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マスターテープが延びているままCD化された?

2014-10-03 23:04:23 | 音盤ノート
Various Artists "Our Brilliant Careers : Cherry Red Rarities 1981-1983" Cherry Red, 2003.

  英国インディーズレーベルCherry Redの初期トラック集。ポストパンク期から、ネオアコまたはラウンジ系がレーベルカラーとなる過渡期の作品を扱っている。収録は、5 or 6, Ben Watt, The Reflections, The Nightingales, Everything But The Girl, Joe Crow, The Monochrome Set, Tracy Thorn, Fantastic Somethingの、7inchまたは12inchで発表されたLP未収録曲とのこと。2014年現在も収録曲それぞれがレアのままの状態かは未確認である。

  マイナーバンドの数々は消えてゆくのがさもありなんというレベルだが、Everything But The Girl関連のミュージシャンのスタイルはすでに確立されており、さすがに一頭地抜けている。問題はFantastic Somethingの'If She Doesn't Smile'である。彼らのアルバムに未収録であるこの曲を聴くためにこのCDを購入したのだが、聴いている途中で速度が落ちて気持ち悪くなる。どうやらマスターテープが劣化して延びてしまっているのを、そのままCDにしてしまったようなのだ。The Monochrome Setの曲もまた途中でかなり大幅に速度が変わるのだが、はじめて聴いたのでそういう曲だと思った。だが、もしやこれもテープが延びているのだろうか?貴重な音源なのにこの作りは残念である。

  Cherry Redは再発に熱心なわりにはリマスタリングをしない。たぶんその種の技術がないのだろう。それとも、これはマスターではなくこのアルバムだけの問題なのだろうか。'If She Doesn't Smile'は他のコンピレーションにも収録されているようなので、そちらのほうは速度が落ちたりしないか気になるところである。
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