おうちBAR開店

本格的なパーティー料理から手抜きお手軽料理まで、私のキッチンから発信します。毎日の出来事を含めて楽しくご紹介。

くれない旅館で川魚料理三昧

2015年03月16日 | 旅(国内)
東吾妻でお仕事を終えまして
ヘトヘトになってこの日のお宿へ。
四万温泉の最北端にあるくれない旅館さんです。
突然の電話予約で到着時刻も告げなかったので
女将さんがとても心配してくださってました。
そりゃそうですよね。
ドタキャンされたらたまらない上、
お料理をどのタイミングで出すとか
厨房の方も準備がいろいろあるでしょうし。




くれない旅館さん



お宿を俯瞰

間口は広くありませんが
奥行きのある造りですね。
お風呂と晩餐の前に
せっかくだから温泉街をお散歩。




昭和風情



古き良き温泉街



スマートボール場!

豊橋にもあるんですよ~^^




旧式のパチンコ台

何を隠そう私め、
パチンコは日間賀島にあった
パチンパチンとレバーを弾く
昔ながらのパチンコしか経験ありません。
しかも小学生時代に行った
親戚一同の法事旅行で(笑)
18歳未満でしたが時効でよろしく。





お部屋からの眺め

しばらく川のせせらぎに耳を傾け
おふろを頂きにあがりました。
この日は私一人だったようで
お風呂は浸かりたい放題。
しかも別棟にある二つのお風呂は
二週間前にリノベーションしたばかりとあって
とてもキレイで快適にお風呂タイムを過ごせる
様々な工夫がしてあります。
四万のやわらかなお湯に好きなだけ浸かって
旅の疲れを癒させていただきました。
解されたホカホカの身体に浴衣を纏い
いざ、晩餐会場へ。




先付け

食事は1階にあるお食事処で。
お昼は一般の方にも解放されています。
鰻と川魚料理で親しまれているみたいですね。




ウルイのお浸し



銀杏と芹のぬた




山女魚のみりん干し




自家製唐墨と菜の花




焼きそら豆




ズワイガニの黄身酢和えとミニ人参


いやぁ。どれも美味!
味付けも盛りつけもセンス良く
どれも最適な仕事が施してあります。
山の中でズワイガニ?と思われるかもしれませんが
山一つ超えれば新潟へ行ける土地なので
日本海の幸は入り易いみたいですよ。
すべてに心を鷲掴みされました。




岩魚のお造り

まだピクピク生きています。
厨房の床下に四万川から水を引き入れ
川と同じような環境を作って
魚たちを活かしているそうです。
岩魚や山女魚はそうしないと死んでしまうんですって。
清らかな水で体内が浄化されるのか
臭みは一切無くとても上品。
添えられた酢味噌も野暮ったくありません。
大満足。




岩魚の塩焼き

化粧塩の塩梅も素晴らしく
焼き加減も文句の付けよう無し。
ふっくらして美味しかったぁ。




細かい仕事ぶりも心憎い




湯蒸しうなぎ

温泉水で蒸した鰻です。
鰻丼や鰻重は関西風の仕事が好みですが
酒の肴としてなら関東風の蒸すやり方がいいかも。
適度に脂が落ちたあとにこんがり炭焼きされ
野暮ったくないタレで頂く鰻を頬張れば
お酒が進んで仕方ありませんよ。
あーーっ美味しかった!!!!!




蓮根饅頭

蓮根をすり下ろしてから
片栗粉を付けて揚げてあるのかな?
もっちりとシャッキリの食感が面白いです。
黄金色の餡と溶き辛子を散らしたお皿は
まるでキャンバスのよう。
美しくて美味しいです。




揚げ出し豆腐

地元の硬豆腐を揚げ出しに。
豆腐は豆の味わいが濃厚で、
しっかりとした吸い地とマッチ。




くれないの焼き豚

紅の豚とかけてるのかしら?
溶岩プレート的なものに
炭火で焼き目をつけた群馬もち豚の焼豚と
下仁田風の葱がたっぷり。
プレートの下には塩が敷いてあり
冷めないよう工夫がされています。
旅館のお肉料理というと
固形燃料の卓上調理が多い中、
然るべき調理がされて
最上の状態で食べられるようにする
客人への配慮が嬉し過ぎます。
しかも美味しいとくれば文句なし。
焼豚は「やわらかーい」とか「とけるー」ではなく
脂は落ちながらもサクサクとした食感が好印象でした^^





中之条のご飯




茸のすまし汁

茸王国・群馬らしい具材ですね。
出汁も真面目に引いてらっしゃいます。



漬け物

自家製の糠漬けや白菜漬け。
朝ご飯の時に厨房の方に目をやったところ
若女将がぬか床をせっせと混ぜていました。
いいなぁ。お漬け物が美味しい宿って。



きな粉のプリンと章姫

私でもおいしく頂ける食後のデザート^^


「おいしいおいしい」と独り言を言っていたら
女将さんや若女将が話しかけてきてくださいました。
「うちは小さなお宿ですから
できることは全部手造りしています」とな。
まさに私が求めていた姿勢です。
地のもの時のものを大切にし
素材の味を活かして料理する…
できそうでできないですよね。
オフシーズンであったため
私一人しか宿泊客がいないにも関わらず
一切手を抜くこと無くおもてなししていただきました。
しかもお盆特別料金など一切無し!
一年を通じてお値段は一律です。
いい宿に巡り合いました。



夕食後には二つあるお風呂の
さっきとは違う湯に浸かり
眼下を流れる四万川を愛で
殿様気分にひたりましたとさ。
客室から聞こえる
大音量のせせらぎの音も耳に馴染み
深ーい眠りへと落ちました。




朝ご飯へとつづく…




コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。