英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『SPEC』 第6話

2010-11-21 17:34:30 | ドラマ・映画
 里中先輩の通夜から始まり、最初からシリアスでした。

 改めて、残された者の悲しみを思い、
「なんて俺は無力なんだ」
と呟く瀬文(加瀬亮)。そんな瀬文に対し
「梨花ちゃんを救う大事な仕事が残っている」
と言う当麻(戸田恵梨香)。しかし、その当麻も家族にさえ真実を伏せる公安に対して不信感を募らせ、
「生きている間は本人が嘘、
 死んだら国家ぐるみで嘘。
 ひとりの人間の一生をこんだけ無茶苦茶にして、
 守るべきものって、何なんですかね」
と問う。
 その言葉に、野々村係長(竜雷太)は
「それが分からんようなら、刑事はやめた方がいいな」
夜景を見ながら、
この街の灯りひとつに、ひとつの家族があり、ひとつの幸せがあり、
 それを私ら刑事が命懸けで守っている。
 命を懸ける価値がある。
 古いって言われるかもしれんが、私はそう思っている」
「でも、死んだらすべて終わりです」(当麻)
「そんなことはない。里中君の死は我々に大きな意味を残している。
 魑魅魍魎どもが隠ぺいしてきた真実を、私たちが白日の下にさらすチャンスだ。
 当麻君、瀬文君、我々ミショウというのはちっぽけな存在だ。
 いつ揉み消されるかわからん。
 だからこそ、
 心臓が息の根を止めるまで、真実に向かってひた走る。


 それが刑事だ


 叱るわけでもなく、諭す訳でもなく、ただ心にしみこむような野々村の言葉でした。
 おお!かっこいいぞとジ~ンとしている余韻をぶち破るような
「いちいち、うっせーえなあ。糞にたかる蠅どもがよ」
という公安・津田(椎名桔平)の声、誰のことを指すのか不明ですが、わざわざ被せる辺りが「らしい演出」で思わずニヤリ。


当麻の推理
 部屋の様子に夫の覚悟のようなものを感じ、夫の死に疑問を持つ妻から相談を受け、部屋を調べることになったミショウ。
 
 口喧嘩から、瀬文が当麻に部屋にあった書物を片っ端から投げつける(君は少年か?)
 それらの飛び交う本の発行(印刷)年月を目にした(凄い動態視力だ)当麻は、
「(この部屋を)片づけたのは里中さんじゃないですね。古く見えるけどつい最近印刷したものばかりです。誰かが片っ端から押収して、代わりに新しい物を置いたんでしょう。何か証拠やメッセージを残されるととても困る集団、しかもかなり大がかり」

「(メッセージを)どこに残した?」(瀬文)
「わかりませんよぉ。まあでも、この部屋の中でしょうね」
「そんな(当然な)こと、偉そうに言うな」(瀬文)

必死で部屋の中を探す瀬文。
それをお茶を飲みながら眺める当麻。
「お前な、ちょっとは探せ」(瀬文)
「プロの家探しを見ていたんです。この部屋のありとあらゆる場所を探していくんですね。だったら、里中さんはこの部屋に何も置かないですね」(当麻)
切れて、当麻のほっぺたを掴む瀬文。
「お前がこの部屋にあると言ったんじゃねえか」
ムニュ顔のままで
「この部屋にいつもあるけど、今はここにないものな~ンだ?」
「奥さんがいる時は家探しできないからここにある。
 奥さんがいない時は家探しされちゃう(この部屋にあると回収されてしまう)から、
 ここにはないもの」
  ↓
奥さんが常に持ちだすもの(バッグ)か、身につけるもの

実際は図書館カードだった。

 里中が残したメッセージは、公安の機密データの「スペックホルダー(能力者リスト)」だった。
 娘の命を救うために、「病を治す能力者」を探していたのだ。

瀬文の配慮
 里中の妻に夫の死の真相を伏せたのは、妻がいろいろ調べ始めると困るやつらが狙うかもしれないからだった。

当麻の心遣い
 病を処方する能力者と目された白ひげの老医師が自殺していたと知り落胆する瀬文に、自ら料理した鍋焼きうどん(煮込みうどん)をそっと、いや、ドンと差し出した。
 おお!いい雰囲気だと思ったが、
「まずい……しょっぱい、すっぱい、そのくせ、甘ったるい」
という瀬文の言葉に大げんか。(ほどほどにした方がいいのでは?)

 結局、海野医師が仕組んだ情報に踊らされたことに気づき(白ひげ老医師はダミー)、海野が「病を処方する能力者」だった。
 美鈴(福田沙紀)も「物や人に触れ想いのビジョンを読み取る能力」により、海野に到達する。問い詰められた海野は正体を露わにする(ミショウも到着)が、医師として梨花の手術を成功させる。

 手術後、海野が本心を当麻に語る。
「病を処方するのは、我々の生命を守るため、正当防衛。より多数の国民の安全を守るために、利益に相反する存在を取り締まり、排除する。(能力者は多数の国民に相反する存在で)体制による暴力には能力で対抗する。我々の妻や子どもたちも狙われる」
そして
「僕はただでは殺されない。君たちを最も苦しい病の中に取り込んでやる」という言葉を残す。(黒服の集団に拉致された模様)


 真相が一部明かされましたが、たくさんの謎が残り、そして、増えました。
複数の暗躍する謎の組織・集団あるいは個人
①公安・津田
 予知能力者冷泉を確保し、能力者を管理しようとしている?
 スペック・ホルダーは彼が作ったのか?
②能力者集団(海野、超運動能力者?・脇(上川隆也)など)
 体制の暴力(能力者排除)に対抗しようとしている
 海野は神の手を持つ者(病を治す能力者)を探していた。
 一(ニノマエ)の存在は知らない。憑依能力者はニノマエを恐れていた。
 脇はニノマエにやられた
③一(ニノマエ)
 目的は不明
 能力者集団とは敵対
 スペック・ホルダーに記載されている
 当麻に逮捕されかけ、当麻の手を切断
④神の手を持つ者(病を治す能力者)
 海野の指、瀬文の腕を治したが、その時の風貌は一致しない

その他、あるいは付随する謎
・里中は能力者のことを調べる潜入捜査をしていた。それで、神の手を持つ者などの能力者や、スペックホルダーの存在を知っていた。家探しされることを予測していたが、その組織は?

・里中を射殺したのは?
 病を処方して冷泉を奪回しようとさせた者の名を言おうとして撃たれたが、それだと撃ったのは能力者集団ということになるが、銃を使うのは能力者ぽくないし、家探しした組織と同じ匂いがする

 上記の2つの組織は、津田の仲間なのか?それとも別の組織なのか?

・謎の老夫婦
 図書館・病院・海野が拉致されたレストランに出没していた

私が抱える疑問
・ミショウはなぜ里中射殺犯を追わないのか?
 射殺時も、その後も全く触れない
・海野は額をくっつけて病を処方する?
 公安の潜入捜査官のおっさんたちにもおでこをくっつけたのでしょうか?
 多分、梨花や福田沙紀(美鈴)とおでこをくっつけたいという彼の趣味であろう。
 当麻に「君たちを最も苦しい病の中に取り込んでやる」と宣言したからには、過去に触ったことがあれば、あるいは、観たことがあれば、遠隔操作できるとか。
・海野が名外科医だったのは驚き、内科医と思っていた

あらぬ予想
 美鈴が当麻をスキャンしたビジョンは餃子、うどん、カレーなど食いもんばかりだったりして……

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