おうちBAR開店

本格的なパーティー料理から手抜きお手軽料理まで、私のキッチンから発信します。毎日の出来事を含めて楽しくご紹介。

今年も無事お誕生日を迎えることができました

2020年10月31日 | つぶやき


誕生日から1週間以上経ってしまいましたが
今年も無病息災で迎えることができました。
大変ありがたいことだと
丈夫に産んでくれた母に感謝するばかりです(不摂生を極めても尚健常な父にもちょっとw)。

私が30代の半ばごろだったかしら。
その当時43歳だったクライアントさんの言葉が
今になってジワジワきてます。
その方はエステサロンのオーナーで美容のプロ。
最新の機器や化粧品を駆使し
人一倍お肌やボディのお手入れを入念にされていました。
そのお方が「42を超えると急にくるわよ」とポツリ。
え、、、あと7年ぐらいしたら来るのか、老いが、
と多少はビクビクしたものの、所詮他人事。
幸いなことに42歳を超えてもさほど変化は見られず(と思っていましたがいかがでしょう?)
もともと老け顔だし肌はゴム並みに丈夫だし
老いを感じるのはもっともっと先かなーなんて
楽観的に考えていたんですよ。つい最近まで。

ところがどっこい!

フィフティーイヤーズオールドが目前に迫ったこの秋、急に来ました。
何を塗り重ねても肌が砂漠のように乾いてカピカピ。
笑うとマリアナ海溝のようなシワがクッキリ刻まれます。
そして真顔になっても戻らない…
カラスの濡れ羽色と言われた漆黒の髪に
白いものがポツリポツリと混じり始めました。
昼に脂っこいものを食べると夜までお腹が空かない
ビール350mlがキツくなった
ワインを飲み過ぎると翌朝残る(でも純米酒は残らない)
息をしているだけで太る(笑)
などなど、枚挙にいとまがありません。

「をを、これが俗にいう老化か」
と、特に悲しむでもなく焦るでもなく
結構冷静に受け入れつつあります。
人間は誰でも平等に歳をとります。
ピークは人それぞれでしょうけど
間違いなく老いていきます。
もちろん、進行を遅らせるために
多少の努力は致します。
でも不自然な抵抗をするつもりはありません。
どうか私の老化を生温かい目で見守ってください(笑)

ちなみに去年までの私だったら
もっと悲しんで悪あがきをしたかもしれません。
なぜに多少なりとも達観ができるようになったかというと
「死」を身近に感じる仕事をしているからでしょう。
死は本人の意思を無視して前触れもなく訪れます。
突然大切な人を失ったご遺族もさることながら
突然大切な人を置いて旅立つ故人も無念極まりないはずです。
人生は無限ではないことを念頭に置き、
老いを嘆くよりも今を大切に生きることが何より大切。
しなやかに健やかに生きられる秘訣だとも思います。

そんなことを思った2020年のバースデーでした。

とはいえ、まだまだ煩悩まみれで幼稚さの抜けぬ4●歳。
こんな私ですが、これからもよろしくお願いいたします!

ちなみに冒頭の写真はラカボットさんのオニオングラタンスープ。
今年は仕事三昧で誕生日ディナーにも行けてません・・・
誕生日の前日、取材帰りにいただいた極上の一杯です♪

夏の終わりの夏休み

2020年10月03日 | 旅(国内)
駆け足で過ぎていった夏。
炎天下のもと車内での執筆も多かったため
暑いというより陽の光が目と肌に痛いと感じました
クーラーをマックスかけてもオデコが冷えるだけで
背後には高温の空気が滞留。
体の前面と裏面の温度差で
体力がみるみるうちに奪われたように思います。
ただし、食欲が落ちるような兆しは皆無で
夏バテでゲッソリとかいう現象は今年も縁なし。
ただ、クーラーの冷風には飽き飽きし
なくても済む環境に身を置きたいとひたすら願い
ようやくその希望を叶えることができた次第です。
9月の半ば、大鹿村のあの宿へ行ってきました。
かれこれ4年ぶりぐらいかしら?

駒ヶ根の初訪問のお蕎麦屋さんで
お蕎麦を食べ(イマイチだったので割愛)
温泉に入ってから宿を訪ねようと思ったところ
鹿塩温泉も小渋温泉も日帰り入浴受け入れなし。
コロナの影響でしばらく営業を見合わせるとのこと…
ガックリして駒ヶ根のこまくさの湯で湯あみし
宿へ向かうことにしました。


眼前にはこの景色

嗚呼、空気が澄んでいる!
だだっぴろい平野に住んでいると
切りたつ山の景色が新鮮極まりないです。
鳥のさえずりと葉の擦れ音、
そして虫の音しか聞こえません。
当然のことながらクーラー要らず。
これぞ求めていた環境です。
パソコンなんか絶対開かないもんね!
と思っていたけどその決意は即取り下げました。
残念ながら電話もメールも届きますので(^^;


バター用の生クリーム

一通り仕事をすませ
テラスでボーッとしていたら
Yさんが「バター作ります?」
とこれを手渡してくださいました。
食事前にちょうど良いエクササイズです。
二の腕をプルプル震わせシェイクしました。



チーズ盛り合わせ

シェイクしながらビールを飲んでいたら
Yさんが「おつまみにどうぞ」と燃料を届けてくれました。
心遣いに感謝!

バター作りのミッションを完遂したので
ダイニングルームへと向かいます。


じゃがバター

先刻作ったバターと大鹿村の山塩
そして大鹿村のじゃがいもと。
美味しいに決まってるので
登場するや否やガッつき
写真撮り忘れました(^^;;


もろきゅう

清らかな湧水で冷やしたとれたてキュウリ。
パキッパキで瑞々しいったらありゃしない。


トマトと枝豆

トマトの味が濃ゆい!
ワインのテイスティングで「ミネラリーだね」と表現すると
「ミネラルは味しませんけどね〜」などと釘刺されますが
これは断じてミネラリーです。
五味では表現できない第六味を感じます。



とうもろこしのスープ

採れたてとうもろこしを
蒸して丸かじりしているような
まんまの味がするのです。
でもスープだから歯に挟まらなくて快適w


コールド鹿肉

ニンニクなどと一緒に茹でた鹿肉です。
コールドビーフの鹿肉バージョンのような感じ。
可愛らしいお花が乗っかっているので
何かと尋ねたところ「ニラの花」でした。
ほんのりニラの風味がして鹿肉に合いますよ。
それ以外にも香味野菜たっぷり。
もちろん自家菜園(庭)のものでございます。



信州サーモンのマリネ

リニアのせいで近隣にあったニジマスの養殖所が閉鎖し
あのクリームソース仕立てが食べられなくなってしまいました。
町場で売っているニジマスでもトライしたそうですが
なかなか思うように仕上がらないとのこと。
昨今では信州サーモンの料理を出していらっしゃるそうです。
マリネソースに効かせたディルが爽やかで美味しかったです。


チーズフォンデュ

久々にいただきます!
色々つけていただきますが
やっぱりバゲットが一番合いますね。
バゲットばかり食べていたら
お腹が信じられないほど一杯になりました汗


翌朝も快晴

冷涼な空気に身を縮ませながら
鶏や小鳥の声で目が覚めました。
これぞ求めていた朝。



朝ごはんも盛り沢山

美味しい空気と水、電子音フリーの静寂、
Yさんの心尽くしのおもてなしに触れ
月並みな表現ですが癒されました。
「人生の豊かさとはなんぞや?」
について考える機会にもなりました。
これからどう生きていくべきか、又は生きたいか
考え始めるお年頃なのかな、とか思ったりして。
と言いつつ日々の忙しさに翻弄され
いたずらに時を費やすばかりですが(^^;


たまには立ち止まることも必要ですね〜