おうちBAR開店

本格的なパーティー料理から手抜きお手軽料理まで、私のキッチンから発信します。毎日の出来事を含めて楽しくご紹介。

瀬戸内ぐるっと周遊の旅/L'API

2018年09月30日 | 旅(国内)
ご無沙汰しております。
東海地方に台風がじりじりと近づいております。
午後は電車も軒並み運休する模様。
台風21号並みの勢力を保って
日本列島を縦断するなんて恐ろし過ぎるわ。
大きな被害がないことを切に祈ります。
現在所豊橋市は小雨が降る程度。
今のうちに晩御飯の材料を買いに行こう。
ア●ミにしようかサ●ヨネにしようか…


私のどうでもいい情報はこの辺にして
瀬戸内紀行を続けます。
向かった先は


L'API

2年ぶりの訪問です。(前回の訪問
オーナー夫妻のお人柄と
繊細なお料理を再びいただきたくて。



松山長茄子のムースとトマトのジュレ

見た目からはイメージできない焼きナス感。
焼きナスまんまの芳香と
エアリーな食感のギャップに頭が混乱(笑)
ここへトマトの酸味と甘みが加わり
優しいながらも強烈な印象を刻まれました。



金目鯛と自家製リコッタ、そら豆、ウイキョウのサラダ、日向夏

金目鯛の火入れが素晴らしい。
色々な要素が作用しあって
一つの味を作り上げる感じは
イタリアンというよりフレンチ風。
でも、味わいはちゃんとイタリアンです。



マナガツオと黒キャベツ

マナガツオの火入れも絶妙でフワッフワ。
マナガツオって西京焼きにすることが多いですが
火を入れすぎるとパサパサでつまらなくなります。
これはそんな印象と正反対でした。





伊勢海老とホタルイカのクスクス間引き人参と葉

分かりにくいので2方向から。
プリッと火入れして旨味をました伊勢海老に
旬のホタルイカを合わせてあります。
ダシを吸ったクスクスがソースがわりとなり
味をボヤけさせません。
間引き人参と香り高い葉もいい仕事しています。



三重の手掘りアサリとパクチーのピチ

これ、最高に美味でした!
アサリとパクチーの相性ってこんなによかったっけ?
ムッチムチのピチに絡んで幸せな余韻。
願わくばこの5倍食べたい。(前も同じようなこと言ってた)



近江木下牧場の牛ロースト

旨味が凝縮された潔い赤身。
アミノ酸の宝庫です。
美味しゅうございました。



ワインは白をボトル、赤をグラスで



いちごとミルクジェラート

には食後酒を合わせたい。
ということで…



グラッパ祭り(笑)

初訪問時、グラッパの充実ぶりに
胸がキュンキュンときめきました。
再訪問した理由の一つでもあります。


今回も大満足な内容でした。
食べっぷり飲みっぷりからか
私のことを思い出してくださったようです。
オーナー夫妻は少し前に名古屋を訪れたとのことで
名古屋の飲食店話で盛り上がりました^^
もともとは大阪で開業されて
地元の松山に移転されたのですが
いずれ伊予市に移り住む予定だとか。
どんどん遠くなっていく…
特に地物に固執せず
美味しい素材を吟味している同店ですが
伊予に移転されたら伊予の幸中心になるのかな?
それはそれで楽しみです。
ご馳走様でした!



続く…


瀬戸内ぐるっと周遊の旅/うどん巡礼〜松山へ

2018年09月20日 | 旅(国内)
ご無沙汰しております。
ちょこちょこ暑さに見舞われることがあっても
カラリとした空気や高い空、長い影はすっかり秋。
今日の豊橋は午前中から雨が降っておりますが
窓の外から聞こえてくるさーさーという雨音が
大変心地よく感じられます。
目を瞑ると高低差のない滝の側にいる感覚。
やわらかな雨音とセピアめな薄暗さ
嫌いではありません。


さて、中断していた瀬戸内紀行を続けます。
酒甫手さんをしっかり堪能しました翌朝は
またまたうどん巡礼へと出かけます。
時間を無駄にしないように
10時にオープンするこのお店へ。



うどん一福

先ほどホームページを見たら
すでに8店舗も展開しているんですね!
その商才、私も欲しい…
神田や池袋や原宿など
都心でも繁盛されている一福さんですが
ここ本店も熱烈なファンに愛され続けているよう。
駐車場に車を停めてエントランス方面へ歩いていくと
爪楊枝を口に咥えてC.C.してるおじさまが
暖簾からひょっこり顔を出し

「ここは毎日来ても飽きないな〜。美味いなぁ〜」

とご満悦な表情でおっしゃいました。。
遠くまで聞こえるハリのあるお声なので
「サクラか?」と疑ったほど(笑)



ひやかけ

あい変わらず細マッチョな麺がステキです。
出汁は、まぁアレ…な感じですけど
この麺が再訪を促します。
ご馳走様でした。
お店を後にして高松へ戻ります。



正家

酒甫手の大将オススメのお店。
讃岐では珍しく出汁がいりこメインではありません。



ひやかけ

しなやかな麺と香り高く優しい出汁。
おおっ!いいではないですか!
讃岐うどんにありがちな
食べ終えた30分後に喉カラカラ
という現象も起こりませんでした。
大将が頻繁に通いたくなるわけが分かります。
ご馳走様でございました。


これにて讃岐うどん巡礼終了です。
今回も5杯クリア。達成感に包まれます。
さて、西へ向かいましょう。



伊予市の相原海産物店

削り節といりこの専門店です。
前回不漁につき買えなかったムロアジ節狙い。



ミッション完遂♪

薄削にこだわりフワッフワ。
前回感動したホウタレイワシ節も買いました。
その語源は「美味しくて頬が落ちるから」。
なんなら頬が落ちて小顔になりたいものだ。


目的を果たしたので松山市へ。






松山城へ向かうリフト

アレは40年前…
えーっ!アレから40年???
自分で書いてビックリしたわ^^;
往生際が悪いですが
その時何才だったかは伏せておきます。
生まれて初めて乗った飛行機の行き先が松山でした。
当時伯父が松山に赴任しておりまして
そこへ母と三姉妹で押しかけたのです。
伯父が転勤するたびに押しかける母子。
我が家では旅行と言ったら伯父の赴任先訪問でした。
初めての飛行機搭乗にテンションはマックスで
機内で暇を持て余したら大変だと
自作したパズルやクイズ集など持参した覚えがあります。
結局身を乗り出して窓外の景色を凝視し
気づけば着陸しており、
お楽しみグッズの出番なし。
で、リフトの思い出に戻ります。
この押しかけ旅行に際し
母が真っ赤なウエスタンブーツを誂えてくれました。
長靴じゃない皮のブーツ、しかも赤のウエスタン。
幼き私が目を輝かせたのは言わずもがなです。
母は娘の著しい成長を予測し
ジャストサイズではなく大きめを用意。
緩めの新調ブーツを履いて
このリフトにのるドキドキ感たるや!

「落としたら誰か拾ってくれるかな?」

と不安な思いを抱えながら
ひたすらつま先を天に向けていたのを覚えています。
当時は恐ろしく高い上空に思えましたが
40年ぶりの感想は
「これなら落ちても怪我しない」でした(笑)


松山城












城マニアではありませんが
天守からの景観と石垣のカーブには萌えます。
マニアじゃないと言いながら
よく城に行ってる気がする…



下山

運行終了ギリギリの時間でした^^;





道後温泉

4年前に訪れた時はガラガラだったのに(その時の記事
ゴールデンウィークとあって
ものすごい混雑ぶり。
公衆浴場の芋洗いは避けたいので
外観を見るに留めました。



道後ビールで気分だけ風呂上がり♪


さて、あのお店を再訪しましょう。


続く…






瀬戸内ぐるっと周遊の旅/酒甫手

2018年09月12日 | 旅(国内)
ご無沙汰しております。
東奔西走した日々もようやく落ち着きました。
今は自宅近郊をちょこまか動きつつ
執筆に励む毎日です。
一行書いては休み
文章を読み返してため息ついては休み…
休んでばっかりで全然進みません。
今一番欲しいもの、それは
サクッと書き上げる意思と実践力。
ああ、書けないよ〜!

と、嘆いていても始まらないので
瀬戸内紀行を進めたいと思います。
うどん三昧した後に向かった先は



酒甫手さん

香川に上陸して素通りできるわけもない
四国の関所的なお店です。
カマタマーレ讃岐のポスターが
お店の看板より目立ってる(笑)





お通し

これだけで何合飲めるでしょう?



お造り盛り合わせ

つぶ貝がコリッコリで美味でした。




お酒は5勺ずついただきます

色々楽しめるからありがたい^^



筍の天ぷら

一旦煮含めてから天ぷらに。
こぎみ良い歯ごたえと
上品な甘さの春の味覚を満喫。
小さな頃は筍の美味しさなんて
一ミリもわかりませんでしたが
竹冠に旬…移ろう旬を
心と身体が欲するお年頃になりました。



アスパラのチーズ焼き

こちらも旬の味覚です。
熱燗にチーズは鉄板の組み合わせ。




穴子の天ぷら

瀬戸内の穴子を堪能。
揚げ加減も良いですよ。



次々行きますよ



キャベツとポークの炒め物

やわらかい春キャベツは
生よりも火入れした方が好みです。



干し柿チーズ

これイカンやつ…
酒泥棒の権化です。
前回も帰り際にお出しいただき
帰れなくなってお酒をおかわりした逸品。
ひとかじりで平盃一杯は飲めます。



だんだんディープになっていきますよ



出汁巻

注文もお箸も止まりません。



この辺もいっときましょう


燻製からすみ

またまた酒泥棒登場。
大将、いけませんって(汗)
〆のタイミングが遠のきます。



ってことでコレで仕上げ

今回も大大満足いたしました。
大将と女将さんのトークも
相変わらず面白く
笑っては飲み、飲んでは食べ
食べては笑いの無限ループ。
ここに来ると「ウサってなんだっけ?」
という心境になります。
近くにあったら入り浸ること間違いなしです。
本当にご馳走様でした!



うどん朝カツに続く…

思いに身をまかせる、それが我が人生。

2018年09月07日 | つぶやき
瀬戸内周遊紀行の途中ではありますが
天変地異が頻発する昨今を受けまして
自分の生き方を改めて見つめ直したくなりました。


先週から今週まで怒涛の一週間でございました。
遠方出張に出かける前々日にアニサキスにやられ
未明から七転八倒して中1日で北海道へ渡航。
取材後は兼ねてから行きたかった釧路湿原へ行き
あまりに雄大な景色に息を飲みながら
「所詮人間なんか地球に寄生するノミのようなもの」
と改めて自分のちっささに気づいたりしたものです。

それから一旦豊橋へ帰ってきまして
洗濯と糠味噌をかき混ぜるミッションを済ませ
名古屋の友人たちと「麻辣」な晩餐に興じ
そのまま名古屋に宿泊して翌日は陸奥へ。
岩手の盛岡と宮城の仙台で一泊二日の取材を終えまして
さあ、帰ろうと思ったら台風21号により
東海道新幹線がストップ。
お客様の英断で速やかに東京泊を決めたことから
東京駅で帰宅難民にならずにすみました。
本当に感謝感謝です。
朝イチのひかり号でヨレヨレになりながら帰宅して
遅れを取り戻すために諸業務に勤しみ
バタンと眠って起きたら未明に北海道で大地震発生と…


奇しくも「所詮人間なんか…(以下略)」
と北海道の大地で思い巡らした丁度一週間後。
まさかこんな事態になるとは思っておりませんでした。
幾重にも重なる山肌が削り取られるのを目の当たりにし
人類の無力さを感じずにはいられません。
いつも通りの朝が始まるとは限らないのだと
改めて考えさせられた次第です。
今現在も苦境に立たされている皆様方はさぞかし不安でしょう。
しかしどう転んでも当事者でない私めは
「お察しします」とか「頑張って」とか
軽々に言うことができません。
その様子を見て、自分の人生を見つめ直すと言う
対岸の火事的な振る舞いしかできないのです。


先にも述べましたが
いつも通りの朝が来るとは限りません。
人為的なトラブルに巻き込まれるかもしれませんし
天変地異に翻弄されるかもしれません。
明日、明後日、一年後、十年後…
遠い未来を皮算用しても意味があるのかしら…
もちろん、多くの社員を抱える会社のトップや
幼い子供を持つ家庭の親御さんは
明るい未来を見据えた将来設計が必要でしょう。
しかし、私のような身軽な人間は
明日に備えてコレする、二十年後に備えてアレする
という本当に必要かどうかもわからない
「備え」をする意味があるのかどうか疑問なのです。
曖昧模糊とした未来のための「備え」の有無に憂うよりも
現在抱いた感情に素直に従うことこそが
幸せに生きるすべなのだと改めて感じるワケです。


人は地球の表皮を借りて住まう小さな生物。
地球の新陳代謝には逆らえません。無力です。
せめて生きているうちは
弱小ながらも「個」として生まれた意義を全うしよう。
「悲しみ」よりも少しでいいから「楽しみ」を増やそう。
人を幸せにして自分も幸せになろう。
昨日の朝からからまる一日、
そんなとりとめもないことを考えておりました。


被害に遭われた方が
一日も早く日常を取り戻せますように。