窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

第42回YMSを開催しました

2014年01月16日 | YMS情報


  1月15日、mass×mass関内フューチャーセンターにて、第42回YMS(ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)を開催いたしました。

  4年目に入ったYMSは、これまでのべ650名(懇親会を除く)の皆さんにご参加いただきました。今年も幅広い分野から興味深い講座を多数ご用意しておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。



  さて、2014年最初となる今回は、株式会社ソラーレ代表、NPO法人ファザーリング・ジャパン理事の東浩司氏にお越しいただき、「父親育児×ビジネス~イクメンは少子化ニッポンを救うヒーロー」と題してお話しいただきました。

  読んで字の如く、父親が育児に積極的にかかることによる、本人・家族・企業・社会の効用についてのお話だったのですが、まず最初にアイスブレイクとして、二人組になって「この二週間で嬉しかったこと、楽しかったこと、ラッキーだったこと」について話し合いました。人は楽しいことや嬉しいことを想像すると、脳の海馬という部分が活性化し記憶力が高まるのだそうですが、それだけでなく自分を無理なくプラス思考の状態に保つのにも役立つのだそうです。

  このことは育児にも重要な関係があります。つまり、子供は親の言動をみて育つので、「嬉しい、楽しい、幸せ、大好き」が口癖の親の元で育つ子供は生きることに対する肯定感を高めやすいというのです。



  少子化の問題についてや、父親が子育てに積極的にかかわることの社会的効用については一般的にも論じられていることなので、ここでは割愛します。先生のお話の中で印象に残ったのは「育児には人材育成の原点がある」ということです。つまり、子育てによって育てられるのは子供だけでなく親も成長するということです。確かに、生まれたばかりの赤ちゃんとかかわっていると、大人が忘れてしまった人間本来の感受性、洞察力を感じ、人間の持つ可能性に感嘆せずにはいられません。そんな過去の記憶がよみがえり、確かにその通りだと思いました。

  また人は「思い通りにならないこと」に直面した時に成長するのだそうで、そういう意味でも子育ては父親・母親を問わず親子共に成長する一大プロジェクトだと言えます。先生の言葉を借りれば、「育児休業」ではなく「育児修行」なのだと。また、企業の効用の視点から見れば、現在でも育児にかかわる率が圧倒的に低い父親が育児にかかわることは、父親の視野を広げ、社員の成長や勤労意欲を促進したり、商品開発に好影響を与える可能性があるそうです。また、従来母親に対して開拓されてきた子供用品市場や家電市場に父親が加わることで新たな消費市場拡大の可能性も生まれます。

  経済が長期にわたって停滞したことで、「プロジェクトX」の時代に会ったような希望やワクワクする機会が仕事から減っています。その希望やワクワクが育児にはあるのです。



  僕自身は今まであまり育児について深く考えたことがなかったので、今回のお話は新鮮であり、また物事を多面的にとらえることの楽しさを味わうこともできました。

  次回、第43回YMSは2月12日(水)開催です。

新しいパパの教科書
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学研教育出版


繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

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