(2004-09-23の記事を再編集)
昔、京都の街を縦横無尽に走っていた市電、通称【チンチン電車】と言われていました。
車と同じ道路を走る為、警笛代わりに鳴らしていた音が(ちんちん)と金属的な音色から
この名前がつきました。
当時、市内には地下鉄や京阪等の電車は走っておらず、どこに行くにしても便利な乗り物でした。
しかし道路は直線なのに常に蛇行運転、しっかりとつかまっていないと立っていられませんでした。
京都の夏は砂漠のようで市電の軌道は飴のように曲がりくねっていました。
車が増えて走りにくくなり、その姿は消えていきました。
そして最近、その姿が路線バスに変えて復活しました。
今年の春、京都に桜を見に行った時、平安神宮を出て疎水に差し掛かった時、目の前に
現れたのがこの力強いお姿。
幸い、この時期、道路は渋滞気味、バスは歩いても追いつくくらいの速度で走っています。
もう少し小さなイメージを持っていたので街宣車のような大きさに多少、びっくりしてしまいました。
このバスは観光バスではなく路線バスなのでこの大きさは妥当かもしれませんね。
様々な部品は既製品が無く殆どが手づくりだそうです。
このステップは絵になっていますね。
更に深いグリーンの車両も走っています。
車内の様子
レトロな木製座席
座面の模様
天井も木製になっています。
東へ西へ2つのコースがあって
【東山コース】
京都駅前を起点に三十三間堂や清水寺,八坂神社のある「東山」,平安神宮をはじめ,永観堂,南禅寺が位置する「岡崎」,そして繁華街の「四条河原町」を経て京都駅に戻るコースを運行します。
【二条城・金閣寺コース】
京都駅前を起点に二条城,西陣織会館のある堀川今出川,北野天満宮,金閣寺,大徳寺を経て,北大路バスターミナルで折り返し運行します。また,途中北野白梅町で嵐山方面への京福電車とも接続します。
料金は,市バス均一区間料金と同じです。
市バス100号系統チンチンバス (廃止)