窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

第45回YMSを開催しました

2014年04月11日 | YMS情報


  4月を迎え春らしい暖かさが続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。昼夜の寒暖差が激しいので体調など崩されぬよう、ご注意ください。

  さて、去る4月9日、mass×mass関内フューチャーセンターにて、第45回YMS(ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)を開催いたしました。

  今回の講師は元㈱ダイヤモンド社代表取締役社長、協同組合ワイズ総研代表理事の岩佐豊さんに「これからの10年企業が勝ち残る条件」と題してご講演いただきました。



  長年の取材経験から生まれた「つぶれない会社はない」、「生き残るものに身を寄せる」という考えのもと、ダイヤモンド社の社長就任中の経験から導かれる中小企業生き残りの条件とは。今回はYMS初の試みとして、17:30~20:30という3時間拡大版で開催しました。

  はなはだ簡単ではありますが、要旨を掲載させていただきます。

1.売上を伸ばす
 
利益はもちろん大事だが、やはり売上は社員のモチベーションアップにつながる。

2.「何をやっているか」ではなく「いかに強い会社を作るか」

 2.1 時代の流れに沿った強さを目指す
 2.2 向こう10年の変化を読む(記者の性分から、人から話を聞き法則を探る)

【経済の温度を読むシンプルな指標】

1.名目GDP増加率と株価指数上昇率の比較(GDP増加率<株価指数上昇率となっているか)

*日本の場合
2008年~:GDP増加率>株価指数上昇率

GDP増加率>株価指数上昇率の時期は今後も続く。この厳しい時代を生き抜くために何をすべきか?

2.人口ピラミッド(ほぼ予測可能な唯一の指標)

人口の多い世代が経済を引き上げるエンジンとなる。

【経済を牽引するのは個人消費】

結局のところ、一国の経済は個人消費(日本は約60%)で決まる。したがって、個人消費を支える年齢(20代~40代)の人口がどれだけいるかが重要。

【資本の変遷】

資本は経済成長の過程で、商業資本中心→工業資本中心→金融資本とシフトする。金融資本社会とは、サービスでなければお金にならない時代であるということを意味する。

上記のように、経済の前提条件が変わった時、それに適応できているかどうかがカギなのであり、不況だから売上が伸びないのではない。



【これからの時代を生き抜くために必要なこと】

1.中流階級が減る

GDP増加率>株価指数上昇率の時期が続くということは、所得の二極分化が進行するということである。

このような所得構成においては、一億総中流時代のように、低利益率でも売上面積でカバーするという戦略は機能しない。

2.利益率を確保する

先行利益がより重要になる。そのためにはターゲットやセグメントをより絞り込まなければならない。

3.売る力

「良い物を作る」は前提であり、それだけでは利益は出ない。日本の中小企業の多くは依然として工業資本中心の製造>販売構造になっている。

4.価格下落

価格は下落することを前提とした方が良い。ゆえに、価格下落にいかに左右されない強みを確立するかがカギとなる。



  3時間でもまだ足りないお話は、例によって延長戦へと突入。22時頃まで大いに盛り上がりました。

  次回、第46回YMSは5月14日開催の予定です。

過去のYMS活動レポートはこちら

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

よろしければクリックおねがいします!

人気ブログランキングへ

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日本プロ野球2014 横浜vs巨... | トップ | 日本プロ野球2014 横浜vs広... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

YMS情報」カテゴリの最新記事