電脳筆写『 心超臨界 』

悲しみは二つの庭を仕切るただの壁にすぎない
( ハリール・ジブラーン )

不都合な真実 《 超限戦――藤井厳喜 》

2024-05-11 | 04-歴史・文化・社会
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日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
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生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
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■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
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■超拡散記事『榎本武揚建立「小樽龍宮神社」にて執り行う「土方歳三慰霊祭」と「特別御朱印」の告知』
■超拡散『南京問題終結宣言がYouTubeより削除されました』
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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ある意味で、「孫氏の兵法」の現代における適用ですが、チャイナには過酷な戦争の歴史があって、負けたらお終いです。負けた側は完全に破壊させられる。日本のように、敗者にも名誉があるということはない。これにマルクス主義的な過酷さをさらにプラスしたのが「超限戦」です。


◆中国は「孫氏の兵法」現代版の「超限戦」を展開している

『「米中「冷戦」から「熱戦」へ』
( 藤井厳喜&石平、ワック (2018/12/19)、p104 )

【藤井】 チャイナのやり方を現代的な視点で語ったのが、中国人民解放軍の空軍大佐だった喬良・王湘穂の両氏によって執筆された『超限戦 21世紀の「新しい戦争」』(日本語版は共同通信社/2001年)という本です。「超限戦」とは「あらゆる限界を超える戦争」という意味ですが、これがチャイナで公に出版されたのは1999年だったと思います。

【石平】 中国でベストセラーになりました。

【藤井】 すぐにペンタゴンは気がついて、英訳しています。英語では「Unrestricted Warfare」となりますが、これは軍事、外交に限らず、情報、マスコミ、SNS、金融、貿易はもちろんのこと、個人間の友情でも、教育の分野でも、人間活動のあらゆる分野を戦場だと捉えるということです。あらゆる手段で制約無く戦うというものですね。

【石平】 とにかく勝つためには何でもやるというわけだ。卑怯、卑劣なことでもなんでも。中国共産党はそういうのは大得意!(笑)。

【藤井】 ある意味で、「孫氏の兵法」の現代における適用ですが、チャイナには過酷な戦争の歴史があって、負けたらお終いです。負けた側は完全に破壊させられる。日本のように、敗者にも名誉があるということはない。これにマルクス主義的な過酷さをさらにプラスしたのが「超限戦」です。

【石平】 日本だと、判官贔屓で、負けた西郷隆盛でも源義経でも、人気がありますね。

【藤井】 日本でも西洋でも、負けても、正義を守って、最後までがんばったとなれば、それなりに評価されるんです。だけど、チャイナでそういうことは一切ない。とにかく勝たなければダメだから、勝つためにあらゆる資源を投入する。人を騙しても何でも、勝てばいい。このことを語っているのが『超限戦』です。

この本で目をひくのは、ジョージ・ソロスのやっている投機も戦争の手段だし、アルカイダがやっていたテロも戦争の手段だと言っていることです。そして、この二つを組み合わせることが、21世紀の戦争だと考えている。

【石平】 国際法もへったくれもないわけですね。

【藤井】 中国共産党からすれば、すべてがアメリカをやっつけるため、日本をやっつけるための戦場だから、そこに制限はない。チャイナはそういう限界を超えた戦争を考えているんです。国際法的制約はもちろん道徳的制約も一切ない。

【石平】 はっきり言って、民主主義国家では超限戦ができません。人権問題にかかわるので、そう簡単に暗殺活動などできるはずがない。つまり、民主主義国家はあらゆる人間生活の分野に戦争を持ち込む超限戦は無理なんです。

【藤井】そうです。法治を土台とする民主国家ではそれはタブーです。唯一、それができるのは独裁体制の国です。

【石平】 胡錦濤政権はそこまでできなかったかもしれない。が、個人独裁の習近平政権ならできます。習近平がどこかに核ミサイルを一発、撃てと言えば、今の中国の体制の中では誰も止めることができません。「超限戦」ができるという点で、アメリカは習近平の個人独裁体制に大きな危険性を感じたかもしれません。
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