まったり アイマス2

アイドルマスター2 超ライトユーザーのプレイ日記

1966. 765オリジナルとミリオンライブの話、その2

2017年04月24日 | 日記

 なので、765オリジナル(2005年)は今でもオタクコンテンツの感じがします。おそらくわざと維持されています。春香や美希はともかく、千早の名前を言った途端にオタク扱いされる感じは今でもあります。
 対してシンデレラガールズ(2011年)はずっと一般向けのコンテンツです。かっとんだきゃらは多数いますがかえって冗談にしか見えないし、楽曲は当時でもすでにこなれていたためかやや声優ライブ寄りの作りになっていると思います。特にアニメ(2015年)は名曲揃いと思います。
 シンデレラガールズの声優ライブは765オリジナルのはっちゃけた楽しさを引き継ぎました。演出もアニメやゲームから飛び出してきた感じで、ゲーム音楽なのに違和感がありません。初見でも屈託無く楽しめるはずです。

 ミリオンライブ(2013年)は最初から声優ライブを狙っていたコンテンツに見えます。発足当時もすでに765オリジナルはアリーナをPで満員にする人気で、しかし、長期に渡るコンテンツになってきていて限界が見え始めていました。今も声優ライブはありますけど、懐かしさの方が先に立ってしまいます。ネガティブな意見と思われないことを祈りますが、円熟してしまってかつての声質とはやや異なっていて、ベテランがそつなくこなしている感じ。

 ミリオンライブはかなり明確にアイドルのシミュレーションをしています。おそらくはアニメもゲームも計画自体はあります。アニメ班は存在しますがsideMに先を越されました。錦織敦史監督級の人材を確保するのは容易ではないようです。
 ゲームの方も風聞なら少々あるもののちっとも情報が聞こえてきません。こちらは運の悪いことに和ゲーが衰退して、さあこれから持ち直すぞ、の今の時期にもろに遭遇してしまいました。動きの速い中小メーカーからはPS4時代にふさわしいゲームが少しずつ出てきていますが、大手は苦心しているようです。おそらくアイマスも同様。

 なので声優ライブがミリオンライブの本体みたいになってしまいました。ソシャゲの方は相変わらずの人気で、しっかり廃課金者がいるようで今のところ盤石です。
 ミリオンライブは声優さんの方がキャラより有名なありさまで、声優ライブには濃いファンがやってきます。濃さではアケ版に負けない感じ。演技は素晴らしく、今回の台湾公演でもかつてのSSA (2014年)で見られたミリオン固有の力強さが出ていたと思います。アイマスの中でも独特で、一人でも出て来るとステージの空気が一変します。グループになっても強くて、別世界に引き込まれる感じ。
 元々はアイマスゲームのステージが持っていた特性と思います。歌詞もメロディーもチープなのに、いつまでも見たくなるような演技。おそらくは正解の近くをうろついていると思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1965. 765オリジナルとミリオンライブの話、その1

2017年04月24日 | 日記

 台湾公演の初日を見て思ったのは、アイドルマスターの外見はまずまず知られているものの中身はそれほど知られていない感じがしました。
 そこで、本項が中国語訳されるかどうかはとりあえず置いておいて、私の知っているアイドルマスターを記述しておきます。台湾公演に関連する範囲で。
 なお、私はPS3版アイマス2からの参加で、それ以前はアイマスには全く興味がありませんでした。ユーチューブなどでステージシーンは知っていましたけど、内容は知りません。だからそれ以前の話はネットと初代Pからの伝聞です。

 現在(2017年初頭)、日本国内ではシンデレラガールズが主軸になっています。最も目立つのがスターライトステージと呼ばれるスマホのリズムゲームで、アイマスの稼ぎ頭だと思います。次にソーシャルゲームのシンデレラガールズ。声優ライブも好調です。
 しかし、以前からのPにとってはシンデレラガールズは派生のコンテンツで主軸からは離れていった感じがするはずです。
 じゃあ、本来のアイマスって何か。

 アイマスの原点は2005年のアーケード版とされています。キャラは9人。この中で台湾公演に出たのは、天海春香、如月千早、双海亜美の3人。四条貴音と我那覇響はアイマスSPからの参加。萩原雪歩はキャラはアケ版からいますけど、現在の声優さんはアイマス2からです。
 元々はじり貧の感じがした当時のゲームセンターに客を呼び戻すために、女性アイドルの採用が良いんじゃないか、とのかなり下心のある計画だったようです。とはいえ、当時のナムコにとっては美少女モノは未知の世界。PS2が使えるのでともかくアイドルをポリゴンで再現しようとしたと思いますが、私の想像、目玉であるはずのステージシーンがものすごくつまらない。なので、あの手この手を駆使することになったわけ。

 まずは仮想アイドルに性格を与え、担当になったキャラからは本物の電子メールが来る。仮想アイドルと親密な関係になるわけで、初代のベストエンディングは非常に濃いそうです。プレーヤーは最初はマネージャーだったそうですけど、いつのまにかプロデューサーと呼ばれるようになりました。
 次に育成ソフトとしてのゲーム作り。有名な育成ソフトはすでに他社から売られていたはずです。アケ版なので、儲けないといけませんから簡単に途中脱落する。低レベルでの引退はかなり悲惨らしく、トップアイドルに育てるにはかなりの運とテクニックと、そして、実世界の資金が必要でした。一年でトップアイドルにさせるのですけど、一周するだけでフルプライスの家庭用ゲームが買えるほどの値段。アイマスと言えばえげつない集金システムで有名ですけど、それは初期からあったことになります。
 そして、ステージシーンはネタ満載になりました。というのも、楽曲はすべてゲーム音楽なのですが、楽しいのやら落ち着いたのやら、多少攻撃的とか少々色っぽいのとかいろいろあって、それを全員が歌うので大変なことに。「とかちつくちて」や「やよい鳥」や「メカ千早」はこの時に誕生しました。

 アケ版はとにかく一部でヒットしたようです。出来具合から最初は6カ月も持てば良いだろうという意見があったそうですけど、そうはならなかった。家庭用ゲーム機への移植にストップはかかりませんでした。この時に合流したのが有名な坂上P。
 運が良いことに高精細機であるXbox360が日本市場狙いのプロモーションをしていたようで、アイマスはこれに乗りました。家庭用(2007年)と言うことで、キャラを一人加え、奇抜な衣装とアクセサリを次々に採用。そして、ステージシーンに特化したライブフォーユー(L4U)(2008年)の発表。ニコニコ動画などでアイドルマスターのステージシーンがブレイクしたのはこのころ。多分、私が見たのもそのころ。

 初代の最後はアイマスSP(2009年)です。私は経緯がトレースできていないのですけど、どうやらこの頃、ナムコはアイマスに限界を感じていたらしく、終息に向けての動きがあったようです。
 しかし、どこがどうなったのか、ゲームのアイドルマスター2とアニメ・アイドルマスター、そしてソーシャルゲームのシンデレラガールズでメディアミックスしようということに(2nd vision)(2011年)。アイマス2は初期にかなりのみそを付けてしまったものの、すべて成功という驚異的な結果に。特にアニメは幸運なことにアイドル物が流行するごく初期に遭遇したようです。

 時代は少し戻って、声優ライブはごく初期からあるそうです。最初の頃は今のプロデューサーミーティングの感じで、トークショー、クイズ、朗読劇といったファンサービスのための会で、声優ライブはその中の一部だったようです。声優さんの演技ですし、元々がゲーム音楽なので歌詞もメロディーもわざわざチープに出来ています。ところがこれが予想以上に受ける。アイマス2直前の5th (2010年)の頃には声優ライブ自体が大規模化していました。
 ただ、内容はあくまでファンサービスの範囲内。私は7th (2012年)で初参加しましたが、最初の感想は、なんじゃこりゃああ!、です。ゲームを知り、キャラを深く知っていないと、とても楽しめるようなものではありませんでした。まあ多分、多分ですけど、今回の台湾公演でも衝撃を受けた音楽関係者は少なからずいると思います。これがかの有名なアイドルマスターだったのかー、って。ミリオンライブがいたから、ちょっとはほっとしたでしょうけど。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする