大垣市の 親切ていねいな ふすまと内装工事のお店 【創業80余年 林文香堂】 三代目店主の前向きな日記 

明るく朗らかに、人に親切に、素直に、謙虚に、感謝して の五つの基本を胸に、日々の小さなよろこびを綴ります。

合板パネルにユポを貼る(3)

2022年01月11日 | 内装工事
昨年末。ウォールボンド工業の営業宮河さんがみぞれ降る悪天候の中、自社内での試験貼り結果を携えて来店された。
接着剤「EV-30」とエチレン酢ビボンド「390クリーン」の配合をどうするか、などを協議した。
それらを踏まえ、当方においてもさらに試験貼りによる再検討を行なうこととした。

年明け最初の仕事は試験貼りとなった。
300×600の合板パネルを2枚作り、2度の試験貼りを行なった。
ポイントは接着剤の配合比率と塗布量だ。



試験貼りの結果、本番に向けて変更した点は
・配合比率は当初の接着剤5:ボンド5から接着剤3:ボンド7に変更
・塗布量は、砂骨ローラーでは塗布量が多すぎる = ユポが極めて薄いため小さな凸状の「糊だまり」が表面に出る
  ⇒ 毛の短い一般ローラーに変更 薄く均一に塗る
・30mm曲げ込み部がユポの特性で曲げても戻る(ハネる) ⇒ 曲げ込み部はボンド100%を塗布する

試験貼りの翌日、本番に臨んだ。
前日に下地処理済みのパネルを平に置き、ユポ印刷シートを置いて曲げ込み部にしるしを付けて、
塩ビ床シート貼りと同様に半分に大きくたたみ、半分ずつ接着剤をローラー塗り、タオルを巻いた樹脂スキージで撫でつけ、
曲げ込み部の四方にボンドを刷毛塗り、カドをきめながら圧着、コーナーに切り込みを入れて折り込む





ベテラン職人のよっちゃんと私、二人がかりで頑張った。
冬場のこの時期は低温により樹脂系の材料は硬くなり接着剤のちからも低下する。
ナマボン(ボンド100%)でもユポがハネた。ドライヤーでユルく温風を当てながら圧着した。これに苦戦した。

結果はご覧の通り。うまくいきました。パネル同士のジョイント部分も柄がピタリと合いました。



もしかすると、このパネルは来年以降も年月日部分のみ上からペタリンコすることで使い回しされるかもしれません。
であるならば初回製作のこのパネルはきちんと作っておかなくては。
イベントなどの一回こっきりで廃棄されるものと訳が違う。そう考えて臨んみました。
今年の安井小学校卒業式に、卒業生たちがインスタ映えする思い出の一枚を残してくれたら、と思います。

たいへん前向きに協力してくださったウォールボンド工業の宮河さん、どうもありがとうございました!
心から感謝申し上げます!


コメント
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