本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

ホタルよ来い

2017-06-06 09:58:40 | Weblog
 家の前の川辺で数匹のホタルが飛んでいた。5月の20日のことだ。ずいぶん早いお出ましではないか。
 
 ホタルで思い浮かぶのは、「米洗う前に蛍の二つ三つ」の句。これを「米洗う前を蛍の二つ三つ」がよいとした。「に」が「を」になっただけだが、それで、ホタルが飛翔している動的様子になる。たしか、江戸時代の歌人香川景樹の指摘であると読んだ気がする。
 
 ついでに難癖をつけると、米は洗うというより研ぐものとされている。「米を研ぐ…」ではないか。しかも、自賛すれば、研ぐイメージはホタルの鋭角な光にマッチする。それとも江戸時代は米は洗うものかもしれない。
 
 6月に入って、ホタルは乱舞しているだろうと、例年、ホタルが多く飛び交う場所に行ってみた。ところが期待に反して大した数ではない。まだ、早すぎたか。
 この地のホテルはヘイケホタルだから数が多くないと迫力がないのだ。