テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ゆうやけ、こやけ。

2008-07-27 23:10:13 | その他
 夕空があんまりきれいだったので、パチリ、してみましたよ、テディちゃ。

「むぽッ♪
 ゆうゥやけェ~、でスねッ、ネーさ」

 お空が赤く燃えている、ちょうどあの方向に、
 童謡『夕焼小焼』を作詞した中村雨紅(なかむら・うこう)さんの生地があります。
 本名は、高井宮吉さん。
 宮吉さんは、こんな夕焼け空を目にして、
 あの歌の想を得られたのかもしれませんね……。

「♪るるゥ~♪ゆうゥやけェッ、こやけェ~ッ♪」

 ……テディちゃ、音程が……。
 
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蜘蛛嫌いにはお薦め出来ません?

2008-07-27 13:52:13 | ブックス
 ちびっこちゃんたちは夏休みで盛り上がっておりますね。
 こんにちは、秋休みもあればいいじゃん♪と思うネーさです。

「こんにちわッ、おやすみィだいすきィ♪テディちゃでェ~スゥ」

 暑くて長い夏休み、『カラマーゾフ』や『戦争と平和』、『大菩薩峠』といった
 長編小説を読むのも良いでしょうが、
 スカッと明朗なアクションものはいかがでしょう?

「すかッ、でスかァ……?」

 そうですよ、スカッと! はい、本日ご紹介いたしますのは、こちら!



       
       ―― 黒蜘蛛島 (ブラックスパイダーアイランド) ――


 
 
 著者は田中芳樹さん、ノベルズ版は’03年に、
 画像の文庫版は’07年11月に発行されました。
 人気シリーズ『薬師寺涼子の怪奇事件簿』の文庫化作品です。

「かいきィ……!
 やッぱりィ、すかッ、じゃないィのでスゥ!
 おどろォ~、なのでスよッ!」

 おどろおどろしい怪奇な事件を明朗快活、勇気凛々に起承転結してくれるのが
 主人公の《女神(アテナ)》薬師寺涼子さん。
 従僕?の泉田くんを引きつれ、
 今回はここバンクーバーへ出張してまいりました。

「ばんくゥばァー? えッとォ~……?」

 バンクーバーはカナダ西部、ブリティッシュ・コロンビア州にある都市です。
 市の中心部から一時間も車を飛ばせばもうアメリカ、という
 国境の町でもあります。

 そんな町で、日本人が被害者となった事件が発生したというのに、
 現地の領事館はカナダの警察に全く協力的ではありません。
 
 何か隠してるわね!気に喰わないわ!と、
 薬師寺さんは捜査を始めました。

「そうさァ?
 はかいかつどゥ、でしょッ!」

 えへん、そうとも言えましょうか。
 いきなり始まるホテル屋上でのドンパチ!
 涼子さんたち、突然襲って来た巨大バケモノ蜘蛛と堂々立ち合い、
 やっつける……寸前まで追い詰めたのに、
 ああ無念、逃げられちゃいました。

 こうなったら乗り込むっきゃないわ!
 敵の本拠地、黒蜘蛛島へ!

「てきィ、ッてェ……しょうたいィもォ、わからないィのにィ~?」

 正体は、推測出来なくもないのです。
 鍵は或るC級ホラー映画のストーリー。
 もしこれが架空の物語ではなく、実話であったとしたら……?

「えッ……ほんもののォ、ほらー……?
 ひィッ、こわいィでスゥッ!」

 サーベルを手にした涼子さんの勧善懲悪ぶりは如何に?
 鬼が島ならぬ黒蜘蛛島の運命は?
 語り手の泉田警部補は、無事に日本へ戻れる……のかどうか?

 ダンテの『神曲・地獄篇』が効果的に引用され、
 C級ホラー映画についてのウンチクも盛り込まれ、
 読書好きさん&映画好きさんが、ともに楽しめるエンタメ・アクションです。
 蜘蛛好きさんも、どうぞ~♪

「く、くもすきィなひとォ、なんてェ、いないでスッ!
 ぷんぷんッ、くもォ、きらいィッ!」

 あら? テディちゃの後ろに小さな蜘蛛が?

「みぎゃうゥッ! 
 うそでスゥッ、きらいィじゃないでスッ……すきィでもないィけどッ」
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