Bones - 4X07 - The He in the She
海で釣りをしていた2人が温暖化の話をしながら、遺体を見つける。
スイーツの面談室ではブースとブレナン、スイーツがにらみ合いを続けていた。そこへやっと電話だ。
ブースの使っている時間潰しのおもちゃ
殺人だと、面談中は携帯を切ってくれというスイーツの言葉など無視してさっさと2人は飛びだした。
じゃ、面談は次ということで…スイーツの独り言が残る。
ナイジェルマリーをサローヤンは現場に連れて来ていた。
常勤の学者が見つかるまで優秀な院生に頼むことにしたという。
ブレナンは早速、自分が優秀だと思ってるの?とナイジェルマリーに聞く。はいとナイジェルマリーは答える。
ブースは長い名前だなという。ビンセントです。ビンスでもビニ―でもなんでも、元彼女は「愉快なビーノ」と呼んでいたと早速始まる。
サローヤンは自称ピッピーの2人が今朝見つけたという。
遺体は上半身しかない。骨盤がないから、男女どちらとも判らない。サローヤンは水着からすると女性ねという。サローヤンは魚に食べられているけど週2~3週だという。
豊胸パックを使っている。ブースは製造番号から身元が判ると喜んだ。
下半身は切断されている。つまり殺人で間違いがない。ブレナンが指が潰れているという、
サメかとブースがいうが、犯罪被害者よという。サローヤンは微粒子を調べさせることにし、ブレナンは下半身を見つけなければならない。
ラボでナイジェルマリーは所見をサローヤンから聞かれる。目玉がないという。穴が削られている。その理由は整形手術だろう。
背骨はかなり致命的な傷だという。そして頭蓋骨の外傷はそうでもない。指が擦れたのは岩のせいかもしれないという。
ホッジンズは死亡場所は発見場所から10キロ以内という。
ナイジェルマリーはリーズ大では第1級学士号を持っている。記憶力もいいというが、サローヤンからは良すぎて話が脱線するのね。確かにトリビアというか、余計な話が多い。
豊胸の製造番号から被害者はパトリシア・マドラマ―、メイラー島在住だった。
ブースとブレナンは車の中でその身元を見ながら、3週間前、泳ぎに出て戻らなかったと話していた。
メイラー島をブースは変人の島だという。ブレナンは整形までしたのに、なんで変人の島へ?と聞く。ブースはパトリシアの素性を調べたが、免許もカードもないという。5年以上前の記録がまるでないという。証人保護課とブレナンは聞くが、連邦保安官は否定しているという。
島に着いた2人はなにもない所だという。なにもないと思うのは表面上かもしれないとブースはいう。
被害者の家に行く。本棚を見ると宗教の本がある。カトリック的だとブレナンはいう。競技も哲学の本も幅がある。プロテスタントねとブレナンはいう。
ブースは写真を見つけ、彼女はコミュニティー教会の牧師だという。そしてテーブルには教義の用意をしていた。
ブースとしては牧師が、豊胸に整形?虚栄は捨てなきゃダメだということになる。
教皇だって高級ロープで王座に座るじゃないとブレナンはいう。
それも虚栄か?とブースにはなる。
この2人に宗教の話をさせたらダメだろうな。
ブースが留守番電話のボタンを押すとJRと名乗る男から、どうしても会いたいとメッセージが入っていた。彼は彼女をパティと呼んでいた。そのとき、ブースの電話に下半身が13キロ先で見つかったと来た。
ラボに下半身は届いたが、サローヤンは例の上半身の下半身かは不明だという。
しかしナイジェルマリーは同一人物だという。そして男女性別はどっちと思うというサローヤンの質問に、迷いなく「男性」と答えるが、サローヤンは「そして女性」と答える。
スイーツはトランスジェンダーだという。性別適合手術を受けているなら「トランスセクシャル」という。
ブレナンは、ブースが方法は?と聞いたばかりに手術方法を教えてくれたが、それは男の性を受け入れてる者からすれば余計な話だ。スイーツは彼らが神が間違えた身体を与えて生まれてきたと思っていると言った。手術は誤りを治すことでしかない。
ブースは牧師が神の誤りを受け入れたことの方がショックらしい。でもこれで5年以上前の記録が何もない説明はついた。ブースは、スイーツに考えを聞かれ、神は試練を与える。それを乗り越えることが神の意志という考えだ。「トランス」という言葉には「越える」という意味がある。宗教的な言葉だとスイーツは言った。
ブースはもし過激な根本主義者が、彼の(彼女の)ことを知ったら?とスイーツに聞くと「殺すかも」と答えた。
そして留守番電話に熱烈なラブコールがあったことをいい、もし彼女が寝ている男性にこのことを話したら、殺意を抱くかもしれないと言った。
ブレナンは男性の社会的地位は外見の男らしさに左右されるという。
ブースは単純に留守電の男は知らないさという。
スイーツは更に女性になる前にことで殺されたとしたら?という視点を与えた。ブースは男性だった頃の素性は今探させている最中だという。
ブレナンは自分は天才だけど、混乱しているという。ブースが「彼」「彼女」で混乱するのは、当たり前だ。
信者は海辺に集まり牧師を送る挨拶をしていた。そこへブースとブレナンが来る。
彼女が苦しまず天に召されたことを祈りましょうと信者は手を繋いだ。
ブースは祈りが終わったあと、会計担当のウエイドに声をかけた。
助手を務めていたのは車いすのチャックだという。
彼女がいなくなれば教会の存続は難しいとウエイドは答えた。
チャックがウエイドによって呼ばれたが、彼女は溺死だとチャックは言う。ブレナンは不明だと訂正する。濃霧の朝に沖へ出てヨットが軍艦のプロペラに真っ二つにされたんだという。
しかしブレナンは切断原因も不明だと言い返す。チャックは判ったことはと聞いたが、ブースは判らないから話を聞きに来たという。信者の中には重罪人もいる。元ヤク中とか、嘘、虚栄、怠惰、強欲、積み深き者たちの集まりだという。そしてチャック自身も元麻薬中毒だという。逮捕するかとブースに聞く。
俺は神によって罪を許された。みんな過去に罪は冒している。あんたはどうだ?と聞き、その場を去った。ブースはメンバーにJPという人はいるかと聞いた。聞かれたウエイドは黙って海を見ている男を指差した。
JPは事情聴取で呼ばれた。
マジックミラーの向こう側でアンジェラが資料を見ている。彼女は泳ぎは得意だった。そして写真から面白いことが判ったという。JPは彼女が毎日泳いでいることは知っていたという。
アンジェラはパトリシアはみんなと一線を引いているという。
ブースはいつから教会に?とJPに聞く。半年ほど前だという。
アンジェラは新入りってことねと言う。
何故、入った?とブースが聞くと、彼はアルコール依存症で、刑務所にも入った。暴行で2年近くの刑だ。出所後妻とやり直したかったが、
奥さんと上手くは言ってないみたいと写真を見ながらアンジェラがいう。
JPは妻の信頼を取り戻すのに時間がかかる。信仰の相違もあったという。ブースは彼の留守電のメッセージを再生して聞かせるが、変な勘ぐりをしないでくれという。
アンジェラは最後の写真を見て、男性だとJPは知っていたという。
ブースは耳に送受信のできる装置を入れて、マジックミラーの中と外で話しているが、混乱してきて、彼女が男だと知ってどう思ったとそのままぶつける。
そんな言い方はよせとJPはいう。
自尊心と信仰が傷ついただろう。でなきゃ、ムショであっちに目覚めたのかとブースは言葉を投げつける。
アンジェラは怒らせて本音を引き出そうという作戦ねと理解した。
しかしJPは彼女を愛したのは事実だ。しかし過去は関係ないという。過去の名前も知らないという。
そして神も御存じだった、彼女は女性だったという。
アンジェラも写真を見て、自分もそう思うと言った。JPとよりより沿った彼女はまさしく女だった。
骨を見ながら、ブレナン、サローヤン、ナイジェルマリーは話していた。ホルモン療法をしていた。ナイジェルマリーは他に色々成分の名前を上げられ、彼女は健康マニアだったと答えた。
サローヤンは3種類のワクチンを検出したという。黄熱、A型B型肝炎だ。アジア旅行に必要なものだ。
ナイジェルマリーは米国の旅券を持つ割合は20%だという。一見余計な話だが、彼…彼女が手術をしたのなら、持っていた、タイなどで行った可能性を示唆した。
これにはサローヤン、ブレナン共に上出来だとしか言いようがない。
ナイジェルマリーはホッジンズに質問したいと休憩場で言った。断ってもいいかとホッジンズは言うが、勝手に話し始める。
つまり彼の前任者だ。
殺人鬼に加担したとホッジンズは直球過ぎる返事をした。
アンジェラはナイジェルマリーに見せたいものがあると声をかけた。その場に座り、FBIは以前の彼女に名前をつけることもできない。アンジェラは、女性の時の顔と男性の時の顔を描いてみたという。
男性の顔にひげを付け加えると…ホッジンズもナイジェルマリーもピンと来た。
悪魔よ、いでよ…か。
その悪魔よ、いでよの男はテレビで華やかに教義を説いていた。
6年前に失踪したパトリックだった。
ベトナムかタイで行方不明になったらしい。
ツアー中にだ。信者は携挙(けいきょ)で天に昇ったと信じている。
そのまま、彼は女性になり、チュサピーク湾岸に現れ生活を始めた。
女性に鳴る前、パトリックには妻と息子がいた。
妻はタイ警察パトリックは殺されたと考えているという。
ブレナンはタイでの手術費用は2万5千ドルだと言った。
妻は彼がお金を横領して女性になったと…信仰の厚い彼が罪を犯すはずはないという。ブレナンは横領は罪だというが、妻は手術だという。神が創造した身体を勝手に作り変えるなんて…という妻にブレナンは、あなただって、整形してヘアカラーをしている。
それは別だと、席を立とうとする。ブースがブレナンを止める。
妻のしているのことは、神の見業に磨きをかけてるということだというと、妻もそうだとうなずいた
(私もキリスト教徒じゃないので、ついていけないかも)
パトリックとパトリシアのDNAは一致した。そして毎月教会に送金していた。月に100ドル?妻は座りなおし、盗んだお金の弁済?という。
ブースは連絡はあったかと聞く。
ないという。死んだと思っていたいという。息子はカルフォルニアにいると思うという。
夫が亡くなったあと、息子のライアンは牧師になり、でも1年で教会を去ったという。
パトリックだった頃、彼はA・フォードという男に襲われたという。フォードの息子が信託資金を教会に寄付したの。父親は息子を洗脳したと誤解したのだ。しかし、妻はこれも神の導きといい、返していない。額は500万ドルだという。
フォードは動機はあっても3年前に癌で死去していた。シロだ。
他にもパトリックを憎んでたやつがいるかもなというが、死んだのはパトリシアよとブレナンがいう。
スイーツと共に、ブースとブレナンは、息子のライアンの教義を見ていた。
彼は同性愛に対して教義を説いていたが、途中から、もうできないといい、罪はここにもある。欲だ。
僕は宮殿にいるようなもので、君主も同然、だが、父とも母とも違う。金をだまし取るのはいやだ、許したまえといい、そのまま消えた。
スイーツは皮肉にも父親と同じ道を歩んだという。2人とも商業的な布教を捨てたという。贖罪のため、旅立った。
スイーツはライアンの居場所を探すなら、病院、更生施設、刑務所の職員を当たるべきだという。彼は父の罪を購うため、宮殿を出たという。
そしてカルフォルニアにはいないという。放蕩息子だ。逃げた教会から30キロの以内の所にいるという。
サローヤン、ホッジンズ、ナイジェルマリーは死因を探っていた。頭部の傷、指の損傷、上半身と下半身が別々になった原因、ホッジンズはガラスが出たという。ボートに轢かれた可能性がある。
後はブレナンは、任せになった。
息子のライアンは薬物の依存症の施設でカウンセラーをしているのをFBIが発見した――――。
息子が、パトリシアに会って見たかったと言ったのが、救いだろう。
こういう問題は、本当に難しい。本人が自分の中で自分の性別を納得できない。けれど納得できない性別にどんどんなっていく。
社会的なことを考えれば見た目に合わせて暮らしていくしかない。まして牧師という道を選び信仰を持っていたなら悩みは一般人の想像を越えるくらい辛いものだっただろう。
ナイジェルマリーで実習生初登場のシーンは終わりだと思う。
けど、ナイジェルマリーはこの時点で、ここを続ける意志はなかったんだな。ブレナンの指導は受けたいが、その他のラボのやり方にはついて行けなかった。
ナイジェルマリーという登場人物の運命を考えるなら、そこで辞めていた方が正解だったろうな。
そして…
何故か、ナイジェルマリーを追悼する写真を見るナイジェルマリーさんという図もありますが…
深いファミリー化した男性面々