Dino Saluzzi "Cite de la Musique" ECM, 1997.
アルゼンチン出身のバンドネオン奏者のリーダー作で、ベースとアコースティック・ギターとのトリオ編成による録音。ベースは晩年のBill Evans Trioに所属したMarc Johnson、ギターは息子のJose Saluzzi。本人は1935年の生まれで、このアルバムが録音された1996年時点ですでに還暦を超えている。内容はとても渋い。
アルゼンチン出身でバンドネオンによる演奏と言えばタンゴが思い浮かぶ。だが、そこはピアソラ以降の音楽家らしく、二拍子でずんずん迫るタンゴ的瞬間は少なく、リズムに緩急をつけたクラシカルな演奏となっている。多少センチメンタルな部分があるものの、基本は激しさの伴わない静謐な楽曲。曲はバンドネオンとギターがソロと伴奏を入れ替わる形で進行してゆく。この二つの背後に深い生ベースの音を加えることによって奥行きを作っている。
地味だがしみじみくる音楽。馬鹿騒ぎのあとにとても良い。
アルゼンチン出身のバンドネオン奏者のリーダー作で、ベースとアコースティック・ギターとのトリオ編成による録音。ベースは晩年のBill Evans Trioに所属したMarc Johnson、ギターは息子のJose Saluzzi。本人は1935年の生まれで、このアルバムが録音された1996年時点ですでに還暦を超えている。内容はとても渋い。
アルゼンチン出身でバンドネオンによる演奏と言えばタンゴが思い浮かぶ。だが、そこはピアソラ以降の音楽家らしく、二拍子でずんずん迫るタンゴ的瞬間は少なく、リズムに緩急をつけたクラシカルな演奏となっている。多少センチメンタルな部分があるものの、基本は激しさの伴わない静謐な楽曲。曲はバンドネオンとギターがソロと伴奏を入れ替わる形で進行してゆく。この二つの背後に深い生ベースの音を加えることによって奥行きを作っている。
地味だがしみじみくる音楽。馬鹿騒ぎのあとにとても良い。