様戦隊キングオージャー』
 流石にジェラミーを絡ませる難しさをそのままにしておくわけはなかったか。
 ジェラミーが語り足りていないせいで厄介になっているというあたりは少し弱い気がするが、一発目に総長を持ってきたのはなるほど。

・『ロボット8ちゃん』
 何かで、人間はまあるいものに対して安らぎを抱きやすく、愛着がわきやすいと見た気がする。ただ、8ちゃんに対する親しみやすさはそれ以上に、やはり『ロボコン』の存在があるからだろうな。私の場合それに加えて『カブタック』と『ロボタック』の存在も大きいか。
 なんとなく、8ちゃんがしんみり街を歩いていたりするのが好き。ああ、こういう世界なんだ…という感覚がすごく強いのだ。
 今更言うことでもないのだろうが、バラバラマンの存在がいい味付けになっている。

・最近はしょちゅう『遊戯王マスターデュエル』でヴェンデットのストーリーを見て泣いている気がする。
 あまりにもダークヒーローとしてまとまりすぎている。最後の最後、結果的に助けたというだけの人々の、その優しさによってセイヴァーになっているあたり完璧。デイブレイクの際に、誰とも知れぬその英雄に、届くかどうかも分からない一輪の花を送ろうとする無垢な少女や、帽子を取って神に祈るように目をつむる警察官や、腕に抱く我が子の「彼はどうなったの?」という問いに涙を流す親や、落ちぶれて何年も言っていなかった「ありがとう」を朝日に向けて自然と呟いてしまったアル中とかの姿が見える、見えるぞ。