Charlie Haden "The Ballad of The Fallen" ECM, 1983.
ビッグバンド・ジャズ。Haden主催のLiberation Music Orchestraによる第二作。1969年録音のImpluse!作よりフリー度は低めで、おどろおどろしい印象はなくなり、まとまったアンサンブルを聴かせる。演奏中に他人の演奏を挿入するという実験──当時はレコードを使ったらしい──も無くなり、前作よりもインパクトや破壊力はかなり後退した。
一方で、この二作目は枯れ枯れの哀愁のメロディをひたすら聴かせるというコンセプトで、最初から最後まで聴き手を沈痛な気持ちにさせる美しい作品となっている。特にHadenによるオリジナル曲が素晴らしく、じっくりと聴かせるtrack 7 "Silence"とスペイン風のtrack 9 "La Pasionaria"がハイライト。メンバーにはDon Cherry、Dewey Redmanほか管楽器で8人参加しているが、あまり目立つソロは無く、Carla Bleyの抒情的なピアノがもっとも印象に残る。
LMOはこのアルバム以降3作録音しているが、いずれもソロよりアンサンブル重視の同路線である。
ビッグバンド・ジャズ。Haden主催のLiberation Music Orchestraによる第二作。1969年録音のImpluse!作よりフリー度は低めで、おどろおどろしい印象はなくなり、まとまったアンサンブルを聴かせる。演奏中に他人の演奏を挿入するという実験──当時はレコードを使ったらしい──も無くなり、前作よりもインパクトや破壊力はかなり後退した。
一方で、この二作目は枯れ枯れの哀愁のメロディをひたすら聴かせるというコンセプトで、最初から最後まで聴き手を沈痛な気持ちにさせる美しい作品となっている。特にHadenによるオリジナル曲が素晴らしく、じっくりと聴かせるtrack 7 "Silence"とスペイン風のtrack 9 "La Pasionaria"がハイライト。メンバーにはDon Cherry、Dewey Redmanほか管楽器で8人参加しているが、あまり目立つソロは無く、Carla Bleyの抒情的なピアノがもっとも印象に残る。
LMOはこのアルバム以降3作録音しているが、いずれもソロよりアンサンブル重視の同路線である。