ううむ、楕円関数関連にのめり込みそうなので、どこで手を打つかを探らないといけない感じになってきました。
元々の楕円積分は第1種、第2種、第3種と分類されていて、ネットで複素平面関連の絵が出てくるヤコビの楕円関数は第1種のものだそうです。第2種と第3種は逆関数(?)の空間が少し複雑になっていて、取り扱いが難しくなって行くみたいです。
その楕円関数は定義域を複素数とすると2重周期になっていて、トーラス(円環)のトポロジーとなっていて、盛んにトーラスの図が出てきます。値域はリーマン球面(無限遠点をユークリッド空間に追加したもの。元が(複素数)平面なら(普通の)球面になる)となるようです。
トーラスは3次元空間ではドーナツ型で、内部と外界が同じトポロジーと言われても少し想像力を働かせないといけませんが、4次元だと4次元球の表面(3次元)つまり超球面の北半球(?)と南半球(?)の境目になっていて、割と素直な界面(2次元)です。したがって、北半球と南半球の回転数を独立に設定することが出来て、整数比(分数)ならば整数論に向かう、ということ。通常はもちろん任意の実数比なので流れの傾向しか分かりません。
ここは幾何学的に考えた方が理解が進むはずで、第2種、第3種も何となく同様に考えられるはずで、そんなことを考え出すとかなりの時間がかかりそうで、どうしようかな、の気分になっている訳。若い頃なら一気に片付けているような気がしますが、その一気の期間が1ヶ月で済むならともかく、十年とかなら厳しいし、しかしこんなに良い機会はめったに無いし。
躊躇する理由は私は量子力学系は射影空間の感覚が必要だと思っていて、楕円関数論には今のところ出てこないような感じだからです。つまり私の求める方向とは違っていて、こちら方向に長く旅するのはとんだ寄り道の感じがして、しかし現代数学と複数方面で繋がっているので無視する訳にも行かず…、ううむ。