テレキャス&ストラトの部屋

RolandのGT-001とzoomMS-50GでDAW制作を楽しんでいるよ

ゴミ置き場で拾ったお宝ギター?

2017年11月18日 | 日記
秋の気配を感じることなく、すっかり冬モードなのだ

今週末は寒波の到来でさらに気温が下がるという予報なのだ

読者の皆さんも体調管理にはご留意いただきたい


ここ最近はプライベートが忙しいのだ

鬼のように仕事が忙しいのだ

相変らずの早起きは変わらないが帰宅の時間が遅い日も多いのだ

それ故に音源の編集やブログの更新に至らないという事も多々あるのだ

毎日のようにご訪問いただいている読者の皆さんには大変感謝しているのだ

それなりに中身がある内容をお届けしたいと考えているのだ


毎日更新を生業にスカスカの内容をお届けするのは私の真意ではない

その辺りは読者の皆さんも同様の意見をお持ちだと思う

「ghs弦ってなかなかイイよ~ 未体験の人は使ってみたら?」

「長持ちするしコスパもいいよ 弦選びで迷って入る人はGO!」

というギターブログを希に見かける

これも『一話』なのだ

「レスポール&ストラトの部屋も最近は手抜きじゃね?」

と読者の皆さんに言われてしまってはお終いなのだ

「やっぱ、俺、濃いブログとか好きだわ~」

「エグいブログじゃないと物足りないわ~」

という読者の方々のニーズ?に応えたい


という長~い前置きはこの辺で・・
今回はゴミ置き場とギターの話なのだ

私が子供の頃のゴミ置き場は結構ルーズだったような気がする

昔の記憶なので曖昧な部分も多いが分別という観念も無かったような記憶が蘇る


それ故にゴミ捨て場には結構、変わった物が捨ててあった

テレビやラジカセなどの家電が転がっていた事もあったような気がする


ゴミ=壊れた家電・・

ではない時代があったのだ


とにかく日本が裕福な時代があった

『国民総中流階級』という時代があったのだ


多くの庶民がそれなりに満足した経済状況を実感出来る時代があった

景気も政治も良い時代があったのだ


そんな時代のゴミは『不要品』なのだ

つまりは壊れたから捨てるのではない、こわれていなくても不要ならばゴミとなる

「隣のお宅が大型のテレビを買ったみたいよ」

「うちもテレビを買い換えようか? 大きいの買う?」

こんな相乗効果が生まれていたのだ


テレビなどの『宣伝効果』が最大限に発揮されていた時代でもある

良い意味で消費者が踊らされていた時代なのだ

物が売れれば、メーカーが元気になる

さらに良い製品の開発が進むのだ

『好循環』が生まれる


現在のギター業界の逆の流れなのだ

雑誌の広告も意味がない

そもそも雑誌を買わないのだ

まさに暖簾に腕押しなのだ


テレビでギターヒーローが活躍(弾き倒す)する場もない

そもそも、ギターヒーローが思い浮かばない

往年のギターヒーロー達はすべて還暦過ぎなのだ

次世代のギターヒーローが生まれない


脱線しそうなのでこの辺で・・・


そんなこんなでゴミ置き場は意外にお宝が埋もれていたのだ

壊れていない家電が捨てられていることも珍しくなかった


大量消費の時代だったのだ


少し直せば使えるというレベルを含めれば、かなりの『お宝率』だった

工作や修理が得意な私はキレイな家電を拾ってきて分解などして遊んでいたのだ

拾ってきたラジカセを改造してギターアンプの代用にした事もあった


近年はゴミの分別などのルールが厳しくなっている

ゴミ置き場に粗大ゴミが捨てられている事はない



ギターも粗大ゴミなのだ

「粗大ゴミの代金が勿体ないから、楽器店に持って行こう」

楽器店を馬鹿にしてはダメなのだ


何でも買い取るわけではない

ゴミレベルのギターはプロの目にもゴミなのだ

まぁ、希にパーツ取りの為に引き取る(買い取りではない)事もあるが・・・

希なのだ

逆に嫌みなどを言われかねない


こういう質が低いお客さんが業界の士気を低下させるのだ

楽器店は質屋ではないのだ


私が子供の頃にはゴミ置き場に普通にギターが置いてあった

意外にキレイな状態なのだ


先に述べたように家電と同じ発想なのだ

良いギターを買った人が不要になったギターを捨てていくのだ


『買い取り』というシステムが楽器業界に浸透したのはそんなに昔ではない

私の記憶ではここ10年くらいだと感じているのだ


実際、それ以前の時には買い替えの際に不要ギターの処分に困ったのを記憶している

「このギター必要ないんだよね 寄付するよ」

「ギター教室の生徒さんに使ってもらってよ」

という感じだったと思う


ある日、突然、『買い取り』が始まった気がする

「少し資金が足りないんだよね・・」

という私の言葉に店員さんの一言

「今使っているギターを買い取りましょうか?」

今でもハッキリと覚えているのだ

それでも5000円くらいになっったと記憶している


昨今のゴミ置き場でギターを見かけたならば、それは不法投棄なのだ

ギターに地域指定の粗大ゴミシールが貼られているかご確認いただきたい


先日、行きつけの楽器店の常連さんがギターの修理品を持ち込んだのだ

「このギターって調整できる?」

「ゴミ置き場で拾ったんだよね」



何本か弦が切れた状態で放置されていたそうだ

「良さそうな感じだったんでとりあえず家に持ち帰ったんだよね」

「そんで弦を張ってみたんだけど ガリは出るしネックは反ってるし」

「弦高とかもメチャクチャだったんだよね でもボディはキレイだったんだ」

微妙な状態なのだ


ジャックやポットのガリは手入れで復活する事も多い

ネックはロッドの状態で左右される

アコギの修復はプロの技術が不可欠だが・・


エレキの場合には意外に簡単に解決する事も多い

初心者にとって難儀なメンテもベテランには容易という事も多い

「直せますけど・・結構な金額になっちゃいますよ」

「直す価値あるかな? 良かったら引き取りますよ」

これは楽器店の常套句なのだ


家電でも中古車でも同じ流れなのだ

実は意外にニーズがあるのだ

修理して発展途上国に輸出する事も多い


ギターならば、ネット販売なのだ

常連さんから買い叩いたギターを店頭に並べるのは微妙な感じだと思う


余談だが・・

以前に自分の書斎専用に小型の掃除機を買った事がある



想像以上に吸引力が低いのだ

飽きてしまって新品同様で売った事がある

「そんなに安いんですか?」

それでも不要な物は必要ない

ムダに邪魔なのだ


後日、買い取りショップを訪れたのだ

私から二束三文で買い取った掃除機が普通に売られている

「え~ こんなに高い値段で売ってるの?」

「買い取りのシステムって良く出来てるな」

と感じたのだ


結局、常連のお客さんはゴミ置き場から拾ってきたギターを行き着けの楽器店に買い取ってもらったのだ

この場合、双方が幸せなのだ

winwinなのだ

「えっ? 壊れているのに買い取ってもらえるの?」

「ゴミ置き場から拾ってきたギターだよ いいの?」

常連さんは恐縮しているのだ


このギターはそれなりに需要があるのだ

普通の人は見向きもしないが一部のマニアには支持されているのだ

私が良く知るおじさんの愛器でもあるのだ



「ほとんど市場に流通しね~のよ レアなギターなの」

「まぁ、当時ほとんど売れてね~から当たり前だけど」

当時の販売不振が現在の希少性を生んでいるというレアなケースなのだ

販売店も結構な強気な値段を付けているのだ

「そんな値段じゃ売れないよ まだ売れ残っているよ」

以前に検索した時に見つけた個体がまだ売れ残っているのだ

「売る気がないんじゃない? 結構、強気だよね」

中古ギターショップの値付けには度々驚かされることがある

「中古ギターって値下げするとゴミになっちゃうのよ」

「高値をキープする事で価値観を生むっていう・・・」

「これ王道の手法なんだよね お客さんも喜ぶのよ」


値段などあって無いようなもの・・

予め、高値を表示しておくのだ

「結構、高いんですね・・ どうしよ?」

というお客さんに値引きをちらつかせるのだ

「端数を切っちゃいましょう! スバリ10万円でどうです?」

12万円のギターが店主の一声で2万円引きになる

元々、10万円で販売するつもりだったのだ


表示プライスで買ってくれれば最高!

という感じだろうか?


すべてのショップがそういう販売方法を採用しているかは知らないが・・

私の出入りしているショップではそういう感じなのだ

「当店はすべて調整済みです 弦も新品だし・・」

「普通はメンテに2万円くらいかかるんだよね」

「特に古いギターは手間がかかるから・・ね」


安いから中古ギター・・・

という初心者や無知な層も多いようだが・・


間違いなくギターは手に入るが・・

それがお得か?と問われれば眉唾ものなのだ


新品のような市場価格も実勢価格も存在しない

あくまでも店主の『言い値』なのだ


店主もギター弾きなのだ

意外にギターが上手い人が好きだったりするのだ

「お客さん、ギター上手いね~ どのくらい弾いてるの?」

「良かったら、このギターも弾いてみない? いい品だよ」


ショップは上手い人に出入りし欲しいと願う

ギターが上手い人を常連客にしたいと考えているのだ


”男は黙ってギターを弾く・・”

あるビール会社の就職の面接のパクリだが・・


少々脱線したが・・・


その後、ギターは無事に売れたという事なのだ



「いくらで売れたの? 教えてよ」

仲が良い店員さんが私に耳打ちするのだ

「え~ そんな値段で売ったの?」

「元はゴミ置き場に捨ててあったギターだよね?」

「商売が上手いね~ 参ったよ 脱帽だよ」

「えっ? このクリーナーで磨いたの?」

「そんなに良い商品なの? じゃ買うよ」


なかなか商売上手なのだ



私も店員さんの口車に乗せられて
ゴミ置き場で拾ったギターを磨いたクリーナーを購入したのだ


私は基本的に新品派だが・・

過去に何本か中古を買った事がある

お試しという感覚が強かった気がする


結果、あまり良い印象を持っていない


当ブログのメインギターである小僧も中古ギターなのだ



おそらく90年代の初めのモデルだと推測できる


仕様とバッグが異なるのだ

興味ある方は調べてみていただきたい

仮に90年(デビュー時)だと仮定すると相当古いギターという事になる


使用感がまったくない状態だった

「常連さんから買い取ったんですけど・・・」

「押し入れの中で眠っていたみたいですよ」

こういうギターがお宝なのだ


経年劣化を伴った中古は本当に扱い難い

フレットを含めたネックをすべてメンテする覚悟ならば良い

しかしながら、価格面を考慮すれば価値がない


バツ4くらいの熟女を整形で復活させたような感じだろうか?

上辺だけを取り繕ったギターはすぐに分る

新品にはない馴染みがあるが・・

同時に如実に劣化も感じる


読者の皆さんはどのくらいギターに精通しているだろうか?

「俺も結構、キャリア長いよ~ 中古ギターも結構弾いてきたよ」

という方ならば話は早い


私の言葉の真意が伝わっていると思う


10万で買ったレスポールに15万円のメンテ費用を投入した人を知っている

自分が若い頃に使っていたギターならば話は分るが・・

どこの誰だか分らない人が使っていたギターに購入金額の倍をかけるという・・


しかも買値が10万円ではたかが知れているギターなのだ

もはや、私が口出しする必要もないと思う


購入者が幸せを感じるならばそれがwinなのだ


しかしながら、足繁く通ってくださる読者の皆さんには『損』をして欲しくない

私の知識や行きつけの楽器店のエピソードなどを織り交ぜながら『道案内』をしていきたい


私は言っていることがすべて正しいとは言わないが・・

大きく間違った事は言っていないつもりなのだ


中古ギターに価値と幸せを見いだせる人は其方に進めば良いと思う

しかしながら、新品ギターよりもお得という個体は存在しないと肝に銘じた方が良い




まぁ、ギターの価値は価格だけではないのだ


実は小僧も普通に弾いているように感じるが・・

かなりメンテ(調整)に手を加えているのだ




ネックの状態や弦高なども普通の小僧弾きとはかなり異なるセッティングにしているのだ

面倒を見ているのだ


多くの場合、デフォルトの小僧の行き着く先は『オブジェ』なのだ

勿体ない・・

ギターのポテンシャルを引き出せない人に中古ギターはハードルが高い


私の個人観だが・・・



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