大垣市の 親切ていねいな ふすまと内装工事のお店 【創業80余年 林文香堂】 三代目店主の前向きな日記 

明るく朗らかに、人に親切に、素直に、謙虚に、感謝して の五つの基本を胸に、日々の小さなよろこびを綴ります。

太鼓張り障子を張替え

2023年12月17日 | ふすま・表具
8年前に当社で新規施工した太鼓張り障子の張替え依頼をいただきました。
太鼓張りというのは上下左右の框もすべて紙で張りぐるみをする特殊な技法です。
巾も高さも大きな障子だったため、巾900の障子紙をヨコ張りで三段張りしました。
紙の継ぎ目は組子の上(組子の上が糊しろ)にくるように裁断しました。

作業風景


施工後


太鼓張り障子は「敢えて」そうすることで隣り合う部屋の明かりが障子紙越しにやわらかく入ること、
完全に空間を区切ってしまわないやさしい間仕切であること、
組子のシルエットがわかる和のデザイン性がそこにあること、などある意味ぜいたくな室内建具です。

破れやすいとか汚れやすいとか、そういうお話をしてしまうと価値がなくなってしまいます。
室内建具に限らず、家の中のものは丁寧に扱い経年で悪くなってきたら直してまた使う
そんな暮らしかたが良いのではないでしょうか。


コメント
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