窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

第48回YMSを開催しました

2014年07月10日 | YMS情報


  こちら横浜も明日には台風8号の接近が予報されております。皆様、十分ご注意ください。

  7月10日、mass×mass関内フューチャーセンターにて、第48回YMS(ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)を開催しました。

  今回のテーマは、「一緒に考えてみませんか、日本の食と未来について」。新横浜にあるフレンチレストラン、HANZOYAのオーナーシェフ、加藤英二さんに講師としておいでいただきました。

  加藤さんは、東日本大震災以降、被災地に足を運び、支援活動を現在も続けておられます。初めにそのスライドを拝見しましたが、無表情になってしまった方が泣きながら笑顔を取り戻したお話、荒れた子供が人と触れ合うことによって穏やかになったお話、「震災以降、様々な人が被災地を訪れ、良いことも悪いことも色々あった。けれども、そうしたすべての人たちとの交流があったからこそ、生きていける」といった被災者の方の言葉が印象的でした。



  さて、本題である「日本の食と未来について」。私たちが考えている食の安全・安心というものが、実は非常に曖昧な物であること、生産・流通・消費という過程におけるそれぞれの問題についてお話しいただきました。

  お話の中で一貫していた問題は、「価格は本当に私たちが求めている価値を反映しているのか」ということになるのではないかと思います。言い換えれば、近年ますます進行している市場偏重の考え方が、私たちの生活の至る所に様々な問題を引き起こすのみならず、現在の市場による淘汰が、将来世代に残さなければならない伝統文化や知恵をも破壊してしまうということです。



  経済学がいうように、私たち消費者は本当に合理的な選択をしているのでしょうか?私たちはもっと市場ができることとできないことを見極め、その上で本当に大切にしているもの、守っていかなければならないものを守るためにはどうしたらよいのかを考えなければならないと感じました。それが加藤さんの掲げられたテーマ、「一緒に考えてみませんか」ということなのだと思います。



  YMSの参加者には農業従事者、卸業者、小売業者の方もいらっしゃいましたので、放課後はいつにも増して熱い議論が交わされたと思います。

  次回8月は納涼会ではなく、通常のセミナーとなります。20日開催の予定です。

過去のYMS活動レポートはこちら

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

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