おうちBAR開店

本格的なパーティー料理から手抜きお手軽料理まで、私のキッチンから発信します。毎日の出来事を含めて楽しくご紹介。

お仕事のこと

2020年09月22日 | つぶやき
どうも!お久しぶりでございます。
新しい仕事について書く、
と宣言しておきながら
月日はいたずらに過ぎていき
猛暑を通り越して秋になってしまいました。
誠にありがたいことに
様々な方面で忙しくさせていただいております。

さて、なぜここまで筆が遅かったかと申しますと
新たに加わったお仕事の内容が重過ぎて
軽々に語ることができなかったからです。
その内容とは……葬儀。
故人様の人生を振り返り
文字として残すお仕事をさせていただいております。
ゴールデンウィークあたりから始めて早4ヶ月。
いろいろなご家族からお話をお伺いして参りました。
ご高齢の方から若い方もいらっしゃれば、
お亡くなりの理由も十人十色でございます。
涙脆い私に務まるのかと危惧しておりましたが
不思議と脳が仕事モードに切り替わるようで
今のところ泣き崩れるなどの失態は見せず
冷静に業務を全うしていると自己分析いたします。

故人の尊厳に関わるので
具体的なことは申し上げられません。
ただ、「生きる意味」について
考えさせられる日々だということを、
お伝えしたいと思います。

人はこの世に生を受けてから
親に守られ自活する力を身につけ
やがて親となって子孫を残し
最後は屍となって土に帰る運命です。
苦楽の差や長短はあれど結末は必ず一緒。
ただし、人の心への沁み入り方は
千差万別なのだと痛感しております。

金言をたくさん残されて人に影響を与えた方、
口数は少ないけれど情の深い方、
社交的で誰からも愛された方、
頑固じじいだったけど優しいところもあった方

お伺いするエピソードから
様々な人柄と足跡を垣間見ることができ
生きた証はきちんと残る物なのだと
いつも感慨深く耳を傾けております。
また、常にそばにいた人のことを
具体的に言い表す機会など
普通に生きていたらそうそうないこと。
改めて口にすることで浮き彫りになる人柄もあったりして
ご遺族の皆様にとっても
良い機会になっているのかもしれません。
話の途中で号泣もあれば爆笑もあったりで
それまで緊張していた心をほぐし
見送るための準備体操をなさっているのかも。
自分自身、母を見送る時に
通夜・告別式の二日間は
気持ちの整理期間であり
あきらめタイムでした。


と、このような貴重なお仕事をいただき
心の鍛錬を重ねております。
私は子孫も残していないし徳もない人間なので
きっと寂しいフィナーレになるでしょうが
少しでも周りに喜びを与えられる人生でありたいと
強く思うようになりました。


思い返せばライターを始めたのは
ブライダル雑誌がきっかけでした。
そこから「そう」で祭りの記事も書き
今は葬儀に際した文章を書いています。
冠婚葬祭、残すことろ「冠」だけか?
どなたか「冠」のお仕事ください(笑)


では、また!